前回まで簡単に6/8拍子のクラーベについて書いてきましたが、 今回はラテンの6/8拍子でのベースラインについて解説していきます。
6/8拍子のグルーヴは、 "Afro 6/8" "Afro-Cuban 6/8" "Ninango" などと称します。 今までの解説でも書いてきましたが、Afro6/8をグルーヴさせるのに大切なのは3つ割りのリズムと2つ割りのリズムを同時に感じるということです。 基本のパルスとなるのは下記のEx.1のリズム。
Ex.1
これにEx.2のリズムを刻むと3と2のリズムが合わさった複合的なリズムとなるわけです。
Ex.2(2つとも同じですが表記を変えているだけです。)
上記譜例のEx.2のリズムをベースでそのままひたすらに弾いているのがこちら。 "Afro Blue" by Mongo Santamaria
パルスはEx.1で感じながら弾いてください。 ちょいちょいジョン・コルトレーンの曲と思われているジャズ系の方に遭遇しますが、モンゴ・サンタマリアの曲ですw イントロ〜テーマのところだけざっと採譜してみました。 アドリブはマイナーブルースです。
PDF:Afro_Blue_bass
気をつけるのはテヌートで弾くことです。 スタッカートになってしまうと違う感じになってしまいます。僕はよくわからない頃、スタッカートで弾いてしまい何回か睨まれ&怒られた経験がありますよ!
6/8 Afroのベースライン
Ex.1のパルスとEx.2を感じつつ、弾いていれば比較的ベースラインは自由にどのように動いても問題ないです が、放りっぱなしも良くないと思うのでいくつかベースラインを示していきます。 いずれのフレーズも2小節(1クラーベ)で一つのパターンとなっています。
Afro 6/8 Ex.1
Ex.1-a
Ex.1-b
Ex.1-c
2小節(1クラーベ)のパターンを3つ。 2小節目だけ変化させています。
Afro 6/8 Ex.2
Ex.2-a
Ex.2-b
こちらAfro 6/8 Ex2も2小節(1クラーベ)のパターンで2つ。 2小節目だけ変化させています。
Afro 6/8 Ex.3
Afro 6/8 Ex.4
Afro 6/8 Ex.5
ということで、Afro 6/8でのベースラインをいくつか紹介してみました。 もう少しバリエーションも紹介していきたいと思うので次回へ続きます。
「ラテンベース入門 「Afro〜6/8拍子(ハチロク)のベース その1」」への1件のフィードバック