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ベースプレイヤーの城戸英行です。

ラテンベース入門「Clave Neutralの全パターンまとめ」

前回までに紹介したClave Neutralの4パターン×4バリエーションをここでまとめて見たいと思います。

4パターン
Tresillo(トレシージョ)
Habanera(ハバネラ)
Guaracha(ワラチャ)
Bolero(ボレロ)

4バリエーション
Unanticipated-Single-Ponche
Unanticipated-Double-Ponche
Anticipated-Single-Ponche
Anticipated-Double-Ponche

このそれぞれのバージョン合計16種類となるわけです。

Tresillo(トレシージョ)

Unanticipated-Single-Ponche
Tresillo(USP)
Unanticipated-Double-Ponche
Tresillo(UDP)
Anticipated-Single-Ponche
Tresillo(ASP)
Anticipated-Double-Ponche
Tresillo(ADP)

Habanera(ハバネラ)

Unanticipated-Single-Ponche
Habanera(USP)
Unanticipated-Double-Ponche
Habanera(UDP)
Anticipated-Single-Ponche
Habanera(ASP)
Anticipated-Double-Ponche
Habanera(ADP)

Guaracha(ワラチャ)

Unanticipated-Single-Ponche
Guaracha(USP)
Unanticipated-Double-Ponche
Guaracha(UDP)
Anticipated-Single-Ponche
Guaracha(ASP)
Anticipated-Double-Ponche
Guaracha(ADP)

Bolero(ボレロ)

Unanticipated-Single-Ponche
Bolero(USP)
Unanticipated-Double-Ponche
Bolero(UDP)
Anticipated-Single-Ponche
Bolero(ASP)
Anticipated-Double-Ponche
Bolero(ADP)

Clave Neutralのまとめ表

表でまとめてみました。
とりあえず、4拍目は必ず演奏しているわけですね。
それぞれの違いをこれで確認してみましょう。
クラーベの向きに関わらず使用できるClave Neutralのフレーズはここまで一通り紹介してきました。
残りのClaveの向きに沿ったトゥンバオのフレージング、 「Clave-Aligned」はClave Neutralよりもファンキーでリズミカルなフレージングが多くあります。
SalsaやCharanga、Sonなどでも時折見られますが、TimbaやSongoなどの現代のキューバ音楽のスタイルではとても頻繁に用いられます。

しかし、これらのトゥンバオをClave Neutralのように簡単にまとめることが困難です…!
それぞれの曲のアレンジやアンサンブルに沿ってできあがっているものも多くこれとまとめることが難しいです。
とういことで、ケースごとに沿って少しずつ紹介していければと思います。
ABEMA

ラテンベース 入門「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その4 ADP〜Anticipated Double-Ponche」

4パターン×4バリエーション=合計16種類のトゥンバオ。 
いよいよ最後のバリエーション
「Anticipated-Double-Ponche」
について書いていきます。  

Anticipated-Double-Ponche(ADP)

「Anticipated-Doube-Ponche」(または「ADP」)
は前回の記事で紹介した
「Anticipated-Single-Ponche」の4拍目を2音に変化させたものになります。
もしくは、Unanticipated-Double-Poncheの4拍目をタイさせたものとも言えます。
このADPは、4拍目の2音がコンガのトゥンバオのパターンにと完全に一致するので最もフィットしていると言えます。 
そんなこともあり非常に使い勝手が良いバリエーションです。

Tresillo(ADP)

Tresillo(ADP)のパターンは中心的なパターンに用いても、バリエーションとして用いても非常に耳馴染みがよいパターンです。
実際のコード上で演奏すると下記のようなトゥンバオになります。 
下記の音源などでこのパターンを用いたトゥンバオが聴けます。
“El Paso de mulo” Orquesta Havana Riverside 1:43〜
“Hachero Pa’ un Palo” Sonora Ponceña 3:10〜
“De Noche” Fajardo y Sus Estrellas 2:13〜

Habanera(ADP)

Habanera(ADP)のパターンも中心的なパターンとしても、バリエーションとしてもよく用いられます。
実際のコード上で演奏すると下記のようなトゥンバオになります。 
下記の音源などでこのパターンを用いたトゥンバオが聴けます。
”No Me Llores Más” Arsenio Rodríguez 1:49〜
“Suena Tu Bongó” Sonora Ponceña 3:15〜
“Llego Mijan” Tito Puente 2:00〜
”Mi tonada” José Fajardo 1:39〜
“Driven to Tears” The Police

