「ラテンベース入門」カテゴリーアーカイブ

ラテン音楽に関するベースの演奏方法や、リズムについての解説です。

ラテンベース入門 「Danzónのベース その2」

こちらの記事に引き続きDanzón(ダンソン)について書いていきたいと思います。

EstribilloまたはMontuno

前回の記事で書いたDanzón(ダンソン)の曲構成
A.パセオ(Paseo)
B.Fluteによるテーマ演奏
A.パセオ(Paseo)をもう一度演奏
C.Violinによるテーマ演奏
Ending

と記載していましたが、Cのセクションの後にラストパートとなる、EstribilloまたはMontuno(モントゥーノ)のセクションと呼ばれるセクションが加わってきます。
このセクションはDanzón(ダンソン)の曲の中で最もAfroな要素が多い部分です。
このセクションに入るとややテンポが速くなり、よりアグレッシブなリズムで演奏されることが多いです。

Danzón(ダンソン)のMontunoでのベース

こちらはOrquesta Verar del Realの楽曲から。
1900~1920年頃の初期のTubaでのトゥンバオの典型的な例です。

1940年代にArcaño Y Sus Maravillasが台頭する以前に主要となる多くの作品を残すDanzónのグループである”Orquesta Antonio Romeu”の楽曲のDanzonのMontuno部分の譜例を紹介します。
これらの譜例は1925年から1928年に録音されたものですが、まだTresillo(USP)を主に使っていた大多数のSonのグループよりもずっと早くから、いわゆるコードを先行したシンコペーション=(Anticipated)したベースライン(この譜例だとGuarachaのASPのスタイル)を取り入れていました。
このあたりの分類は下記の記事をご参考に

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その1 USP Unanticipated-Single-Ponche」

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その2 UDP〜Unanticipated Double-Ponche」

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その3 ASP〜Anticipated Single-Ponche」

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その4 ADP〜Anticipated Double-Ponche」

曲全体での譜例

ここからはDanzónの曲全体でベース・パートを学んでいきましょう。
Orquesta Tata Pereiraが1924年に録音した"La Sandunguita"を元にしています。
(1998年にリリースされた同タイトルのIssac Delgadoの曲や、Alain Perezのヒット曲、Los Van Vanの1983年の名曲「La Sandunguera」とは別ものです。)
曲の構成は
「A-B-A-C-A-Montuno-Ending」
というような感じです。
この音源はチューバで演奏されているものです。

上声部の管楽器のパートはほとんどの場合、アレンジされた書き譜のものを演奏していますがベースパートであるチューバはほぼ間違いなく書き譜されていません。
耳とコードを頼りに即興で演奏していると思われます。
そんなわけもあってAセクションで毎回の演奏に少々の変化があります。
全体を暗譜して覚えてDanzónのグルーヴや雰囲気を掴んでみてください。

Danzon de Nuevo Ritmo(ダンソン・デ・ヌエボ・リトモ)

1940年代に入るとAntonio ArcañoとCachaoはこのセクションの伴奏をこれまでのBaqueteo(バケテオ)に変わって、コンガとカンパナを用いた新しいグルーヴを使い始めました。
これを「Nuevo Ritmo(ヌエボ・リトモ)」と称していました。
そして、この新しいリズムスタイルをDanzón-Mambo」と呼びました。

1950年代以降になるとモントゥーノセクションでは更に、Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)のリズムもよく使われるようになります。

ラテンジャズのライブでは、必ずと言っていいほどDanzónをオマージュした演奏が演目にありますがその際にはBaqueteo(バケテオ)の部分を短く省略してCha-Cha-Chá(チャチャチャ)の部分を長く演奏することが多いです。
Danzónde Nuevo Ritmo(Cha-Cha-Cháの原型)
Danzónde Nuevo RitmoのMontuno(モントゥーノ)セクションで用いられる典型的なベースラインの一つです。
前述の通りCha-Cha-Chá(チャチャチャ)と同型のベースラインとなっています。
後にこのセクションのリズムだけを用いてCha-Cha-Cha(チャチャチャ)が誕生するわけです。

Mambo(マンボ)の誕生

1940年代にはDamaso Peréz Pradoが、Danzón(ダンソン), Son(ソン), そしてアメリカのビックバンドの影響を受けた新しい音楽”Mambo(マンボ)”が誕生しました。
 Mambo(マンボ)は、1950年代にアメリカ特にニューヨークで成功を収めました。
 Mambo(マンボ)は、アップテンポなホーンが主体となるダンスミュージックです。
Danzónde Nuevo Ritmo(Mamboのパターン)
ベーシストはSon(ソン)の基本的なベースラインを用いていましたが音価を短く弾かれています。

Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)の誕生

1953年にヴァイオリニストのEnrique JorinがDanzón(ダンソン)を発展させ作り上げたのがCha-Cha-Chá(チャチャチャ)です。
Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)はシンコペーションが少ないので、
ダンスもあまり複雑でなくて、踊りやすいダンススタイルとして人気となりました。
以前の記事にたっぷり紹介しているのでそちらも参照してください。
Danzónde Nuevo Ritmo(Cha-Cha-Cháのパターン)
Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)の基本的なベースラインはDanzón(ダンソン)のマンボセクションが元になっています。
ですので、そのマンボスタイルと同じように音価を短くして演奏しましょう。
ということで、Danzón(ダンソン)のマンボセクションについて書いてきました。
Danzón(ダンソン)から現代のキューバ音楽の元とMambo(マンボ)やCha-Cha-Chá(チャチャチャ)も派生していできていますので何かと勉強になると思います。
ABEMA

ラテンベース入門 「Danzónのベース その1」

Danzón(ダンソン)って?

ラテン音楽には様々なリズムスタイルがありますが、Danzón(ダンソン)もその一つ。
19世紀後半に発達したキューバ音楽/ダンスの形式で、ヨーロッパの宮廷舞踏や民族舞踏やコントラダンサ(Contradanza)、ダンサ(Danza)などから発展して作られたものです。
歴史的な経緯は詳しく書かれている本とかたくさんあるので省略します。
こちらを読んでみると詳しく書かれています。

キューバ音楽

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八木 啓代, 吉田 憲司

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録音が残されているキューバ音楽はDanzón以降のもの

20世紀に入るとRumbaやChangüíといったアフロ・キューバン音楽は既にキューバの音楽の中では欠かせないものとなっていました。
しかし、その頃はまだレコーディングをして音源を残すようなことはまだスタートしたばかりだったのでこれらの音楽をレコーディングするようなレコード会社はありませんでした。
なので、録音が始まったのは最初にDanzón、次にSonというように行われてきました。
記録の残っているのはDanzón以降の音楽だけとなります。
しかし、これらの初期の録音を聴くとRumbaやChangüíといったアフロ・キューバン音楽の影響がしっかりと聴けます。

使用されていた低音楽器

弦楽器のベース(ウッドベース)がアンサンブルの定番となったのは、1920年代半ばのことです。
それまでは、ボティーハ(Botijas)やマリンブラ(Marimbula)という低音楽器が使用されていました。
 (こちらの記事に紹介しています。)
ダンソン(Danzón)の場合はTubaやオフィクレイド(Ophicleide)といった金管楽器でベース・パートを演奏していました。

Danzónの重要性

ラテン音楽の歴史に興味がなくても、ラテン・ベーシストにとってダンソン(Danzón)の基礎知識と感覚は必須となってきます。
ダンソン(Danzón)はクラーベを元に作られた最初のキューバ音楽のスタイルだということも大きな意味があると思います。
ほとんどのダンス・バンドやラテンジャズバンドのレパートリーには、何らかの形でダンソン(Danzón)への敬意が込められています。

Danzónの魅力

初期のダンソン(Danzón)は、はっきり言って録音の品質が悪いので古臭く聞こえてしまいちょっと聴くのが大変かもしれません…
とはいえ、聴いてみるとそこには100年ほど前の録音からラテン音楽の歴史を知る上で多くの発見があります。
当時においては、これが最先端の音楽であって現在に続くラテン音楽の基礎になっていたということは忘れてはいけないでしょう。
歴史的に古いジャンルを理解しようとする時、なるべくオリジナルの音源を聴いて当時に流行していたであろう音楽を聴くのがおすすめです。

現在ハバナの郊外などで演奏されている観光客のチップ目当てで演奏されているセッションと、1920年代にはは違法とされていた打楽器などを交えたり、当時としてはエッジの効いた独創的で物議を醸したような状況で聴くセッションでは全く趣が異なってくるわけです。
これらの録音からは音質の悪さを補って余る激しいエネルギーが感じられます。

Son,Son-Montuno,Mambo,Charangaの録音については上記の通りなのですがそれより古くなる初期のダンソン(Danzón)の録音については少し注意があります。
1920〜1940年代のダンソン(Danzón)の録音は単にノイズが多いだけではなくて、細かい音像が不明瞭でよく聴こえません。
特に我々にとって重要なベースパートはかなり聴き取りにくいです。
しかし、想像力を働かせてみるとオリジナルの演奏の激しさを感じ取れるはずです。
全てを聞き取ることは難しいですが、エキサイティングなことが起こっていたということは感じ取れるはずです。

Danzón(ダンソン)の聴くべき音源

前述の通りオリジナルの演奏を聴くべきとは思うのですが、やはり最初から楽しんで聴くには少し厳しいのも事実です。
っていうことで、現代のDanzónの録音から遡って聴いていくのが良いかなと思います。
まずはこちらが最適化と思います。
“Mi Gran Pasion” Gonzalo Rubalcaba(1986年)
ラテン・ジャズのアルバムですが、Danzónへの敬意が込められたアレンジで現代のミュージシャンが省略してしまうようなDanzónの複雑なフォーマットやディティールをしっかりと全て含んでアレンジされています。

