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ベースレッスン「インターバルトレーニング6度」

前回に引き続きインターバルのトレーニングをやっていきます。
今回は6度のインターバルです。

短6度(minor 6th) or 増5度(augumented 5th)

基準となる音から半音8つ上の音となるのが短6度 or 増5度の音程です。
指板上でいうと…
同じ弦の8フレット上方
または
隣接する高い方の弦の3フレット上方
1弦挟んで高い方の弦の2フレット下方
に短6度 or 増5度の音程はあります。
短6度(minor 6th)/増5度(augumented 5th)フィンガーボード表
基準の音を青い◯
それに対しての短6度 or 増5度の音程をオレンジの□で示しています。
各位置関係を把握してください。

長6度(Major 6th)

基準となる音から半音9つ上の音となるのが長6度の音程です。
指板上でいうと…
同じ弦の9フレット上方
または
隣接する高い方の弦の4フレット上方
1弦挟んで高い方の弦の1フレット下方
に長6度の音程はあります。
長6度(Major 6th)フィンガーボード表
基準の音を青い◯
それに対しての長6度の音程をオレンジの□で示しています。
各位置関係を把握してください。

6度のインターバルを用いてメジャースケールの練習

6度のインターバルを用いてメジャースケールの練習です。
EとC間、AとF間、BとG間のインターバルが短6度。
他は長6度のインターバルとなっています。

このインターバルでのエクササイズもできる人は移調して12keyで弾いていきましょう。
他と同じく、その時移調したものを譜面には書き起こさないでやってくださいませ〜。
という感じで、今回は6度のインターバルの練習をしてきました。
次で1オクターブ内のインターバルは最後。
7度のインターバルを紹介していきたいと思います。
ABEMA

ベースレッスン「インターバルトレーニング5度」

前回に引き続きインターバルのトレーニングをやっていきます。
今回は5度のインターバルです。
ベースラインとしては最も頻繁に出てくるインターバルかもしれません。

完全5度(Perfect 5th)

基準となる音から半音7つ上の音となるのが完全5度の音程です。
指板上でいうと…
同じ弦の7フレット上方
または
隣接する高い方の弦の2フレット上方
1弦挟んで高い方の弦の3フレット下方
に完全5度の音程はあります。
完全5度(Perfect 5th)フィンガーボード表
基準の音を青い◯
それに対しての完全5度の音程をオレンジの□で示しています。
各位置関係を把握してください。

減5度については前回の記事に記載しているので省略します。

5度のインターバルを用いてメジャースケールの練習

5度のインターバルを用いてメジャースケールの練習です。
基本的には完全5度のインターバルになっていますが、
BとF間のインターバルのみ減5度となっていますので注意してください。
ポジション移動が多くなりますので上手く次のポジションへシフトできるようにしてみましょう。
5度を2回積んだ形になっています。
最初に弾いた音から見ると9thを弾くラインとなって割とフュージョン系などで重宝するインターバルです。
5度を3回積んだ形になっています。
先程のより更に広い音域となるのであっという間にゴールのCにたどり着きます。
このインターバルでのエクササイズもできる人は移調して12keyで弾いていきましょう。
他と同じく、その時移調したものを譜面には書き起こさないでやってくださいませ〜。

という感じで、今回は5度のインターバルの練習をしてきました。
次は順番で6度のインターバルを紹介していきたいと思います。
ABEMA

ラテンベース入門 「Danzónのベース その2」

こちらの記事に引き続きDanzón(ダンソン)について書いていきたいと思います。

EstribilloまたはMontuno

前回の記事で書いたDanzón(ダンソン)の曲構成
A.パセオ(Paseo)
B.Fluteによるテーマ演奏
A.パセオ(Paseo)をもう一度演奏
C.Violinによるテーマ演奏
Ending

と記載していましたが、Cのセクションの後にラストパートとなる、EstribilloまたはMontuno(モントゥーノ)のセクションと呼ばれるセクションが加わってきます。
このセクションはDanzón(ダンソン)の曲の中で最もAfroな要素が多い部分です。
このセクションに入るとややテンポが速くなり、よりアグレッシブなリズムで演奏されることが多いです。

Danzón(ダンソン)のMontunoでのベース

こちらはOrquesta Verar del Realの楽曲から。
1900~1920年頃の初期のTubaでのトゥンバオの典型的な例です。

1940年代にArcaño Y Sus Maravillasが台頭する以前に主要となる多くの作品を残すDanzónのグループである”Orquesta Antonio Romeu”の楽曲のDanzonのMontuno部分の譜例を紹介します。
これらの譜例は1925年から1928年に録音されたものですが、まだTresillo(USP)を主に使っていた大多数のSonのグループよりもずっと早くから、いわゆるコードを先行したシンコペーション=(Anticipated)したベースライン(この譜例だとGuarachaのASPのスタイル)を取り入れていました。
このあたりの分類は下記の記事をご参考に

