「ラテンベース」タグアーカイブ

ラテンベース 入門「Son Montuno(ソン・モントゥーノ)のベース」

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)は、Son(ソン)のバリエーションの一つです。
1940年代頃にキューバで流行した、より激しくシンコペーションしたリズムの音楽です。

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)での編成

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)は、1940年代から1950年代にArsenio Rodriguez(アルセニオ・ロドリゲス)によって確立されました。

彼がモントゥーノの部分をさらに充実させるために、それまでSon(ソン)の楽器編成であるSepteto(セプテート/七重奏団)にはなかったピアノやコンガを加え、1本か2本だったトランペットを3本にするConjunto(コンフント)という編成ができました。
ピアノが導入されたことで、トレスやギターのいないバンドも増え、その後のラテン、及びサルサのオルケスタの典型的な楽器編成になっていくわけです。

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)の曲

“Fuego en el 23”
https://youtu.be/QVFQZ-H_eog
“Bruca Manigua”
“El Reoj de Pastora”
“Dame Un Cachito”
https://youtu.be/9E_cKGPKDuo

CachaoがDescargaで取り上げていた曲

ラテンベースの最重要人物といえるマエストロ。
Israel Lopez “Cachao”がDescarga(デスカルガ)で取り上げていたSon Montuno(ソン・モントゥーノ)の曲です。

“Cogele el Golpe”

“Oye Mi Tres Montuno”

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)のベース

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)のベースラインは、現在サルサとして知られているものの基礎となるスタイルです。
Ex.1のようなものがSon Montuno(ソン・モントゥーノ)での基本的なベースラインとなります。
2小節パターンで1小節目の4拍目の2つめの8分音符でシンコペーションするものが多いです。
これはトレスのリズムと同様なものになっています。
実際の曲の中でのベースラインを見てみましょう。
"El Reloj de Pastora"のイントロ部分のベースラインです。
前半のトゥンバオ部分は、2小節パターンで1小節目の4拍目の8分裏でのシンコペーション、2小節目の4拍目はシンコペーションせずよくあるオクターブの音使いですね。
同じく"El Reloj de Pastra"テーマに入ってからのベースラインです。
2小節パターンで1小節目の4拍目の8分裏でのシンコペーション、2小節目の4拍目の2つめの8分音符でシンコペーションするようなパターンです。
Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ進行でのベースライン
Montuno(モントゥーノ)でしばし使われるⅠ-Ⅳ-Ⅴ進行でのベースラインを紹介していきます。
前半で紹介したものより、リズミックなものがありますがトレスのパターンを真似たようなものが多いです。
いずれもよく出てくるパターンなのでしっかり弾けるようにしましょう。

ということで、Son Montuno(ソン・モントゥーノ)のベースラインについて紹介してきました。
Son(ソン)のバリエーションとして、そしてSalsa(サルサ)の基礎となるものが多い音楽です。
ぜひ色々聴いて研究してみたください。
ABEMA

ラテンベース入門 「Son(ソン)のベース」

久しぶりのラテンベース入門の更新です。
色々とトピックはあるなと思いつつも、どこからとりあげるべきかと順番が難しく思っているのですがまずは思いつく順に各リズムについて更新していこうと思っています。
今回はSon(ソン)について書いていこうと思います。

Son(ソン)とは

Son(ソン)はキューバのオリエンテ州で生まれました。
スペイン音楽とキューバ音楽それぞれの文化の影響を組み合わせできた音楽です。
もっともキューバ的な音楽でサルサの原型となった音楽と言われています。
そして、Danzon(ダンソン)がCha-Cha-Cha(チャチャチャ)やMambo(マンボ)に発展していくのに影響も与えています。
ということで、様々なキューバ音楽において大きな存在となる音楽です。
ルンバって言われがち
Son(ソン)はキューバばかりでなく、世界的に知られる音楽となりました。
「El Manisero(南京豆売り)」という曲が、世界的に大ヒットしました。
これがアメリカへ持ち込まれた際に「Son(ソン)という言葉が英語のSongと混同されるから…」という理由でRhumba(ルンバ)と表記されることになってしまいました。
社交ダンスなどでもRhumba(ルンバ)という名前で組み入れられてしましました。
本来のキューバ音楽におけるRumbaと混乱してしまいがちですよね。
そこから大きく誤解と勘違いがうまれ、今もなお混乱が続いているわけです。
表記も現在ではどちらもRumbaとされているので単語を見ても見分けはできません。