Guaracha(ADP)

Guaracha(ADP)のパターンは、実際のコード上で演奏すると下記のようなトゥンバオになります。 
Guacacha(ADP)のパターンはアレンジの最後の場面で弾かれたり、ソロで弾かれたりすることが多いです。
つまり盛り上げどころで弾くケースが多いです。
ピアノとユニゾンでこれを弾くと更にエネルギーのあるパターンとなり一部のミュージシャンはこのパターンを"Montado"と称します。
また、1950年代のチャランガで使用される下記のようなパターンもMontadoと呼ばれることもあります。
下記の音源などでこのパターン=Guaracha(ADP)を用いたトゥンバオが聴けます。
“Voy Pa’ Pinar Del Rio” Tito Gomez y Orquesta Riverside 2:16〜
“Suena Tu Bongó” Sonora Ponceña 2:45〜
”Fajardo Esta de Bala” Fajardo y Sus Estrellas 1:48〜

Bolero(ADP)

実際のコード上で演奏すると下記のようなトゥンバオになります。 
Bolero(ADP)のパターンは、Bolero(UDP)のパターンと同じくなのですが、これが弾かれているパターンはなぜかあまりありません…
Bolero(UDP)は繰り返して弾いていると少し慌ただしいフィールがありますが、このBolero(ADP)はファンキーで自然なフィールに聞こえます。
少し挑戦的な音使いとはなりますが選択肢に入れておいても良いと思います。
下記の音源などでこのパターンを用いたトゥンバオが聴けます。
“Los Sitios Acere” Arsenio Rodriguez 2:52〜
“Guao” Perez Prado 2:00〜

ということで、ここまでで
4パターン×4バリエーション=合計16種類のトゥンバオ。
全てを解説してきました。

Tresillo(トレシージョ) 
Habanera(ハバネラ) 
Guracha(ワラチャ)
Bolero(ボレロ)    
の4パターン

Unanticipated-Single-Ponche
Unanticipated-Double-Ponche
Anticipated-Single-Ponche
Anticipated-Double-Ponche
の4バリエーション

次の記事で一覧でまとめてたものを記載しようと思います。
ABEMA

2021/1/25 “Latin Jazz Live”赤阪G’s Bar

2021/1/25
赤坂G's Bar
城戸英行(Bass)
青木知生(Sax)
渚まいこ(Piano)
藤橋万記(Percussion)
何度やってみても今回の時短要請のスケジュールでのライブは妙な感覚になってしまいますねー
いつもならお店に入るような時間に既にお客さんがいらして、これからライブだぞって時間にはもう閉店ですからね〜
時差ボケになりそうですw

今回はあまり一緒にやることのない組み合わせのメンバーでのライブとなりました。
いやー、楽しくやらせてもらいました。
なんか上手いことみんなの息があったような雰囲気でよい感じでした。
みんな辛党なのもよいですね〜
自粛期間あけたらみんなで辛いもの食べに行こうということになりましたwww
とりあえず、四川料理かな〜

マスターからの評判も非常によくwww
次のライブもすぐに決まりました〜
次回は4/29(木祝)です!
ぜひともご予定いただければと思います。
ABEMA

2021/1/19 帰ってきた”Caribbean Music Night”無観客配信ライブ

なんと2年ぶりでした!
このメンバーでのライブ。
御覧頂いた皆様ありがとうございました!!
温かいコメントなども頂いたお蔭で実際にライブをしている感覚で演奏できました。

それが今回、無観客の配信ライブということで実現しました。
去年の11月末から企画していたこの配信ライブ。
まさか緊急事態宣言の真っ只中になってしまうとは…
というところですが、久しぶりにできてとても楽しかったです。
0:21〜 予告編
58:38〜 本編スタート となっております〜!
アーカイブがご覧いただけますのでぜひ御覧下さい!