これで少しDanzónに馴染んできたら次は1959年のこちら。
Fajardo son Flauta y Orquesta “Danzones Completos para Bailar”
この頃には既にダンソン(Danzón)は歴史的な遺物となっていましたが、情熱的に演奏されてかつ録音の質も良いです。
Cachao “La Leyenda”
ベーシスト的にはやはりCachaoの作品も外せませんね。
Antonio Arcaño y Sus MaravillasDanzón Mambo
Apple MusicにはなかったのでAmazon musicのリンク貼りました。
更に遡って1940年代のAntonio Arcañoの作品です。
しかし、ArcañoのOrquetaが演奏しているのは「Danzón-Mambo」です。
曲の最初の部分だけが純粋なDanzónで、後半はMamboのセクションとなります。
これについては次の記事で少し解説しています。

初期の録音

“Hot Music from Cuba 1907-1936”
“The Cuban Danzón: Before There Was Jazz: 1906-1929”
“Early Cuban Danzon Orchestras 1916-1920”

Early Cuban Danzon Orchestras 1916-20

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アーティストVarious Artists

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ということで、準備ができたところで初期の録音を聴いていきましょう。
これもApple Musicにはなかったりなんだりなので、発見できたものを貼ってきます。

近年の再現録音

“The Cuban Danzón: Its Ancestors and Descendents” (1979)
Rotterdam Conservatory Orquesta  Típica
“Cuba: Contradanzas&Danzones”(1997)
この2つのアルバムはクラシックの古楽のようにオリジナルの楽器を使って、なるべく当時を忠実に再現して行われた近年に録音されてものです。
クリアな録音なので当時を知るのにとても参考になると思います。

Danzón(ダンソン)の曲構成

Danzón(ダンソン)は従来、大きな編成のブラスバンドで書き譜での譜面を読んで演奏していました。
しかし、この頃もベースパートのチューバはコードを見ながら耳で判断しながら演奏することが多かったようです。
このことからもDanzón(ダンソン)を演奏する際には、この独特な構成とセクション間のブレイクなどを特に意識して演奏するとよいでしょう。
大まかなDanzón(ダンソン)の曲構成について解説していきたいと思います。

①A.パセオ(Paseo)
Danzón(ダンソン)でのイントロのことをパセオ(Paseo)と称します。
大抵は16小節で構成されています。

②B.Fluteによるテーマ演奏
それから、フルートによってテーマのメロディを演奏します。
Parte de(la)flautaとも称されます。

③A.パセオ(Paseo)をもう一度演奏
再びパセオ(Paseo)を演奏します。

④C.Violinによるテーマ演奏
ヴァイオリンのトリオでテーマのメロディを演奏します。
Parte del violínとも称されます。

⑤Ending
エンディングはいくつかお決まりのパターンがありますのでこれらは次の記事にでも紹介したいと思います。
エンディングにパセオ(Paseo)を再びやったり、パセオ(Paseo)とお決まりのエンディングパターンの組み合わせだったりとが考えられます。

ということで、曲のフォームは
ABAC
or
ABACA
というのがクラシカルな初期Danzón(ダンソン)のフォームとなります。
クラシックのロンド形式と似たような感じですね。

しかし、後期になるとCセクションの後に
Estribilloやモントゥーノ(Montuno)
のセクションが加わってきます。

ここはDanzon de Nuevo Ritmo(ダンソン・デ・ヌエボ・リトモ)と呼ばれる後にマンボ(Mambo)やCha-Cha-Chá(チャチャチャ)へと発展されるセクションとなります。
このセクションでフルートやヴァイオリン、ピアノがアドリブ演奏をします。
このDanzon de Nuevo Ritmo(ダンソン・デ・ヌエボ・リトモ)については次回の記事で解説していきます。

Aセクション Paseo(パセオ)について

AセクションにあたるPaseoは、Danzón(ダンソン)の特徴的な部分で様式美的なパートでもあるのですが、それだけではなくダンスにおいても重要なセクションとなります。
Roberto Borrell(ロベルト・ボレル)が制作した教則ビデオ"Un Trio Inseparable"によるとダンサーはAセクションの間のブレイクは立ち止まって体を揺らしたり、扇いだりしていて次のセクションが始まると合図で動きを再開します。

Danzón(ダンソン)のAセクションは、Danzón(ダンソン)を再現するのに最も重要なコンセプトとなる部分となります。
Danzón(ダンソン)に限りませんが、ラテン音楽でのベーシストの役割はダンスのステップやスタイルと密接に関係しているのです。

アレンジ上も出だしでフックとなるセクションなので、個性を求められる部分でもある一方で厳格なDanzón(ダンソン)としての様式美も求められるのでアレンジ上難しいセクションとなります。