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その1 USP Unanticipated-Single-Ponche」

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その2 UDP〜Unanticipated Double-Ponche」

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その3 ASP〜Anticipated Single-Ponche」

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その4 ADP〜Anticipated Double-Ponche」

曲全体での譜例

ここからはDanzónの曲全体でベース・パートを学んでいきましょう。
Orquesta Tata Pereiraが1924年に録音した"La Sandunguita"を元にしています。
(1998年にリリースされた同タイトルのIssac Delgadoの曲や、Alain Perezのヒット曲、Los Van Vanの1983年の名曲「La Sandunguera」とは別ものです。)
曲の構成は
「A-B-A-C-A-Montuno-Ending」
というような感じです。
この音源はチューバで演奏されているものです。

上声部の管楽器のパートはほとんどの場合、アレンジされた書き譜のものを演奏していますがベースパートであるチューバはほぼ間違いなく書き譜されていません。
耳とコードを頼りに即興で演奏していると思われます。
そんなわけもあってAセクションで毎回の演奏に少々の変化があります。
全体を暗譜して覚えてDanzónのグルーヴや雰囲気を掴んでみてください。

Danzon de Nuevo Ritmo(ダンソン・デ・ヌエボ・リトモ)

1940年代に入るとAntonio ArcañoとCachaoはこのセクションの伴奏をこれまでのBaqueteo(バケテオ)に変わって、コンガとカンパナを用いた新しいグルーヴを使い始めました。
これを「Nuevo Ritmo(ヌエボ・リトモ)」と称していました。
そして、この新しいリズムスタイルをDanzón-Mambo」と呼びました。

1950年代以降になるとモントゥーノセクションでは更に、Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)のリズムもよく使われるようになります。

ラテンジャズのライブでは、必ずと言っていいほどDanzónをオマージュした演奏が演目にありますがその際にはBaqueteo(バケテオ)の部分を短く省略してCha-Cha-Chá(チャチャチャ)の部分を長く演奏することが多いです。
Danzónde Nuevo Ritmo(Cha-Cha-Cháの原型)
Danzónde Nuevo RitmoのMontuno(モントゥーノ)セクションで用いられる典型的なベースラインの一つです。
前述の通りCha-Cha-Chá(チャチャチャ)と同型のベースラインとなっています。
後にこのセクションのリズムだけを用いてCha-Cha-Cha(チャチャチャ)が誕生するわけです。

Mambo(マンボ)の誕生

1940年代にはDamaso Peréz Pradoが、Danzón(ダンソン), Son(ソン), そしてアメリカのビックバンドの影響を受けた新しい音楽”Mambo(マンボ)”が誕生しました。
 Mambo(マンボ)は、1950年代にアメリカ特にニューヨークで成功を収めました。
 Mambo(マンボ)は、アップテンポなホーンが主体となるダンスミュージックです。
Danzónde Nuevo Ritmo(Mamboのパターン)
ベーシストはSon(ソン)の基本的なベースラインを用いていましたが音価を短く弾かれています。

Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)の誕生

1953年にヴァイオリニストのEnrique JorinがDanzón(ダンソン)を発展させ作り上げたのがCha-Cha-Chá(チャチャチャ)です。
Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)はシンコペーションが少ないので、
ダンスもあまり複雑でなくて、踊りやすいダンススタイルとして人気となりました。
以前の記事にたっぷり紹介しているのでそちらも参照してください。
Danzónde Nuevo Ritmo(Cha-Cha-Cháのパターン)
Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)の基本的なベースラインはDanzón(ダンソン)のマンボセクションが元になっています。
ですので、そのマンボスタイルと同じように音価を短くして演奏しましょう。
ということで、Danzón(ダンソン)のマンボセクションについて書いてきました。
Danzón(ダンソン)から現代のキューバ音楽の元とMambo(マンボ)やCha-Cha-Chá(チャチャチャ)も派生していできていますので何かと勉強になると思います。
ABEMA

ベースレッスン「インターバルトレーニング4度」

前回に引き続きインターバルのトレーニングをやっていきます。
今回は4度のインターバルです。

完全4度(Perfect 4th)

基準となる音から半音5つ上の音となるのが完全4度の音程です。
指板上でいうと…
同じ弦の5フレット上方
または
隣接する高い方の弦の同フレット
に完全4度の音程はあります。
完全4度(Perfect 4th)フィンガーボード表
基準の音を青い◯
それに対しての完全4度の音程をオレンジの□で示しています。
各位置関係を把握してください。

増4度(Augument 4th) または 減5度(Diminished 5th)