お時間ない方のために曲ごとの時間も書いておきましょう。
0:21〜 予告編 
58:38〜 本編スタート
59:04 〜 I Love Panyard♡
1:10:08 〜 Vale Da Ribeira
1:19:39 〜 Doralice
1:30:05 〜 Habana Viera
1:39:12 〜1931
1:48:20 〜Yamanote
1:59:29 〜500 Miles High
2:12:16 〜My Favorite Things 

そして、大事な投げ銭はこちらから!
https://makiconga119.peatix.com/ 
1/25(月)まで受け付けておりますので、是非ご協力頂ければと思います〜
メンバーのオリジナルとよく演奏していた曲を中心にやってみたのですが…
やっぱりいいですね〜
小針ちゃんのキャッチーなスティールパン
みっちゃんの血の気の多いピアノ(本人談ですw)
まきちゃんの気遣い抜群なアンサンブル力で
気持ちよく演奏させてもらいました。

アーカイブ自分も観てみましたけど楽しそうでよいですねwww
そして、上尾プラスイレヴンの音響&配信技術は本当に素晴らしい!
マスター達に会うのも2年ぶりでしたが楽しかったな〜
また上尾プラスイレヴンで、このメンバーでのライブも早めに再開できたらなーと思っています!!
ABEMA

2021/1/17 “キドカレーVol.2” 新宿5丁目Con Ton Ton

キドカレーVol.2でございました。
またもCon Ton Tonの日曜グルメ企画に参加させてもらいました。
今回もたくさんの方にお越し頂き感動です〜
久しぶりにお会いした方も多くて良い会となりました。

初回はキーマカレー、2回めは麻婆豆腐を作ったのですが、今回は再びカレーに。
新年の干支にちなみまして、インド人禁断の牛のカレーにしようかなーということで…
「牛すじ大根カレー」にチャレンジ。
流行りの出汁カレー系な感じになりました〜
割と辛めだったみたいですが、やっぱり牛は辛めが美味しいと思うんですよね〜
牛すじ大根単体でもサンバル的な感じで提供。
(あっという間になくなっちゃったのですが…)
同じ具材のを2品出すという狂気ですが、意外とありな気がします。
アチャールは春菊にしましたよ。

具材的には完全に和食ですが、スパイシーで美味しくできたのでは?と思います。
カッサーノママが焼いてきてくれたチャパティもとても美味しかったですね〜

次回がいつになるか、どこでやるかもわかりませんが引き続きカレーイベントを今年も続けていければと思います!!
最後にSNSで見かけたキドカレー写真を晒させていただきます。
ABEMA

2021/1/14 「ラテンジャズライブ」四谷三丁目Live Unten45

2021/1/14
@四谷三丁目Live Unten45
城戸英行(Bass)
斎藤千穂(Violin)
飯島瑠衣(Piano)
櫛田満(Percussion)

ほぼメンバーでwww 小林慎(Percussion)
四谷三丁目Live Unten45にてライブでした。
なんだかんだと年明け一発目のライブとなりました。
年末も本番なくなったりしていたので、結構久しぶりな感じで。
緊急事態宣言に伴う時短要請に従ったスケジュールとなりまして、
18:30スタートで、19:45には終演、20:00閉店という何とも大変な…
普段ならお客様が集まる頃にはライブが終了ですからね
この状況下でお集まりいたただいた皆さんには感謝しかありません!!

とりあえず、結果とても楽しくやらせてもらいました〜。
やっぱり人と一緒にやるのは楽しいですねー
やっぱりラテンはいいですね〜
ABEMA

ラテンベース 入門「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その3 ASP〜Anticipated Single-Ponche」

4パターン×4バリエーション=合計16種類のトゥンバオ。
この中で4パターン
Tresillo(トレシージョ)
Habanera(ハバネラ)
Guracha(ワラチャ)
Bolero(ボレロ)
 
 そして、バリエーションのうちの2つ。
 Unanticipated-Single-Ponche
 Unanticipated-Double-Ponche
 を紹介してきました。
 基本形の「Unanticipated-Single-PoncheのPonche」の部分を変化させたのが
「Unanticipated-Double-Ponche」
 というわけですが、
 
 今回は、前半部分の”Unanticipated”→”Anticipated”
 と変化させたバリエーション
Anticipated-Single-Ponche
 について解説していきます。 