Danzón(ダンソン)のリズム

Danzón(ダンソン)の雰囲気を覚えるには、バケテオ(Baqueteo)と呼ばれるGuiroのパターンを覚えるのが良いと思います。

Danzón(ダンソン)において重要となるリズムは、シンキージョ(Cinquillo)、トレシージョ(Tresillo)と称されるアフリカのリズム。
そして、クラーベの概念をはじめて体現したリズムとなるバケテオ(Baqueteo)です。

Cinquilo(シンキージョ)

シンキージョ(Cinquillo)

Tresillo(トレシージョ)

トレシージョ(Tresillo)

Baqueteo(バケテオ)

バケテオ(Baqueteo)
ダンソン(Danzón)はクラーベを元に作られた最初のキューバ音楽のスタイルです。

基本的なパターンはギロ(Guiro)で演奏されます。
2小節パターンでシンキージョ(Cinquillo)に4分音符4つのパターンを加えたバケテオ(Baqueteo)というパターンで構成されています。
バケテオ(Baqueteo)は、シンキージジョ(Cinquillo)の部分がクラーベの3サイド、4分音符の部分がクラーベの2サイドとなります。
バケテオ(Baqueteo)はクラーベのリズムを装飾したリズムとも言えます。
バケテオ(Baqueteo)のリズムはAセクションの一部分と、Montunoセクション以降を除いた全てのセクションで演奏され続けます。
Aセクションも基本的にはバケテオ(Baqueteo)を演奏するのですが、少し特別な決まりがあります。
下記の譜例のようにシンキージョ(Cinquillo)が三回連続して演奏され、ティンバレスのフィルインと共にブレイクが入ります。
このお決まりのアレンジがダンソン(Danzón)のAセクション独特の雰囲気を出しています。
このようなブレイクがダンソン(Danzón)のAセクションには必ずあります。
ジャンルの様式美に沿った(=Típico)サウンドにするには、リズムブレイクのアレンジの選択肢は限られたものとなっていてほとんどが上記譜例のようなものになります。
休符部分にフルートなどのピックアップフレイズが入ることになります。
このお決まりのアレンジに負けないように、最初のフレーズなどにアレンジャーは工夫を凝らして様々な独創的なフレーズが生まれていったわけです。

Aセクションでのベーシストの対処方法

ベーシストがどのようにAセクションを演奏するかという、典型的な例がこちらです。
Roberto Borrellは、Danzónのダンスビデオの決定版「Un trio inseparable」の中で、Danzónのダンサーは伝統的にAセクションの途中で立ち止まり、体を扇いだり浮かしたりしていることを説明し、実演しています。

Aセクションへ戻るときのブレイク

「A-B-A-C」や「A-B-A-C-A」といった構成で、BセクションもしくはCセクションからAセクションへ戻る際には下記のブレイクがよく用いられます。
3:00〜に同様のブレイクがあります。

Danzón(ダンソン)でのクラーベの向きについて

全てのDanzónのAセクションは、クラーベの向きがの3サイドから始まっています。
従って、Bセクション、Cセクション、"Estribillo(=コーラスのパートまたはモントゥーノセクション)が2-3となる場合クラーベの流れがおかしくなってしまいます。

でもですね、1920年代には、クラーベの向きについてのルールや法律、議論(戦争とも言えるwww)はまだ生まれていなかったので、セクション間のクラーベの向きの反転というのは気にしないで大丈夫です。
それぞれのセクションを独自の構成として学び、セクションごとのクラーベの感覚を合わせていけばOKです。

ダンソン(danzón)のベースライン

ダンソン(Danzón) Bass Ex.1
まずこれが伝統的なダンソン(danzón)の基本的なベースパターンです。
前半が2分音符2つ、後半がトレシージョ(Tresillo)のリズムをなぞって演奏されています。
ダンソン(Danzón) Bass Ex.2
パーカッションで刻まれているバケテオ(Baqueteo)のパターンをなぞるような形でもしばし演奏します。
これらのようなパターンを基本に自由に演奏してください。
テーマのメロディに沿ってみたり、カウンターメロディのようなアプローチをとることもしばしあります。
ルートは提示しなければなりませんが、あまりリズムを刻み続けるといようりはチェロのパートを弾いているような感覚が近いかなーと思います。
ABEMA

ラテンベース入門ラテンベース入門「トゥンバオの訛りその2」

前回の記事ではトゥンバオを2拍3連との中間点で弾くアプローチについて書いてきましたが、今度は具体的な練習方法について書いていきたいと思います。

メトロノームで練習してみよう

"6/8 Afroと4/4拍子の中間で弾く…"
ということをする為にはまずはこれらの拍子を同時に感じられる必要がある訳です。

ということで、まずはこちらをできるようにしましょう。
クリックを下段の3/4拍子で鳴らします。
そして、これに合わせて上段のように一小節を2つで割ってクラップしてみましょう。
(実質2拍3連なのですが、そうではなくあくまで2つに割っていると感じるのがポイントですw)
記譜している拍子をそれぞれ統一して書くと上記のようになります。
こう書いてくと捉えやすいと思いますが、あくまで最初に紹介した譜面のように違う拍子が同時進行しているんだという感覚を身に着けたいところです。