ラテン音楽以外の人から 「ルンバで!」と言われた時は要注意です。

Son(ソン)に使われる楽器の変遷

もっとも初期のSon(ソン)では、ベースパートにはBotija(ボティーハ)という素焼きの壺、もしくはMarimbula(マリンブラ)という親指ピアノを使っていました。
ここで使われている壺がBotija(ボティーハ)です。
Marimbula(マリンブラ)
最も初期の編成ではギター、トレス、Botija(ボティーハ)もしくはMarimbula(マリンブラ)というものでした。
そしてこれにBongo(ボンゴ)が加わり、Guiro(ギロ)が加わり。
ベースパートはウッドベースが使われるようになっていきました。

これがSextet(セステート/六重奏団)編成となっていきます。
グループによって多少の差はありますが、基本的にはギター、トレス、ベース、ボンゴ、ギロ、マラカス、クラベスといった編成です。
さらに1927年には、トランペットが加わりSepteto(セプテート/七重奏団)以降のSon(ソン)における基本的な編成として定着していきます。


楽曲の構成としてはメロディのいわゆる歌曲のテーマ部分(これをギアと称します。)があり、その後に後半にCoro-Canta(コロカンタ)を行うMontuno(モントゥーノ)セクションという構成になっています。

代表的なSon(ソン)の曲

有名な代表曲といえるようなものをいくつか紹介してみます。
“Echale Salsita”
“Son de la Loma”
“El Cuarto de Tula”
“Lagrimas Negras”(Bolero-Son)
https://youtu.be/tozhe0yTAqo
他にもたくさんの名曲がありますがひとまずこんなところで。
以下はSpotifyにて、代表的と言えるSonのアルバムを紹介します。
これらも是非聴いてみてSon(ソン)の理解を深めて下さい。

Son(ソン)のベースライン

ようやくSon(ソン)のベースラインについてです。
Tumbao(トゥンバオ)のパターンは下記のようなものが多いです。
2分音符と4分音符でできたベースラインです。
Ex.1の3拍目をシンコペーションさせてリズミックにしたものです。
Ex.2を更に変化させ4拍目を次の小節にシンコペーションさせたものです。
サルサなどでもよくあるトゥンバオのパターンですね。

"Echale Salsita"イントロ部分のベースラインです。
Ex.1と同様のベースラインとなります。
"Son de la Loma"のテーマに入った冒頭部分のベースラインです。
Ex.2と同様のベースラインとなります。

モントゥーノでのよくあるベースライン

Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ7での典型的なベースラインになります。
Ex.6をリズミックにしたものです。

ということで、Son(ソン)について簡単に説明してきました。
他のキューバ音楽やサルサのルーツと言えるものですし、今もなおSon(ソン)の名曲たちは様々なところで歌われています。
是非とも色々研究してみて下さい。
ABEMA

“Al Fin Te Vez” 一人BassDuoでやってみた

"Al Fin Te Vez"
キューバ の作曲家/ピアニストであるエルネスト・レクオーナの曲です。
エレベ2本でやってみました〜
元々はフルートデュオ用にアレンジしてたこの手のラテン物の曲がいっぱいあるのでちょっとずつアップしていこうかと思ってます〜

ラテンベース入門 「Ian Stewartのレッスン動画紹介(Timba Bass)」

ベーシストのIan StewartがTimbaのベースについてのレッスン動画をあげています。
Ian Stewartはもちろんローリング・ストーンズの…ではなくニューヨークで活動するベーシストで下記John Benitezの教則本の共著者です。
Freedom in the Clave: A Rhythmic Approach to Bass Playing (John Benítez Bass Method)
The John Benitez Bass Method, Vol. 2:
El Sonero del Barrio – A Creative Approach to Salsa
Ian StewartのTimbaのベースラインの解説動画。
なかなかいい内容だと思うのですが、びっくりするほど再生数が
伸びていないのでwww
紹介したいと思います。

Timba Bass Lesson 1:”Basc Patterns-Clave Neutral”

Timba Bass Lesson 2:”2-3 Tumbaos Example 1″

Timba Bass Lesson 3:”2-3 Tumbaos Example 2″

Timba Bass Lesson 4:”2-3 Tumbaos Example 3″

Timba Bass Lesson 5:”2-3 Tumbaos Example 4″

Timba Bass Lesson 6:”2-3 Tumbaos Example 5″

Timba Bass Lesson 7:”Rles of 2-3″


Timba Bass Lesson 8:”3-2 Tumbaos Example 1″

Timba Bass Lesson 9:”3-2 Tumbaos Example 2″

Timba Bass Lesson 10:”3-2 Tumbaos Example 3″

Timba Bass Lesson 11:”3-2 Tumbaos Example 4″

Timba Bass Lesson 12:”3-2 Tumbaos Example 5″

Timba Bass Lesson 13:”3-2 Tumbaos Example 6″

Timba Bass Lesson 14:”Rules of 3-2″


Timba Bass Lesson 15:”Percussive Effects Part 1″

Timba Bass Lesson 16:”Percussive Effects Part 2″

Timba Bass Lesson 17:”Theme and Development Part I”
あまり情報の少ないTimbaのBassについての解説動画です。
Ian Stewartの動画が追加されたらこちらも追記していくと思います。
ブラジル編のAdrino Giffoniの動画と同様に採譜したものを載せて行こうかなーと思います。
ABEMA