Anticipated-Single-Ponche

 「Anticipated-Single-Ponch」または「ASP」はUSPの4拍目の音が次の小節の1拍目にタイしています。
 このように最後の4拍目の音にタイをでつなげているバリエーションをAnticipatedと称します。
 ハーモニックでリズミカルなアンチシペーション(Anticipation,先行音)は、Afro−Cuban音楽の重要な特徴です。
ベースのトゥンバオでのAnticipatedは、他の音楽のベースラインとラテン音楽のベースラインの最もわかりやすい違いであると思います。 

Tresillo(ASP)

「Tresillo ASP」は、サルサやキューバ音楽において最も有名なベースラインです。
このリズムを使用して、数えきれない程のトゥンバオが作成されました。
このリズムは多くの人がアフロキューバンベースの演奏の基礎と考えています。
実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Ray Barretto “Indestrucitible” 1:49〜
Tipica 73 “La mujer dominicana” 0:59〜
Arsenio Rodríguez Y Su Conjunto “Linda Cubana”

Habanera(ASP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。  
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Arsenio Rodriguez “La que dice usted”
Orquesta Chepin Choven “Linda Reina” 2:28〜
Oscar D’León “Mi Bajo y Yo” 2:16〜

Guaracha(ASP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。

下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Chepin Choven “Palma” 2:18〜
Orquesta Chepin Chopven “Traqueteala”

Bolero(ASP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。 
 下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Tito Puente “Ran Kan Kan” 0:12〜
Jose Fajardo “Almendra” 2:58〜
Bennny More”Pongan Atencion”
Charang Habanera “Pa’lo que Me Importa”0:32〜
「Anticipated」のバリエーション1つ目の「Anticipated-Single-Ponche(ASP)」ついて書いていきました。
残す一つのバリエーション「Anticipated-Double-Ponche(ADP)」については次回の記事で解説していきます。
ABEMA

ラテンベース 入門「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral UDP〜Unanticipated Double-Ponche」

Clave Neutralの4つのバリエーションについて書いていきたいと思います。
これらのバリエーションはコンガのトゥンバオとベースのトゥンバオ関連性によって分類していきます。
Son(ソン)やSalsaなどにおいて、ベースとコンガの密接な結びつきを感じることはグルーヴを感じるために非常に重要な要素となります。

コンガのトゥンバオには沢山のバリエーションがありますが、大きく2つに分けてクラーベの向きによって作られるフレーズとクラーベに左右されないフレーズあります。
今回はClave Neutralなベーストゥンバオについてのフレージングについての考察ですので、
コンガのトゥンバオも同様にClave Neutralとなる1小節でのMarcha(マルチャ)と呼ばれるパターンを紹介します。 

Marcha(マルチャ)のConga Tumbao

Marcha(マルチャ)のConga Tumbao
ベーシストにとって、コンガのパターンの中で重要な打点は3つ。
Slap(スラップ)
Bombo(ボンボ)
Ponche(ポンチェ)
と言われるアクセントです。 

Slap(スラップ)

 Slap(スラップ)は各小節の2拍目に付くアクセントでとても重要な箇所です。 

Bombo(ボンボ)

Bombo(ボンボ)は2拍目の裏のアクセントです。
Bomo(ボンボ)のアクセントはクラーベの3サイドの2つめの音の位置にありますが、2サイドでも出てくるアクセントになります。
コンガのMarcha(マルシャ)に当てはめるとこの部分になります。

Ponche(ポンチェ)

Ponche(ポンチェ)は、4拍目にあたる部分です。
コンガやベースを含む多くのパターンでは各小節のPonche(ポンチェ)…つまり4拍目にアクセントがあります。
Ponche(ポンチェ)はアンサンブル全体で演奏するアクセントであったり、ブレイクする箇所だったりします。
Marcha(マルシャ)のパターンですとこのようになります。
Ponche(ポンチェ)は、ベースがコンガと実際に音が重なる場所となります。 
この記事のシリーズで紹介している4パターン×4バリエーション全てのベースラインは、
Ponche(ポンチェ)のアクセントの一つまたは両方をヒットしています。
今回の記事で説明するバリエーションは、Ponche(ポンチェ)との関係によって定義しています。 