更に上記ができるようになるとそれぞれの拍子を同時に捉える感覚が強くなると思います。
こちらも記譜している拍子をそれぞれ統一して書いてみました。
これでそれぞれの音符の鳴る位置を確認しつつ、違う拍子がそれぞれ同時進行で進む感覚を身に着けましょう。

2拍3連と2-3クラーベ

ということで、今度はクラーベにあてはめて3連系のリズムをクラップできるようにしていきましょう。
まずは上記のように1拍3連符を刻みながらクラーベを刻めるようにしてみましょう。
例えば…
右手で3連符、左手でクラーベ
右手でクラーベ、左で3連符
としながらやってみましょう。
お次は2拍3連を刻みながら、クラーベを刻めるようにする練習。
これができると6/8拍子と4/4拍子を同時に感じる感覚がだいぶわかってくると思います。
そして、今度は裏の2拍3連とクラーベ。
2拍3連ができていればわりとすんなりできるはずです。
クラーベとの位置関係を考えてからやればわりとすんなりできると思います。
そして、4拍3連とクラーベ。
クラーベとの位置関係が把握しやすいように1拍3連で表記したものも併記しておきます。
4拍3連は6/8拍子でのベースの刻みと同じなのでこれが把握できればかなり6/8拍子と4/4拍子が並走している感覚が掴めたはずです。

という感じで、クラーベと3連系の音符を一緒に刻む練習を紹介してきました。
ここでは2-3ソンクラーべで全て紹介しましたが、
3-2ソンクラーべ、2-3ルンバクラーベ、3-2ルンバクラーベでも同様にできるようにしてみましょう!

この手の練習方法をひたすらに紹介しているのが下記の教則本。
「The John Benítez Bass Method, Vol. 1: Freedom In The Clave: A Rhythmic Approach To Bass Playing」
Kindle版だと書籍の1/3くらいのお値段とお安いのでおすすめです。

Freedom in the Clave: A Rhythmic Approach to Bass Playing (John Benítez Bass Method)

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Stewart, Ian, Benítez, John

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実際のトゥンバオで練習してみる

前回の記事で紹介した上記のトゥンバオ。
これらの中間点を弾くということで今までの練習をしてきたわけですね。
まずはクリック or クラーベにあわせてこの2つを交互に弾いてみましょう。

慣れてきたらこれを混ぜて中間点で弾くアプローチを練習してみましょう。
この時にポイントとなるのがそれぞれの4拍目の音です。
次の小節の音をシンコペーションするここは必ずイーブンの4拍目頭と一致させます。
ということで、クリックを4拍目だけ鳴らしてこの練習をしてましょう。

これができてくると訛りをコントロールしつつ、テンポもキープできた安定しつつドライブさせたトゥンバを弾けるようになってくると思います。
ぜひチャレンジしてみてください!
ABEMA

ラテンベース入門「トゥンバオの訛りその1」

少し間が空いてしまいましたが再び更新していきます。
今回は、通常のトゥンバオで演奏する時のリズムの訛りというか、ゆらぎについて書いていこうかと思います。

ベーシックなトゥンバオのライン

ベーシックなトゥンバオとして上記のラインを紹介してきました。
これが基本なのですが下記のラインもよく用います。
2拍目裏と3拍目をタイで繋がないラインとなっています。
このラインは音価&タイミングをよりコントロールしやすくなります。

トゥンバオと6/8拍子=2拍3連

特にテンポの早いトゥンバオなどにおいてですが、トゥンバオのラインは2拍3連に近くしていくとより疾走感のあるトゥンバオとなります。
(もちろん、アンサンブルとの兼ね合いがありますが…)

通常のトゥンバオと6/8拍子=2拍3連それぞれのトゥンバオを比較してみましょう。
Ex.1通常のトゥンバオ
Ex.2-1 6/8拍子で
Ex.2-2 2拍3連符で
このうちEx.2-1の6/8拍子とEx.2-2の2拍3連は同じものを違う表記にしています。
"Ex.1通常のトゥンバオ"とEx.2"6/8拍子"&"2拍3連"での表記のトゥンバオ。
このそれぞれの中間点の気持ち良いところを探っていくとより強力なトゥンバオになっていきます。
特に早いテンポになると"6/8拍子"&"2拍3連" に近づいていきます。

ということで、今回はよりトゥンバオをグルーヴさせていくための訛りについて書いていきました。

これはやればいいというわけでもなくアンサンブルの兼ね合いで、イーブンに徹したほうがよいケースも多々ありますし、訛り具合も幅があります。
このあたりはジャズのスウィングのハネ具合ですとか、
サンバのグルーヴが盛り上がると3連っぽくなるとかそういったものと近いイメージですね。