基準となる音から半音6つ上の音となるのが
増4度または減5度の音程です。
指板上でいうと…
同じ弦の6フレット上方
または
隣接する高い方の弦の1フレット下方
増4度または減5度の音程はあります。
増4度(Augument 4th)/減5度(Diminished 5th)フィンガーボード表
基準の音を青い◯
それに対しての増4度または減5度の音程をオレンジの□で示しています。
各位置関係を把握してください。

4度のインターバルを用いてメジャースケールの練習

4度のインターバルを用いてメジャースケールの練習です。
基本的には完全4度のインターバルになっていますが、
FとC間のインターバルのみ増4度となっていますので注意してください。
同弦異フレットでの運指がほとんどですので、運指、ピッキングの難易度は高いです。
3連での4度インターバルです。
ピッキングが難しいです。
4度を2回積んだ形になっています。
これもピッキングと運指が難しいです。
4度を3回積んだ形になっています。
先程のより更に難しいです。
このインターバルでのエクササイズもできる人は移調して12keyで弾いていきましょう。
他と同じく、その時移調したものを譜面には書き起こさないでやってくださいませ〜。
という感じで、今回は4度のインターバルの練習をしてきました。
 次は順番で5度のインターバルを紹介していきたいと思います。
ABEMA

ベースレッスン「インターバルトレーニング3度」

前回に引き続きインターバルのトレーニングをやっていきます。
今回は3度のインターバルです。

短3度(minor 3rd)

基準となる音から半音3つ上の音となるのが短3度の音程です。
指板上でいうと…
同じ弦の3フレット上方
または
隣接する高い方の弦の2フレット下方
に短3度の音程はあります。
短3度(minor 3nd)フィンガーボード表
基準の音を青い◯
それに対しての短3度の音程をオレンジの□で示しています。
各位置関係を把握してください。

長3度(Major 3rd)

基準となる音から半音4つ上の音となるのが長3度の音程です。
指板上でいうと…
同じ弦の4フレット上方
または
隣接する高い方の弦の1フレット下方
に長3度の音程はあります。
長3度(Major 3nd)フィンガーボード表
これも基準の音を青い◯
それに対しての長3度の音程をオレンジの□で示しています。
各位置関係を把握してください。

3度のインターバルを用いてメジャースケールの練習

3度のインターバルを用いてメジャースケールの練習です。
もう一つ3度のインターバルを用いてメジャースケールの練習です。
これは3度ずつのインターバルを2つ続けて弾いています。
ということは、これでいうとkey=Cのダイアトニックコードのトライアドを弾いていっていることになります。
余裕がある人は、何のコードを弾いているのかも意識しながら弾いていってください。

このインターバルでのエクササイズもできる人は移調して12keyで弾いていきましょう。
その時、移調したものを譜面には書き起こさないでやってくださいませ〜。
という感じで、今回は3度のインターバルの練習をしてきました。
次は順番で4度のインターバルを紹介していきたいと思います。
ABEMA

ベースレッスン「インターバルトレーニング2度」

コードやスケール等など基礎の音楽理論を理解していくのに重要なのがインターバル(音程)をしっかりと把握することです。
ここでは順番に各インターバルをメジャースケールを元に指板上で把握していきましょう。

インターバルとは

インターバル(音程)とは2音間の距離を示していて、
その測定する単位を"度"としています。
ベースの指板上で各音程の距離を把握していきましょう。
まずは2度のインターバル。
短2度(minor 2nd)
または
長2度(Major 2nd)
と2つの音程差があります。

短2度(minor 2nd)

基準となる音から半音1つ上の音となるのが短2度の音程です。
指板上でいうと…
同じ弦の1フレット上方
または
隣接する高い方の弦の4フレット下方
に短2度の音程はあります。
短2度(minor 2nd)フィンガーボード表
基準の音を青い◯
それに対しての短2度の音程をオレンジの□で示しています。
各位置関係を把握してください。

長2度(Major 2nd)

基準となる音から半音2つ=全音1つ上の音となるのが長2度の音程です。
指板上でいうと…
同じ弦の2フレット上方
または
隣接する高い方の弦の3フレット下方
に長2度の音程はあります。
長2度(Major 2nd)フィンガーボード表
これも基準の音を青い◯
それに対しての長2度の音程をオレンジの□で示しています。
各位置関係を把握してください。

メジャースケール内での2度の音程

Cメジャースケールで隣接する音とのインターバル
メジャースケールは
全音-全音-半音-全音-全音-全音-半音
となりますんで
順に並んだうち2つのは短2度,他は長2度の度数となります。

Cメジャースケールでこれを表記すると、
C-D-E-F-G-A-B-C
の中で
E-F
B-C
の2つの音程感の度数が短2度
他は全て長2度となります。

2度のインターバルを用いてメジャースケールの練習

2度のインターバルを用いてメジャースケールの練習です。
3音ずつのグルーピングでのスカラーパターンとなっています。
今度は4音ずつのスカラーパターンです。
これでメジャースケール内の2度のインターバルに慣れていきましょう。
という感じで、今回は2度のインターバルの練習をしてきました。
今後はこのような感じで他のインターバルを毎回紹介していきたいと思います。
ABEMA

ラテンベース入門 「Danzónのベース その1」

Danzón(ダンソン)って?