ベースラインとPonche(ポンチェ)の関係性

ここではTresilloのパターンを例示しました。
最初のパターンは前回の記事で紹介した最も基本的なパターンです。
譜例を見ての通り、このベースラインの3番目の音符は、コンガの最初のPonche(ポンチェ)と並んでいます。
4拍目を1つだけ弾くこのパターンを
「Unanticipated-Single-Ponche」または「USP」と呼びます。
そして、このPonche(ポンチェ)の部分を2つの部分で同時にヒットするトゥンバオをDouble–Ponche(ダブル・ポンチェ)と称します。
Double-Ponche(ダブル・ポンチェ)の トゥンバオはコンガと同じリズムを弾くのでタイムの位置を示すのに有用な効果があります。 

これを使った「Unanticipated-Double-Ponche」または「UDP」と呼ぶバリエーションをこの記事では紹介していきます。

4つのパターンでのUnanticipated-Double-Ponche(UDP)

Tresillo,Habanera,Guaracha,BoleroとそれぞれのパターンでのDouble Ponche(ダブル・ポンチェ)を例示していきます。 
ということで、4拍目のPonche(ポンチェ)部分の8分音符を2つ弾くパターンを4つのパターンそれぞれにあてはめます。

Tresillo(UDP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。 
下記の音源でこのトゥンバオを実際に使用した例が聴けます。
Pacho Alonso “Dame Un Chance” 1:16〜
Nino Rivera “Montuno Guajiro”
Cachao “Tres Lindas Cubanas” 3:18〜

Habanera(UDP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。 
下記の音源でこのトゥンバオを実際に使用した例が聴けます。
Jose Fajardo “El Guapetón”
Orquesta Aragon”El Guapetón”

Guaracha(UDP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。
 下記の音源でこのトゥンバオを実際に使用した例が聴けます。
Felix Chappottín “Cuento Nama” 0:44〜
Cheo Marquetti “Sin Caña Y Sin Platanal”
Arcaño y Sus Maravillas “Mulatica Revoltosa” 1:24〜

Bolero(UDP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。 
下記の音源でこのトゥンバオを実際に使用した例が聴けます。
Antonio Arcaño y Sus Maravillas “Pickin’ Chicken” 1:31〜
Orquesta Aragon ”Mario, Nicky y Humberto”2:46〜

というように、Double-Poncheでのバリエーション
「Unanticipated-Double-Ponche(UDP)」
について書いていきました。
残すバリエーションは2つ。
次回の記事では「Unanticipated」ではなく「Anticipated」のバリエーションについて書いていきます。
ABEMA

今年(2020年)行ったカレー屋9選

例年は年末に一年の間によく聴いた音楽アルバムを書いたりしていたのですが今年はこれに尽きます。
カレーです。
スパイスカレーに目覚めて、作るのは勿論ですが色々な店を食べ歩きました。
ということで、今年行ったカレー屋9選をブラジル音楽になぞらえて書き連ねていきたいと思います。
中央線界隈に偏りがあるのはご容赦を。
もっと色々足を運びたいのですがコロナで営業時間の制限が多い店も多くてなかなかタイミング合わなかったりですね~ 

1.吉田カレー(荻窪)

吉田カレー
個人的にはホーム。
僕にとってここのカレーはHermeto Pascoalです。
色々とお店のルールとかで気難しいお店に思われがちですが、実際に行ってみればそれは表面的な一面に過ぎないということがわかると思います。
フルーティで味わい深いカレーは一度食べたらハマります。
トッピングの中華アチャール、豚などもどれも個性的で他にはない味です。
突発的に出る限定メニューとかもあって飽きないですね。 

2.エリックサウス

エリックサウス
日本における南インド料理の草分け的なお店です。
ここが出身の有名カレー料理人も数知れず。
Ellis Reginaみたいな感じですね。
Milton Nascimento、Ivan Lins等など見出だしてきたMPBの登竜門的なwww
インドの定食料理的なミールス、
この店で南インド料理の魅力に気がついたという日本人は多いはずです。 

3.魯珈(大久保)

魯珈
平日の朝から記帳に行かないとならないのでなかなか普通のお仕事の人にはハードルが高いお店ですが行く価値は充分にあります。
魯肉飯にカレーという意外な組み合わせがこんなにもハマるとは…
定番メニューのクオリティの高さ、チャレンジングな限定メニューとどちらも素晴らしく飽きさせません。
日本のスパイスカレーの中では屈指のセンスとクオリティだと思います。
ポジション的にはDani&Debora Guargel Quartetoとかですかねー。
とにかく、先鋭的で素晴らしいカレーです。 