で、じゃあこうですからと言われたところで中々実践しにくいと思うのですが次回以降はその具体的な練習方法について書いていきたいと思います。
先月、エディ・パルミエリ(Pf)のライブを観に行ってきました。
出演していたベーシストRuben Rodriguez(ルーベン・ロドリゲス)のトゥンバオがやはりこの"訛り"が大変素晴らしくグイグイとバンドを引っ張っていましたね。
他にもFania All StarsやRay Barretto,Ruben Baldesなどで演奏しているベーシストSal Cuevas(サル・クエバス)もこの手のトゥンバオを強力に再現しているのでぜひ参考に聴いてみてください。
ABEMA

ラテンベース入門 番外編「ラテンセッションの譜面」

ラテンベース入門の記事を書いてきましたが、
やはり実践が一番なのでセッションなどにも積極的に参加していただきたいところなのです。
で、やる曲について聞かれることが多いのですがLatin Real Bookに載っているもので幾つかの定番曲のようなのがあります。

The Latin Real Book – C Edition

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Chuck Sher

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この中に載っていてよくやられるのはこのあたりでしょうか。

"Claudia"(Bolero)
"Mambo Inn"
"Manteca"
"Maria Cervantes"
"Midnight Mambo"
"Mambo Influenciado"
"Obsession"
"Ran Kan Kan"
"Sabor"

歌もの
"Besame Mucho"(Bolero)
"Bilongo"
"Cachita"
"Capullito de aleli"
"Contigo En La Distancia"(Bolero)
"Lagrimas Negras"
"Son de La Loma"
そして、ここからは宣伝ですwww
意外とラテンリアルブックの表記だと実際によくやるキメだとか、パーカッションソロのフォームとか、エンディングとか、よくやるキーと違うとか色々な難点もあるわけです。
でも、予習したいなーって方。
朗報です。
最近、少しずつですがネットでラテンセッションでやられる曲のDL販売をしています。

現在販売中のラテンセッション用リードシート

Piascoreを中心にいくつかのサイトで販売しています。
Almendra
Come Candela
Como Fue
El Cuarto De Tula
I Am Piano
New Arrival
Mambo Inn
Morning
Obsession
Oye Como Va
Ran Kan Kan
Sabor
Sabor A Mi

その他、musomekokomuでも同様の譜面を販売しています。

ABEMA

ラテンベース入門 「ちょっとややこしい進行の時の対処法」

Cha-cha-cháやAfro 6/8についてやってきましたが、
また通常のトゥンバオについて書いていきたいと思います。

マンボやサルサなどのベースラインを弾いていて、
少し弾きにくいコード進行のパターンがいくつかあります。
これらのケースによくある弾き方をいくつ紹介していきます。

1.Ⅰ△7-V7でのトゥンバオ

Ⅰ-Ⅴ7-Ⅴ7-Ⅰ
ダメなトゥンバオ
1小節ずつⅠ△7からⅤ7へと進行するコード進行の場合。
普通にRoot−↑5th、次のⅤ7のRootというように弾くと上記の譜例のようにⅠ△7での5thとⅤ7でのRootが同じ音で連続して同じ音を弾くことになってしまい不自然なベースラインになります。
そこで下記のように弾くことが多いです。

①3rd or 7thを弾く

連続した音にならないように3rdもしくは7thを使ってベースラインを作ります。

②V7をツーファイブ(Ⅱm7-Ⅴ7)化する

コード進行中のV7を、Ⅱm7-V7に分割して弾きます。
実際の所、①の方法よりも頻繁に用いられています。
1小節ずつⅡ-Ⅴ化
上記の譜面のように1小節ずつでⅡm7-V7とする
毎小節Ⅱ-Ⅴ化

毎小節Ⅱm7−Ⅴ7にする

実際の曲の例として
Buena Vista Social Clubの"El Cuarto de Tula"の
Coro-Cantaでのベースラインをあげてみます。
コード進行は下記のようになります。
最初に上げた譜例のものとは逆で3〜4小節目がトニック、
リピートした1〜2小節目がⅤ7となり通常のトゥンバオの型で弾くとEの音が連続してしまいます。
ということで、この曲ではE7をAm7へのⅡ-Ⅴ7として弾いてます。
マイナーのⅡ-ⅤなのでⅡm7(b5)-V7=Bm7(b5)-E7となります。
El Cuarto de Tula 1:43〜
動画の"El Cuarto de Tula"の1:43〜からのベースラインです。
ほとんど全体を通してベースは1小節ごとのⅡ-Ⅴにして弾いています。

2.1拍ごとでコードがチェンジがあるとき

仮にこんなコード進行でトゥンバオを弾く場合ちょっと対応に困る箇所があります。
3小節目の3,4拍目に1小節ずつのコードチェンジ。
8小節目での1拍ごとに4つのコードとなっている箇所。