ラテン音楽には様々なリズムスタイルがありますが、Danzón(ダンソン)もその一つ。
19世紀後半に発達したキューバ音楽/ダンスの形式で、ヨーロッパの宮廷舞踏や民族舞踏やコントラダンサ(Contradanza)、ダンサ(Danza)などから発展して作られたものです。
歴史的な経緯は詳しく書かれている本とかたくさんあるので省略します。
こちらを読んでみると詳しく書かれています。

申し訳ございません、このリンクは現在利用できないようです。のちほどお試しください。

録音が残されているキューバ音楽はDanzón以降のもの

20世紀に入るとRumbaやChangüíといったアフロ・キューバン音楽は既にキューバの音楽の中では欠かせないものとなっていました。
しかし、その頃はまだレコーディングをして音源を残すようなことはまだスタートしたばかりだったのでこれらの音楽をレコーディングするようなレコード会社はありませんでした。
なので、録音が始まったのは最初にDanzón、次にSonというように行われてきました。
記録の残っているのはDanzón以降の音楽だけとなります。
しかし、これらの初期の録音を聴くとRumbaやChangüíといったアフロ・キューバン音楽の影響がしっかりと聴けます。

使用されていた低音楽器

弦楽器のベース(ウッドベース)がアンサンブルの定番となったのは、1920年代半ばのことです。
それまでは、ボティーハ(Botijas)やマリンブラ(Marimbula)という低音楽器が使用されていました。
 (こちらの記事に紹介しています。)
ダンソン(Danzón)の場合はTubaやオフィクレイド(Ophicleide)といった金管楽器でベース・パートを演奏していました。

Danzónの重要性

ラテン音楽の歴史に興味がなくても、ラテン・ベーシストにとってダンソン(Danzón)の基礎知識と感覚は必須となってきます。
ダンソン(Danzón)はクラーベを元に作られた最初のキューバ音楽のスタイルだということも大きな意味があると思います。
ほとんどのダンス・バンドやラテンジャズバンドのレパートリーには、何らかの形でダンソン(Danzón)への敬意が込められています。

Danzónの魅力

初期のダンソン(Danzón)は、はっきり言って録音の品質が悪いので古臭く聞こえてしまいちょっと聴くのが大変かもしれません…
とはいえ、聴いてみるとそこには100年ほど前の録音からラテン音楽の歴史を知る上で多くの発見があります。
当時においては、これが最先端の音楽であって現在に続くラテン音楽の基礎になっていたということは忘れてはいけないでしょう。
歴史的に古いジャンルを理解しようとする時、なるべくオリジナルの音源を聴いて当時に流行していたであろう音楽を聴くのがおすすめです。

現在ハバナの郊外などで演奏されている観光客のチップ目当てで演奏されているセッションと、1920年代にはは違法とされていた打楽器などを交えたり、当時としてはエッジの効いた独創的で物議を醸したような状況で聴くセッションでは全く趣が異なってくるわけです。
これらの録音からは音質の悪さを補って余る激しいエネルギーが感じられます。

Son,Son-Montuno,Mambo,Charangaの録音については上記の通りなのですがそれより古くなる初期のダンソン(Danzón)の録音については少し注意があります。
1920〜1940年代のダンソン(Danzón)の録音は単にノイズが多いだけではなくて、細かい音像が不明瞭でよく聴こえません。
特に我々にとって重要なベースパートはかなり聴き取りにくいです。
しかし、想像力を働かせてみるとオリジナルの演奏の激しさを感じ取れるはずです。
全てを聞き取ることは難しいですが、エキサイティングなことが起こっていたということは感じ取れるはずです。

Danzón(ダンソン)の聴くべき音源

前述の通りオリジナルの演奏を聴くべきとは思うのですが、やはり最初から楽しんで聴くには少し厳しいのも事実です。
っていうことで、現代のDanzónの録音から遡って聴いていくのが良いかなと思います。
まずはこちらが最適化と思います。
“Mi Gran Pasion” Gonzalo Rubalcaba(1986年)
ラテン・ジャズのアルバムですが、Danzónへの敬意が込められたアレンジで現代のミュージシャンが省略してしまうようなDanzónの複雑なフォーマットやディティールをしっかりと全て含んでアレンジされています。