4.Curry Barシューベル(西荻窪)

Curry Barssyシューベル
 この店はオシャレJ–POPですね。
 「はっぴいえんど」的なのを狙ってそうなイメージです。
 良くも悪くも他のスパイスカレー店とは一線を画しています。
 それが良いという人にはハマるだろうし、そうでない人にとっては平凡なカレーだと思います。
 鰹のタタキーマなどに代表されるような和を意識した画期的なメニューがやはり目にとまります。 

5.グレートインディア池袋北口店(池袋)

グレートインディア
通っている回数だけでいえばかなりここは多いです。
 いわばカーニバルでの王道サンバのようなカレーです。
 Samba de Enredoというようなイメージです。
 とにかくこの密を避けようという時代に相応しくない狭いカウンターwww
 (換気、透明シールド、マスク、アルコールとかはちゃんとやってはありますw
 あと、そもそもそんなに混むことはない)
 でも、カレーは美味い。
 ついついナンを頼んでしまいがちなのですが、ターメリックライスのクオリティが高いです。
 ライスでの注文をお勧めします。
 いや、ナンも美味しいんだけどね。 

6.スパイシーカレーハウス半月(西新宿)

半月
 ここのカレーはDjavanって感じですね~。
 まずDjavanって名前の響きが宇宙刑事っぽくてかっこいいですよね。
 「愛ってなんだ?」って反射的に思っちゃいます。
 そんな感じで、ためらわないで食べに行った方がよいのが半月のカレー。
 非常にバランスが良いカレーという印象です。
 スパイスカレー好きにも、欧風カレー好きにも受け入れやすいカレーだと思います。 

7.大岩食堂(西荻窪)

大岩食堂
ここのカレーはIvan Linsです。
主流派南インド料理の基本を押さえつつもオシャレハーモニーな味わい。
まさしくIvan Linsのコードワークのようなカレーですね。
カレー、ビリヤニ、アチャールとどれも抜かりない味わいです。 

8.ポンガラ食堂

ポンガラ食堂
日本のスリランカカレーの草分け的な店ですね。
僕にとってポンガラ食堂のスリランカカレーはMilton Nascsimentoのような存在です。
カレーですが、カレーの枠に収まらない多様な味わい。
混ざり合う複雑な音楽性はまさにスリランカカレー。
あとスリランカカレーは案外と映えるので女子客も少なくないです。 

9.パンダラランカ(信濃町)

 ここのスリランカカレーもハイクオリティです。
 しかし、より洗練されている気がします。
 Milton Nascimentoの作品の中でもHerbie Hancok等と共演しているあたりの作品のイメージに近いですね。 
きてる客層もおしゃれ民が多い気がしますwww

番外編 カレーショップC&C


 まあ、古巣です。
 大昔にここの会社の経理をやってたことがあるので親近感しかありません。
 何だかんだとここのカレーは安心して食べられますね~
 ブラジル音楽🇧🇷に馴染んだ個人的な原点は恐らくthe Boomだと思いますのでそれにしておきましょう。
 なんやそれっていう日本的なトッピングとかも逆にいいですよねー 
ということで、2020年に行ったカレー屋で僕が気に入ったカレー屋たち9選でした。
他の店も勿論どれも良かったんですが、とりあえずこんなところかなー。
来年も色々開拓していきたいところです。
ABEMA

2020/12/24 “Christmas Special Live&Dinner”

2020/12/24
"Christmas Special Live&Dinner"
at 蕎麦とコーヒー ツタンカーメン
深津純子(flute&Vocal)
Yokorin(Vocal)
畠山啓(Piano)
城戸英行&ツリーマン(Bass)
Ludwing Nuñez(drums)
今年はお休みかなーとも思いましたが、登場できました。
ツリーマン!
ツリーマン新調したんですよね。
お披露目できてよかったです。
これの為という訳ではないのですが、ベースもボディのないこれにしたら大正解。
ツリーマンにぴったりでした。
(ツリーマンのままで)ディナーも美味しく頂きました。
クリスマスソングなども演奏して楽しい会となりました〜
ABEMA