前回の記事に続き6/8拍子でのクラーベについて解説していきます。 今回は、6/8拍子のクラーベから派生していった他のクラーベの成り立ちについて解説していきます。
6/8クラーベからソン・クラーベへの成り立ち
現在使われているクラーベのパターンは、アフリカの宗教音楽などで使われていたパターンが原型の一つと言えます。
6/8クラーベ(Bembe Clave)
![](https://i0.wp.com/kidokorocco.info/wp-content/uploads/2019/04/6b8f65f764256ce1d24da1652cc2ad88.png?resize=474%2C80&ssl=1)
上記の6/8クラーベ(Bembe Clave)から2つ音を省いたパターンがあります。
Ex.1
![](https://i0.wp.com/kidokorocco.info/wp-content/uploads/2019/04/42d72533c36efb96b98daf161f1348c0.png?resize=474%2C44&ssl=1)
Ex.1の省略した6/8クラーベのパターンを2/4拍子のパルスの上に置くとEx.2のようになります。
Ex.2
![](https://i0.wp.com/kidokorocco.info/wp-content/uploads/2019/04/c1e110d364d174950008c6794c18af5f.png?resize=474%2C44&ssl=1)
これを2/4拍子化するとEx.3の通りソン・クラーベとなります。
Ex.3
![](https://i0.wp.com/kidokorocco.info/wp-content/uploads/2019/04/8961fae08ea13b1bf24a86ed108b7c27.png?resize=474%2C44&ssl=1)
つまりソン・クラーベ(Son Clave)は6/8拍子のクラーベを2/4拍子化したものなのです。 そして、現在では4/4拍子で表記されることが多いためEx.4のようになります。
Ex.4
![](https://i0.wp.com/kidokorocco.info/wp-content/uploads/2019/04/eda82159f7f0209a29bee7587b0edd7b.png?resize=474%2C44&ssl=1)
6/8クラーベからルンバ・クラーベへの成り立ち
ルンバ・クラーベ(Rumba Clave)もソン・クラーベ(Son Clave)と同じ成り立ちとなります。
Ex.5
![](https://i0.wp.com/kidokorocco.info/wp-content/uploads/2019/04/a203950eec26e5087fdead1d97de22b1.png?resize=474%2C105&ssl=1)
これも現在は4/4拍子で表記されることが多くEx.6のように書かれます。
Ex.6
![](https://i0.wp.com/kidokorocco.info/wp-content/uploads/2019/04/8ee2fcd6a50e907afdc2ecc331676fb9.png?resize=474%2C34&ssl=1)
以上からソン・クラーベ(Son Clave)とルンバ・クラーベ(Rumba Clave)いずれも6/8クラーベが元となりできたものというわけです。 それぞれのクラーベと6/8拍子との親和性が理解できたと思います。
ということで、6/8クラーベからクラーベの成り立ちを解説してきました。 これを理解することは、4/4拍子でのトゥンバオのグルーヴ感を強力にする為にも重要なコンセプトなのです。 これについてはまた書いていこうと思います。 そして、ようやくですが次こそは6/8拍子でのベースラインについて書いていきたいと思います。
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