これで少しDanzónに馴染んできたら次は1959年のこちら。
Fajardo son Flauta y Orquesta “Danzones Completos para Bailar”
この頃には既にダンソン(Danzón)は歴史的な遺物となっていましたが、情熱的に演奏されてかつ録音の質も良いです。
Cachao “La Leyenda”
ベーシスト的にはやはりCachaoの作品も外せませんね。
Antonio Arcaño y Sus MaravillasDanzón Mambo
Apple MusicにはなかったのでAmazon musicのリンク貼りました。
更に遡って1940年代のAntonio Arcañoの作品です。
しかし、ArcañoのOrquetaが演奏しているのは「Danzón-Mambo」です。
曲の最初の部分だけが純粋なDanzónで、後半はMamboのセクションとなります。
これについては次の記事で少し解説しています。

初期の録音

“Hot Music from Cuba 1907-1936”
“The Cuban Danzón: Before There Was Jazz: 1906-1929”
“Early Cuban Danzon Orchestras 1916-1920”

申し訳ございません、このリンクは現在利用できないようです。のちほどお試しください。

ということで、準備ができたところで初期の録音を聴いていきましょう。
これもApple Musicにはなかったりなんだりなので、発見できたものを貼ってきます。

近年の再現録音

“The Cuban Danzón: Its Ancestors and Descendents” (1979)
Rotterdam Conservatory Orquesta  Típica
“Cuba: Contradanzas&Danzones”(1997)
この2つのアルバムはクラシックの古楽のようにオリジナルの楽器を使って、なるべく当時を忠実に再現して行われた近年に録音されてものです。
クリアな録音なので当時を知るのにとても参考になると思います。

Danzón(ダンソン)の曲構成

Danzón(ダンソン)は従来、大きな編成のブラスバンドで書き譜での譜面を読んで演奏していました。
しかし、この頃もベースパートのチューバはコードを見ながら耳で判断しながら演奏することが多かったようです。
このことからもDanzón(ダンソン)を演奏する際には、この独特な構成とセクション間のブレイクなどを特に意識して演奏するとよいでしょう。
大まかなDanzón(ダンソン)の曲構成について解説していきたいと思います。

①A.パセオ(Paseo)
Danzón(ダンソン)でのイントロのことをパセオ(Paseo)と称します。
大抵は16小節で構成されています。

②B.Fluteによるテーマ演奏
それから、フルートによってテーマのメロディを演奏します。
Parte de(la)flautaとも称されます。

③A.パセオ(Paseo)をもう一度演奏
再びパセオ(Paseo)を演奏します。

④C.Violinによるテーマ演奏
ヴァイオリンのトリオでテーマのメロディを演奏します。
Parte del violínとも称されます。

⑤Ending
エンディングはいくつかお決まりのパターンがありますのでこれらは次の記事にでも紹介したいと思います。
エンディングにパセオ(Paseo)を再びやったり、パセオ(Paseo)とお決まりのエンディングパターンの組み合わせだったりとが考えられます。

ということで、曲のフォームは
ABAC
or
ABACA
というのがクラシカルな初期Danzón(ダンソン)のフォームとなります。
クラシックのロンド形式と似たような感じですね。

しかし、後期になるとCセクションの後に
Estribilloやモントゥーノ(Montuno)
のセクションが加わってきます。

ここはDanzon de Nuevo Ritmo(ダンソン・デ・ヌエボ・リトモ)と呼ばれる後にマンボ(Mambo)やCha-Cha-Chá(チャチャチャ)へと発展されるセクションとなります。
このセクションでフルートやヴァイオリン、ピアノがアドリブ演奏をします。
このDanzon de Nuevo Ritmo(ダンソン・デ・ヌエボ・リトモ)については次回の記事で解説していきます。

Aセクション Paseo(パセオ)について

AセクションにあたるPaseoは、Danzón(ダンソン)の特徴的な部分で様式美的なパートでもあるのですが、それだけではなくダンスにおいても重要なセクションとなります。
Roberto Borrell(ロベルト・ボレル)が制作した教則ビデオ"Un Trio Inseparable"によるとダンサーはAセクションの間のブレイクは立ち止まって体を揺らしたり、扇いだりしていて次のセクションが始まると合図で動きを再開します。

Danzón(ダンソン)のAセクションは、Danzón(ダンソン)を再現するのに最も重要なコンセプトとなる部分となります。
Danzón(ダンソン)に限りませんが、ラテン音楽でのベーシストの役割はダンスのステップやスタイルと密接に関係しているのです。