2拍ごとでのトゥンバオでしたら、通常のトゥンバオの音型に当てはめてRootを弾けばよいのですが1拍ごとのチェンジだとこれでは対応できません。
この場合下記の2つのパターンで弾くのがよいでしょう。

①シンコペーションせず4分音符で弾く

②8分のシンコペーションで弾く

この2パターンが常套句だと思います。
シンコペーションするかしないかはクラーベとの兼ね合いや、他のコード楽器(ピアノ、ギター、トレスなど)との兼ね合いもありますので意思の疎通が必要かもしれません。
ということで、通常のトゥンバオが弾きにくいコード進行の事例をあげて常套句の弾き方を例示してみました。
他にも色々と弾き方はあると思いますので、色々なラテンの音源を聴いて実際の曲に上手くはまるトゥンバオを研究してみてください。
ABEMA

ラテンベース入門「Afro〜6/8拍子(ハチロク)のベース その2」

前回の記事では、Afro 6/8でのベースラインをいくつか紹介してみました。
この記事では、Afro 6/8のバリエーションをひたすらに紹介してきます。

Afro 6/8のベースライン バリエーション

Afro 6/8 Ex.1

Afro 6/8 Ex.1
Afro 6/8 Ex.1

Afro 6/8 Ex.2

Afro 6/8 Ex.2
Afro 6/8 Ex.2

Afro 6/8 Ex.3

Afro 6/8 Ex3
Afro 6/8 Ex.3

Afro 6/8 Ex.4

Afro 6/8 Ex.4
Afro 6/8 Ex.4

Afro 6/8 Ex.5

Afro 6/8 Ex,5
Afro 6/8 Ex.5

Afro 6/8 Ex.6

Afro 6/8 Ex.6
Afro 6/8 Ex.6

Afro 6/8 Ex.7

Afro 6/8 Ex.7
Afro 6/8 Ex.7

Afro 6/8 Ex.8

Afro 6/8 Ex.8
Afro 6/8 Ex.8

Afro 6/8 Ex.9

Afro 6/8 Ex.9
Afro 6/8 Ex.9

Afro 6/8 Ex.10

Afro 6/8 Ex.10
Afro 6/8 Ex.10

Afro 6/8 Ex.11

Afro 6/8 Ex.11
Afro 6/8 Ex.11

Afro 6/8 Ex.12

Afro 6/8 Ex.12
Afro 6/8 Ex.12

Afro 6/8 Ex.13

Afro 6/8 Ex.13
Afro 6/8 Ex.13

Afro 6/8 Ex.14

Afro 6/8 Ex.14
Afro 6/8 Ex.14

Afro 6/8 Ex.15

Afro 6/8 Ex.15
Afro 6/8 Ex.15

Afro 6/8 Ex.16

Afro 6/8 Ex.16
Afro 6/8 Ex.16

Afro 6/8 Ex.17

Afro 6/8 Ex.17
Afro 6/8 Ex.17
ということで、ひたすらにAfro 6/8のベースラインを紹介してきました。
これをBembe Claveやクリックに合わせて弾けるようにしましょう。
そして、しっかりと下記の2つのパルスを感じながら弾くようにしましょう。

ABEMA

ラテンベース入門 「Afro〜6/8拍子(ハチロク)のベース その1」

前回まで簡単に6/8拍子のクラーベについて書いてきましたが、
今回はラテンの6/8拍子でのベースラインについて解説していきます。


6/8拍子のグルーヴは、
"Afro 6/8"
"Afro-Cuban 6/8"
"Ninango"
などと称します。

今までの解説でも書いてきましたが、Afro6/8をグルーヴさせるのに大切なのは3つ割りのリズムと2つ割りのリズムを同時に感じるということです。

基本のパルスとなるのは下記のEx.1のリズム。
Ex.1
これにEx.2のリズムを刻むと3と2のリズムが合わさった複合的なリズムとなるわけです。
Ex.2(2つとも同じですが表記を変えているだけです。)
上記譜例のEx.2のリズムをベースでそのままひたすらに弾いているのがこちら。
"Afro Blue" by Mongo Santamaria
パルスはEx.1で感じながら弾いてください。
ちょいちょいジョン・コルトレーンの曲と思われているジャズ系の方に遭遇しますが、モンゴ・サンタマリアの曲ですw
イントロ〜テーマのところだけざっと採譜してみました。
アドリブはマイナーブルースです。

PDF:Afro_Blue_bass

気をつけるのはテヌートで弾くことです。
スタッカートになってしまうと違う感じになってしまいます。
僕はよくわからない頃、スタッカートで弾いてしまい何回か睨まれ&怒られた経験がありますよ!
6/8 Afroのベースライン
Ex.1のパルスとEx.2を感じつつ、弾いていれば比較的ベースラインは自由にどのように動いても問題ないです
が、放りっぱなしも良くないと思うのでいくつかベースラインを示していきます。
いずれのフレーズも2小節(1クラーベ)で一つのパターンとなっています。
Afro 6/8 Ex.1