ラテンベース入門 「パーム・ミュート奏法(Palm Mute)」

ラテンベース固有のテクニックという訳ではないのですが、エレベでトゥンバオを弾く際にパーム・ミュート(Palm Mute)を用いることは大変多いです。

まずは、そもそもパーム・ミュート(Palm Mute)とはなんぞや?という方向けに書いてきます。

“パームミュート奏法”は、サムピッキングとか、“いかりや奏法”とか“親指弾き“などとほぼ同義です。。
その名の通りですが、右手の腹でミュートしながら親指を主に用いてピッキングする奏法です。
スラップのサムピングとは違います〜
ラテン以外のベーシストも勿論使っています。
アンソニー・ジャクソンやマーカス・ミラーも良くこの奏法を用いてますね。

わかりやすいこんな教則動画がありました。
僕はこの人の動画結構よく観てます。
親指を主にとさっきは書きましたが、動画を見てわかるように人差し指、中指のコンビネーションもフレージングのアクセントとしてはとても大切です。
スラップのサムピングとプラッキングの組み合わせに近い感覚ですかね〜。

ラテンベースでのパーム・ミュート

あまり適当な動画が見つけられなかったので、止むを得ず僕が動画を撮りました。
もう少しイケメンイケボだったら僕もこんなBlogではなく初めからYouTuberを目指していたのですが…www

トゥンバオをこんな感じで。
アタックが通常のツーフィンガーよりも鋭くなり、サスティーンは短くなるのでベイビー・ベースに近いようなニュアンスに聴こえます。
Tumbao Palm Mute Pattern-1
Tumao Palm Mute Pattern-1
MamboやGuarachaでよく用いるこのパターンもパーム・ミュートがハマります。

スリーフィンガーへの応用

このパーム・ミュートを発展させてサムでのピッキングに加えて人差し指、中指を用いたスリーフィンガーもこの際に会得しておくと便利です。
スリーフィンガーというと速弾きなイメージを持ってしまうと思いますが(勿論、そういう用途もありですが)音色のバリエーションという意味でこれがあるとベースラインの発展に役立ちます。
同じフレーズでもグルーヴの感じが全く変わります。
僕はこちら。
ダミアン・アースキン(Damian Erskine)の動画や教則本を参考に練習してみました。
教則本の”Right Hand Drive“は以前は日本のAmazonでも取り扱っていたのですがやめちゃったみたいです。
ご本人のWeb SiteからPDF版が購入できるのでそれがベストっぽいですね。
対応しているmp3は無料でDL可能です。

この教則本の解説はご本人がだいぶ詳しくYouTubeの動画でやってくれてます。
ある程度早いテンポのトゥンバオだと対応できない…
ということが無いようにこのような奏法を練習して、
持久力と早さを習得していくのもありだと思います。
Tumbao Palm Mute Pattern-2
Tumbao Palm Mute Pattern-2
4拍目に8分を連打するこのパターンもパームミュート&人差し指だけだと厳しいですが、3フィンガーなら比較的容易に弾けます。

3フィンガーの練習用に

Jaco PastoriusやTower Of PowerのRocco先生の16ビートのベースラインを3フィンガーに置き換えてみるのが良い感じの練習になると思います。
例えばこちらとか。
この手の2フィンガーで弾くと大変な、オクターブのディスコベースのパターンはこの3フィンガーを用いて弾くとめちゃくちゃ簡単になります。
Rod Stewrat”Da Ya Think I’m Sexy?”
Taji Maharuじゃないよw

ということで、エレキベースでラテンを演奏する上で欠かせない、
パームミュート奏法について簡単に解説してみました。
余談で結構スペース使った3フィンガーのテクニックはラテンの世界で一般的かどうかは謎ですが、ラテンベースへの汎用性は高いテクニックだと思いますので身につけてみてはいかがでしょうか?
ABEMA

ラテンベース入門 「Boleroのベース」

ボレロ(Bolero)とは

ボレロというと、ラテン音楽に縁のない方の場合はラベルの曲を思い浮かべる方も多いかもしれませんがそれではありません。

ボレロ(Bolero)とはバラードのことです。
おそらく一般的に知られているラテン音楽の中で最も知られているのは、ボレロ(Bolero)の曲でしょう。
キューバのサンティアゴで生まれたトローバがルーツとなります。

ボレロ(Bolero)の有名曲

ひとまず、どんな曲があるのかを聴いてみましょう。
名曲、名演が多すぎて絞れないので思いついたのをざっと。

“Tres Palabras”

“Dos Gardenias”

“Como Fue”

あれ、この曲はここで譜面も買えるじゃないですか…!