アレンジ上も出だしでフックとなるセクションなので、個性を求められる部分でもある一方で厳格なDanzón(ダンソン)としての様式美も求められるのでアレンジ上難しいセクションとなります。

Danzón(ダンソン)のリズム

Danzón(ダンソン)の雰囲気を覚えるには、バケテオ(Baqueteo)と呼ばれるGuiroのパターンを覚えるのが良いと思います。

Danzón(ダンソン)において重要となるリズムは、シンキージョ(Cinquillo)、トレシージョ(Tresillo)と称されるアフリカのリズム。
そして、クラーベの概念をはじめて体現したリズムとなるバケテオ(Baqueteo)です。

Cinquilo(シンキージョ)

シンキージョ(Cinquillo)

Tresillo(トレシージョ)

トレシージョ(Tresillo)

Baqueteo(バケテオ)

バケテオ(Baqueteo)
ダンソン(Danzón)はクラーベを元に作られた最初のキューバ音楽のスタイルです。

基本的なパターンはギロ(Guiro)で演奏されます。
2小節パターンでシンキージョ(Cinquillo)に4分音符4つのパターンを加えたバケテオ(Baqueteo)というパターンで構成されています。
バケテオ(Baqueteo)は、シンキージジョ(Cinquillo)の部分がクラーベの3サイド、4分音符の部分がクラーベの2サイドとなります。
バケテオ(Baqueteo)はクラーベのリズムを装飾したリズムとも言えます。
バケテオ(Baqueteo)のリズムはAセクションの一部分と、Montunoセクション以降を除いた全てのセクションで演奏され続けます。
Aセクションも基本的にはバケテオ(Baqueteo)を演奏するのですが、少し特別な決まりがあります。
下記の譜例のようにシンキージョ(Cinquillo)が三回連続して演奏され、ティンバレスのフィルインと共にブレイクが入ります。
このお決まりのアレンジがダンソン(Danzón)のAセクション独特の雰囲気を出しています。
このようなブレイクがダンソン(Danzón)のAセクションには必ずあります。
ジャンルの様式美に沿った(=Típico)サウンドにするには、リズムブレイクのアレンジの選択肢は限られたものとなっていてほとんどが上記譜例のようなものになります。
休符部分にフルートなどのピックアップフレイズが入ることになります。
このお決まりのアレンジに負けないように、最初のフレーズなどにアレンジャーは工夫を凝らして様々な独創的なフレーズが生まれていったわけです。

Aセクションでのベーシストの対処方法

ベーシストがどのようにAセクションを演奏するかという、典型的な例がこちらです。
Roberto Borrellは、Danzónのダンスビデオの決定版「Un trio inseparable」の中で、Danzónのダンサーは伝統的にAセクションの途中で立ち止まり、体を扇いだり浮かしたりしていることを説明し、実演しています。

Aセクションへ戻るときのブレイク

「A-B-A-C」や「A-B-A-C-A」といった構成で、BセクションもしくはCセクションからAセクションへ戻る際には下記のブレイクがよく用いられます。
3:00〜に同様のブレイクがあります。

Danzón(ダンソン)でのクラーベの向きについて

全てのDanzónのAセクションは、クラーベの向きがの3サイドから始まっています。
従って、Bセクション、Cセクション、"Estribillo(=コーラスのパートまたはモントゥーノセクション)が2-3となる場合クラーベの流れがおかしくなってしまいます。

でもですね、1920年代には、クラーベの向きについてのルールや法律、議論(戦争とも言えるwww)はまだ生まれていなかったので、セクション間のクラーベの向きの反転というのは気にしないで大丈夫です。
それぞれのセクションを独自の構成として学び、セクションごとのクラーベの感覚を合わせていけばOKです。

ダンソン(danzón)のベースライン

ダンソン(Danzón) Bass Ex.1
まずこれが伝統的なダンソン(danzón)の基本的なベースパターンです。
前半が2分音符2つ、後半がトレシージョ(Tresillo)のリズムをなぞって演奏されています。
ダンソン(Danzón) Bass Ex.2
パーカッションで刻まれているバケテオ(Baqueteo)のパターンをなぞるような形でもしばし演奏します。
これらのようなパターンを基本に自由に演奏してください。
テーマのメロディに沿ってみたり、カウンターメロディのようなアプローチをとることもしばしあります。
ルートは提示しなければなりませんが、あまりリズムを刻み続けるといようりはチェロのパートを弾いているような感覚が近いかなーと思います。
ABEMA