Ex.1-a

Ex.1-b

Ex.1-c

2小節(1クラーベ)のパターンを3つ。
2小節目だけ変化させています。
Afro 6/8 Ex.2

Ex.2-a

Ex.2-b

こちらAfro 6/8 Ex2も2小節(1クラーベ)のパターンで2つ。
2小節目だけ変化させています。
Afro 6/8 Ex.3
Afro 6/8 Ex.4
Afro 6/8 Ex.5
ということで、Afro 6/8でのベースラインをいくつか紹介してみました。
もう少しバリエーションも紹介していきたいと思うので次回へ続きます。



ABEMA

ラテンベース入門 
「6/8のクラーベについて その2」

前回の記事に続き6/8拍子でのクラーベについて解説していきます。
今回は、6/8拍子のクラーベから派生していった他のクラーベの成り立ちについて解説していきます。

6/8クラーベからソン・クラーベへの成り立ち

現在使われているクラーベのパターンは、アフリカの宗教音楽などで使われていたパターンが原型の一つと言えます。
6/8クラーベ(Bembe Clave)
上記の6/8クラーベ(Bembe Clave)から2つ音を省いたパターンがあります。
Ex.1
Ex.1の省略した6/8クラーベのパターンを2/4拍子のパルスの上に置くとEx.2のようになります。
Ex.2
これを2/4拍子化するとEx.3の通りソン・クラーベとなります。
Ex.3
つまりソン・クラーベ(Son Clave)は6/8拍子のクラーベを2/4拍子化したものなのです。
そして、現在では4/4拍子で表記されることが多いためEx.4のようになります。
Ex.4

6/8クラーベからルンバ・クラーベへの成り立ち

ルンバ・クラーベ(Rumba Clave)もソン・クラーベ(Son Clave)と同じ成り立ちとなります。
Ex.5
これも現在は4/4拍子で表記されることが多くEx.6のように書かれます。
Ex.6
以上からソン・クラーベ(Son Clave)とルンバ・クラーベ(Rumba Clave)いずれも6/8クラーベが元となりできたものというわけです。 
それぞれのクラーベと6/8拍子との親和性が理解できたと思います。


ということで、6/8クラーベからクラーベの成り立ちを解説してきました。
これを理解することは、4/4拍子でのトゥンバオのグルーヴ感を強力にする為にも重要なコンセプトなのです。
これについてはまた書いていこうと思います。

そして、ようやくですが次こそは6/8拍子でのベースラインについて書いていきたいと思います。
ABEMA

ラテンベース入門 「6/8のクラーベについて その1」

クラーベについては以前の記事で簡単に一通り解説しましたが、この記事からは6/8のクラーベについて解説していきます。
これは6/8のベルのパターンと同じもので、ベンベ・クラーベ(Bembe Calve)とも呼ばれます。

まずは記譜方法や他のクラーベとの関係性について書いていきます。


記譜について
このクラーベは6/8の拍子記号、6/4拍子、12/8拍子、3/4拍子、4/4拍子いずれでも書かれることがあります。
6/8拍子のクラーベに合わせながら、様々な拍子記号でパルスに合わせて足を踏む練習をしましょう。
記譜上は違いがありますがいずれも同じリズム&パルスのものです。
 他のクラーベともパルスは共通
4/4拍子、6/8拍子いずれのビートでも同じようにパルスを感じるというのがラテン音楽で最も重要な概念の一つとなります。
上記のクラーベはそれぞれ同じパルスを感じながら演奏していることになります。
ソンクラーべとルンバクラーベのパルスの2分音符と、
6/8クラーベのパルスの付点4分音符は同じ固定されたパルスとなっている訳です。

これを利用して6/8拍子と4/4拍子で行き来するようなアレンジ、フレージングも沢山あります。
6/8Afroのグルーヴで前半は演奏していますが、
3:34で3-2Rumba Claveでのキメをきっかけに4/4拍子へと変化しています。
記譜上は拍子が変化していますが、パルスとテンポは6/8の部分と4/4の部分でもあくまで同じまま演奏しています。
動画の3:13〜4/4になって少しまでのベース譜とパルスを記譜してみました。


PDF:Footprints_3_13〜

このように6/8拍子と4/4拍子で行き来したりすることはしばしあります。
また6/8拍子と4/4拍子がポリリズム的に混在することもよくあります。
ラテン音楽を演奏する上では、6/8拍子と4/4拍子をいつでもスイッチできて、いつでも同時に感じていることがキモとなります。

という感じで簡単に6/8拍子の記譜方法、他のクラーベとの関係性について書いてきました。
この後ももう少し6/8クラーベの成り立ちなどを紹介してから6/8拍子のベースラインについて書いていきたいと思います。
結構テーマが大きい部分なのでどこまでどう書くか悩みますね〜。



ABEMA