少し間が空いてしまいましたが再び更新していきます。 今回は、通常のトゥンバオで演奏する時のリズムの訛りというか、ゆらぎについて書いていこうかと思います。
ベーシックなトゥンバオのライン
ベーシックなトゥンバオとして上記のラインを紹介してきました。 これが基本なのですが下記のラインもよく用います。
2拍目裏と3拍目をタイで繋がないラインとなっています。 このラインは音価&タイミングをよりコントロールしやすくなります。
トゥンバオと6/8拍子=2拍3連
特にテンポの早いトゥンバオなどにおいてですが、トゥンバオのラインは2拍3連に近くしていくとより疾走感のあるトゥンバオとなります。 (もちろん、アンサンブルとの兼ね合いがありますが…) 通常のトゥンバオと6/8拍子=2拍3連それぞれのトゥンバオを比較してみましょう。
このうちEx.2-1の6/8拍子とEx.2-2の2拍3連は同じものを違う表記にしています。 "Ex.1通常のトゥンバオ"とEx.2"6/8拍子"&"2拍3連"での表記のトゥンバオ。 このそれぞれの中間点の気持ち良いところを探っていくとより強力なトゥンバオになっていきます。 特に早いテンポになると"6/8拍子"&"2拍3連" に近づいていきます。
ということで、今回はよりトゥンバオをグルーヴさせていくための訛りについて書いていきました。 これはやればいいというわけでもなくアンサンブルの兼ね合いで、イーブンに徹したほうがよいケースも多々ありますし、訛り具合も幅があります。 このあたりはジャズのスウィングのハネ具合ですとか、 サンバのグルーヴが盛り上がると3連っぽくなるとかそういったものと近いイメージですね。 で、じゃあこうですからと言われたところで中々実践しにくいと思うのですが次回以降はその具体的な練習方法について書いていきたいと思います。
先月、エディ・パルミエリ(Pf)のライブを観に行ってきました。 出演していたベーシストRuben Rodriguez(ルーベン・ロドリゲス)のトゥンバオがやはりこの"訛り"が大変素晴らしくグイグイとバンドを引っ張っていましたね。 他にもFania All StarsやRay Barretto,Ruben Baldesなどで演奏しているベーシストSal Cuevas(サル・クエバス)もこの手のトゥンバオを強力に再現しているのでぜひ参考に聴いてみてください。
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