ベースレッスン「メジャースケールの練習色々」

指板(フィンガーボード)を把握するためにも、メジャースケールを練習するのはいいぞーってことで紹介してきました。

でもそれだけではなくて、コードを把握するのにも、楽器の習熟のためにも、他のスケールを覚える基礎にするためにも、耳を鍛えるためにもメジャースケールをしっかりと弾けるようにするのはとっても有用です。
ただ、スケールを上下するだけでも最初はよいのですが色々なやりかたでもっとしっかりと把握できるようにしていきましょう。
ひとまず、ここではKey=in Cでだけ紹介します。
理解ができている人は全keyで弾けるようにしましょう(・∀・)
この時譜面に書きだしたりせず、頭&耳で考えながら弾くようにしてくださいね。
in Cでインターバルの動き方だけを把握してそれを元に移調していきます。

1オクターブで上下

前回の記事でも紹介しているので重複しますがとりあえず普通に。
確実に弾けるテンポでクリックに合わせて弾いてみましょう。
音名を歌いながら弾いてみてください。

2オクターブで上下

これも前回の記事で紹介していますが2オクターブでC Majo Scale(メジャースケール)を弾いています。

ハノン(Hanon)

ピアノの教則本のハノンのパターンを4弦ベースの音域に合わせてちょっと短めにしてみました。
規則性を理解して弾きましょう。
これもできる人は12keyでやりましょう。
ピアノの教則本の方でも最後の注釈に「全keyでやれよ!」
って書いてあるんですがやってない人多いですよねw
これも同様にハノン。
12keyでやってください〜。

とりあえず、この記事ではこんなところで。
もう少しMajor Scale(メジャースケール)の練習を紹介していきます。
ABEMA

ベースレッスン「指板の把握 その2」

前回の記事では開放弦を基準として推察しやすいポジションを覚えていく方法を例示してみました。
今回はそれとはちょっと違うアプローチで、鍵盤でいうところの白鍵の音を覚えていくという感じでアプローチしていきたいと思います。

指板上の白鍵の音

フィンガーボード上の白鍵の音
とりあえず、上記の音はぱっと把握できるようになりましょう。
鍵盤で言うところの白鍵にあたる音です。
♯の音は1フレット高い方へ、♭の音は1フレット低い方へずらすだけです。
これを覚えるのはひたすらにCメジャー・スケールを音名を歌いながら練習してみるのが良いと思います。
 これでまずは絶対的な音名をまずは覚えてみましょう。

あと上記のフィンガーボード表を見るとわかるのですが、
各弦の5フレット以降の音は、隣の低い(太い)方の弦の開放弦以降の音と同じになっています。
例えば…
A弦の開放弦 A
1フレット Bb/A#
2フレット B
3フレットC
4フレット C#/Db
5フレット D
というのと同じ並びで
D弦の
5フレット A
6フレット Bb/A#
7フレット B
8フレット C
9フレット C#/Db
10フレット D
と同じ音なんです。
こう考えると覚える項目がかなり減りますね。

1オクターブで弾く

C Major Scale 3フレットから1オクターブ
C Major Scaleっていうのは、いわゆるドレミファソラシドです。
ベースというか、弦楽器っていうのは同じ音が複数のポジションにあるのですがどこからでも弾けるようにしたいところです。
まずは一番低いポジションのCからスタートするこちらから。
3弦の3フレットからスタートするCメジャー・スケールです。
C Major Scale 8フレットから1オクターブ
次にこちら。
全く同じ音ですがこれは4弦の8フレットからスタートしています。
よく「どっちで弾いたらいいですか?」
なんて聞かれるのですがどっちでも弾けるようにしてくださいw

2オクターブで弾く

C Major Scale 8フレットから2オクターブ
更に拡張してCメジャー・スケールを2オクターブで弾いてみましょう。
これも他にも色々なポジションで弾けるのですがまずはこれを基準に覚えてみましょう。
上に「人」と書いてあるところは人差し指で押さえます。
1フレット1フィンガーで弾いていき、人差し指で弾いたところでポジションを移動させる感じです。
ここまでまずはCメジャー・スケールを単純に上下するということをやってみました。
この順番を入れ替えたり、なんだりというエクササイズをしていくとより一層指板ともメジャー・スケールとかも仲良くなれますのでこの手のエクササイズについては今後も書いていこうかと思います。

各弦1本ずつでメジャー・スケールを弾く

ここまでは同一ポジションまたは、必要に応じてポジションを移動するような形でCメジャー・スケールを弾いてみました。
今度のエクササイズではそれぞれの弦一つずつ最低音からCメジャー・スケールの音をなぞっていく感じです。
こうすると縦の動きで白鍵の音が把握できてくると思います。
E弦の白鍵の音
A弦の白鍵の音
D弦の白鍵の音
G弦の白鍵の音
という感じで、各弦12フレットまでの白鍵の音を覚えていきましょう〜
ABEMA

ベースレッスン「指板の把握 その1」

これは他の楽器をやっている人からすると信じられないことだと思うのですが…
エレキベースやギターをやっている人の中には、自分が何の音を弾いているかわかっていないという人がかなりの割合でいます。

