根本的にここですれ違いが多いので、
まずこのラテンっていう言葉の定義をしっかりしないといけませんね。
まず、一般的に言われている広義の意味でラテン音楽というのは、
「中南米=ラテン・アメリカ」の音楽のことです。
中南米というのは、メキシコや南米大陸の地域、カリブ海を含む広い地域の事を指します。
そして、主にスペイン語、ポルトガル語圏の文化を「ラテン・アメリカ」と呼びます。
「ラテン」と言ってもその範囲はとても広くてどこまでを「ラテン音楽」と呼ぶのかは曖昧です。
サンバ、ボサノヴァ、レゲエ、フラメンコ、マリアッチ、カリプソ、バチャータ、サルサ、メレンゲなどなど
様々なものをラテン音楽と称していますが、
少なくとも日本の演奏家の間では「サルサ」、「マンボ」などの
スペイン語圏の音楽を「ラテン音楽」
と呼び、
「ボサノヴァ」や「サンバ」などポルトガル語圏の音楽は
ラテンに含まない
という考え方が一般的です。
サンバなどは単にブラジル音楽と称しています。
ここが大きく齟齬が起きがちなところですね。
熟練したジャズ系のミュージシャンなどでも勘違いされている方が多いので、ラテンとブラジル音楽のグルーヴが混在する意味不明状態な音楽が発生してしまうわけです。
まあ、カッコ良ければなんでもよくはあるのですが。
それぞれ根本的にグルーヴのポイントが違うのでそれをわからずにやってうまくいくことはほぼないです…。
とりあえず、ここではしばらく
ラテン音楽の中でもキューバの音楽を中心とした
アフロ・キューバン(Afro-Cuban)
と称される音楽のベースについて解説していきたいと思います。
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