これは他の楽器をやっている人からすると信じられないことだと思うのですが… エレキベースやギターをやっている人の中には、自分が何の音を弾いているかわかっていないという人がかなりの割合でいます。 Tab譜という大変に便利なものがあるので、正直市販のスコアを買ってコピーバンドをやるだけだったらもしかしたらわからないでもいいのかもしれません。 でも、今自分で弾いている音がドなのかレなのかわからないっていう状況。 これってちょっと異常ですw リズムに合わせて指定された指板を押さえて音を出す。 「音ゲーかよ?」って思われても仕方がないですね… 逆にどういう時に指板上の音程を把握している必要があるのでしょうか? 1.楽譜を読んで弾くとき 2.コードを見てアドリブで演奏しなければいけないとき どうしてもというのはこの2つくらいかな? オリジナルの曲をやろうと思ったり、自分でベースラインを構築しなければならないという場面ではどうしたって自分の弾いている音程を認識していく必要があるわけですね。 それ以外でも、自分が弾いている音程を把握することで、音楽的な情報量は格段に増えていきます。 他の楽器とのアンサンブル上のコミュニケーションだったり、 アプローチの発展をさせるためにも最低限必要なこととなります。 しっかりと、指板(フィンガーボード)上でどこにどの音があるのかというのを把握していくというのはベースを演奏する上でやっぱり必要不可欠なことと僕は思います。 ということで、ここからは超初心者向けな内容です。 ラテンベースやブラジル音楽ベースの講座はそこそこ経験者を想定していましたがその手の人は読まなくて大丈夫ですw
指板(フィンガーボード)の覚え方
順を追って少しずつ覚えていきましょう。 今回の記事ではまず開放弦から順番にいくつかのポジションを覚えていきましょう。
鍵盤でドレミファソラシドの音程を見てみる

改めてですが、ドレミファソラシドという言い方をポピュラー音楽ではあまり使いません。 アメリカ式にアルファベットで C=ド D=レ E=ミ F=ファ G=ソ A=ラ B=シ となります。 1オクターブまでの間に白鍵、黒鍵あわせて全部で12個の鍵盤があります。 ベースのフィンガーボードは1フレット毎に半音ずつ上がっています。 つまり12フレットで1オクターブとなるわけです。
開放弦

何も押さえない開放弦の音です。 Tab譜上では"0"と表記されます。 太い方の弦からE/A/D/Gとなります。
12フレット上の音程

半音12個で1オクターブですから、12フレット上にあるのが 開放弦が1オクターブ高くなった音程です。 太い方の弦からE/A/D/Gとなり、それぞれ開放弦の1オクターブ上となっています。
5フレット上の音程

5フレットの音程は、1つ高い(細い)方の弦の開放弦と同じ音程になります。 太い(低い)方から A/D/G/Cとなります。 一番高い(細い)弦はこれだと判別できないので新しく1弦(G弦)はCだと新しく覚えましょう! もう一つこれと絡めて覚えたい位置関係。 同じフレットでは、1つ高い(細い)方の弦との間にはプラス5フレット分の音程差があるということです。 ということで、高い(細い)方の弦からマイナス5フレットすると同じ音程が発見できます。 逆に低い(太い)方の弦へプラス5フレットしても同じ音程が発見できます。
10フレット上の音程

先程の位置関係を元に探ると5フレットの音にプラス5フレットした10フレットの音程がわかります。 「3弦の5フレットのDの音」+「5フレット」で「隣の低い弦」=「4弦の10FもDの音」 となります。 同様に探っていくと… 太い(低い)方から D/G/C/F となります。 一番高い(細い)弦はこれだと判別できないので新しく 1弦(G弦)の12フレットはF と新しく覚えましょう!
7フレット上の音程

7フレット上には1つ低い(太い)弦の開放弦のオクターブ上の音程があります。 低い(太い)弦から B/E/A/D となります。 4弦(E弦)の7フレットはB と新しく覚えましょう。
オクターブの位置関係

フィンガーボード上の位置関係で音程を把握してみましょう。 2つ高い(細い)弦の2F上に1オクターブ上の同じ音程があります。
3フレット上の音程

先程のオクターブの法則から 4弦の3フレット=G 3弦の3フレット=C というのが把握できます。 新しく 2弦の3フレット=F 1弦の3フレット=A#/Bb を覚えましょう。 A#/Bbは同じ音なのですが違う言い方をそれぞれにされます。 これを「異名同音」といいます。
ということで、ここでひとまず記事を終えます。 まずはポジションマークから推察しやすいこれらのポジションを目安として覚えていきましょう。 しばらくこういった記事を書いていきたいと思います。
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