Tab譜という大変に便利なものがあるので、正直市販のスコアを買ってコピーバンドをやるだけだったらもしかしたらわからないでもいいのかもしれません。
でも、今自分で弾いている音がドなのかレなのかわからないっていう状況。
これってちょっと異常ですw
リズムに合わせて指定された指板を押さえて音を出す。
「音ゲーかよ?」って思われても仕方がないですね…


逆にどういう時に指板上の音程を把握している必要があるのでしょうか?
1.楽譜を読んで弾くとき
2.コードを見てアドリブで演奏しなければいけないとき
どうしてもというのはこの2つくらいかな?
オリジナルの曲をやろうと思ったり、自分でベースラインを構築しなければならないという場面ではどうしたって自分の弾いている音程を認識していく必要があるわけですね。

それ以外でも、自分が弾いている音程を把握することで、音楽的な情報量は格段に増えていきます。
他の楽器とのアンサンブル上のコミュニケーションだったり、
アプローチの発展をさせるためにも最低限必要なこととなります。

しっかりと、指板(フィンガーボード)上でどこにどの音があるのかというのを把握していくというのはベースを演奏する上でやっぱり必要不可欠なことと僕は思います。

ということで、ここからは超初心者向けな内容です。
ラテンベースやブラジル音楽ベースの講座はそこそこ経験者を想定していましたがその手の人は読まなくて大丈夫ですw

指板(フィンガーボード)の覚え方

順を追って少しずつ覚えていきましょう。
今回の記事ではまず開放弦から順番にいくつかのポジションを覚えていきましょう。

鍵盤でドレミファソラシドの音程を見てみる

改めてですが、ドレミファソラシドという言い方をポピュラー音楽ではあまり使いません。 
アメリカ式にアルファベットで
C=ド
D=レ
E=ミ
F=ファ
G=ソ
A=ラ
B=シ
となります。 
1オクターブまでの間に白鍵、黒鍵あわせて全部で12個の鍵盤があります。 
ベースのフィンガーボードは1フレット毎に半音ずつ上がっています。
つまり12フレットで1オクターブとなるわけです。 

開放弦

開放弦
何も押さえない開放弦の音です。
Tab譜上では"0"と表記されます。
太い方の弦からE/A/D/Gとなります。

12フレット上の音程

12フレット
半音12個で1オクターブですから、12フレット上にあるのが
開放弦が1オクターブ高くなった音程です。
太い方の弦からE/A/D/Gとなり、それぞれ開放弦の1オクターブ上となっています。

5フレット上の音程

5フレット
5フレットの音程は、1つ高い(細い)方の弦の開放弦と同じ音程になります。
太い(低い)方から
A/D/G/Cとなります。
 一番高い(細い)弦はこれだと判別できないので新しく1弦(G弦)はCだと新しく覚えましょう!

もう一つこれと絡めて覚えたい位置関係。
同じフレットでは、1つ高い(細い)方の弦との間にはプラス5フレット分の音程差があるということです。

ということで、高い(細い)方の弦からマイナス5フレットすると同じ音程が発見できます。
逆に低い(太い)方の弦へプラス5フレットしても同じ音程が発見できます。

10フレット上の音程

10フレット
先程の位置関係を元に探ると5フレットの音にプラス5フレットした10フレットの音程がわかります。
「3弦の5フレットのDの音」+「5フレット」で「隣の低い弦」=「4弦の10FもDの音」
となります。
同様に探っていくと…
太い(低い)方から
 D/G/C/F
となります。

一番高い(細い)弦はこれだと判別できないので新しく
1弦(G弦)の12フレットはF
と新しく覚えましょう!

7フレット上の音程

7フレット
7フレット上には1つ低い(太い)弦の開放弦のオクターブ上の音程があります。
低い(太い)弦から
B/E/A/D
となります。
4弦(E弦)の7フレットはB
と新しく覚えましょう。

オクターブの位置関係

オクターブ
フィンガーボード上の位置関係で音程を把握してみましょう。
2つ高い(細い)弦の2F上に1オクターブ上の同じ音程があります。

3フレット上の音程

3フレット
先程のオクターブの法則から
4弦の3フレット=G
3弦の3フレット=C

というのが把握できます。

新しく
2弦の3フレット=F
1弦の3フレット=A#/Bb
を覚えましょう。

A#/Bbは同じ音なのですが違う言い方をそれぞれにされます。
これを「異名同音」といいます。
ということで、ここでひとまず記事を終えます。
まずはポジションマークから推察しやすいこれらのポジションを目安として覚えていきましょう。
しばらくこういった記事を書いていきたいと思います。
ABEMA