リズム的な特徴

ボレロ(Bolero)は4/4拍子 in 4で表記します。
バラードなんで歌をよく聴きゆったりと弾けばよいのですが、
リズムはタイトにいきましょう。

ベーシスト的にはコンガとのコンビネーションを捉えておくとよい感じです。
パーカッションのパターンを動画でみてみましょう。
https://youtu.be/GOl6rnrWgRk

Giovanni Hidalgo大先生がボレロ(Bolero)について解説して下さっています。
まあ、これ見れば正直事足りますwww
もう少し細かく譜面を交えながら解説しているのと、
Giovanni Hidalgo大先生のほうだとボレロ(Bolero)で特徴的なマラカスのパターンの紹介がないのでこちらも参考にしてみて下さい。

ベースラインについて

Bolero
ベースラインは基本的にこのような形になります。
が、そんなにこれにこだわることもないので普通にバラードと思って自由に弾いてい下さい。
これは他のリズムでも同じくではありますが、編成が小さいほど自由に大きくなるほどにベーシックな基本パターンを守るような形になると思います。

ボレロ・チャ(Bolero-Cha)

例えばAABA形式の曲でBセクションをCha-Cha-Chaにして演奏することばしばしあります。
これをボレロ・チャ(Bolero-Cha)と称します。
サビに当たる部分をCha-Cha-Chaで盛り上げるようなフォームです。
この"Besamsa Mucho"だとボレロ(Bolero)で頭からやって
1:54〜からのサビの部分だけCha-Cha-Chaになって
またサビ後はボレロ(Bolero)に戻って演奏しています。
ボレロ・チャ(Bolero-Cha)の場合このような形のものが多いかと思います。
ベースは通常のCha-Cha-Chaのラインでよいです。
ということで、ボレロ(Bolero)のベースラインについて解説してみました。
ベースパターン自体は、そんなに気構える内容でもないのですがボレロ(Bolero)はやはり歌が主体となる音楽なので色々な名演を聴き込んでそのフィーリングを学んでみて下さい。
ABEMA

「トゥンバオを弾けるようになろう講座」単発レッスンのご案内

レッスンは基本的に月額制で定期的な受講をされる方を対象に行っているのですが、ラテンベース入門の記事をご覧になっている方からの要望があったのでストアカの講座で単発のレッスンを設けました。
料金等はリンク先をご覧いただければと思います。
https://www.street-academy.com/myclass/63663

1レッスンが120分と通常より長めの時間になっていますが、この時間内でトゥンバオを確実に弾けるようにしていきます。
Guaracha(ワラチャ)、Mambo(マンボ)、Guajira(ワヒーラ)などサルサやソンでの定番のベースライン(トゥンバオ)の簡単なものを弾けるにしていきます。

継続してのレッスンというよりは、単発で一度トゥンバオのコツとかを聞きたいみたいな方はこちらからぜひ受講いただければと思います。

レッスン日程は随時お互いの予定からご相談という形になります。
こちらの記載ではレッスン場所を荻窪・高円寺としてありますが要望があれば他の場所でも開催可能です。
 (その場合、別途交通費を頂きます。)
2021年1月よりオンラインレッスンにも対応することとなりました。
全国どこからでもお問い合わせくださいませ。
ABEMA

ラテンベース入門 「トゥンバオがどうしても弾けない人向けの練習」

色々とラテンベースについて書いてきましたが、そもそも論で基本のトゥンバオが全然弾けないんだ…
という、意見を頂いたのでその練習方法を書いていこうかと思います。
この記事で紹介している定番のトゥンバオです。
これをしっかり弾けることを目標に段階的にやっていきましょう。
Ex.1
音のオクターブ上下はちょっと違ってきますが、まずは小節ごとに区切ってシンコペーションせずに弾いてみましょう。
このようなベースラインもしばし用います。
Ex.2
先程のベースラインで弾いている小節ごとの頭の音を弾かず、休符にしてみて下さい。
この休符をしっかり意識して練習しましょう。
通常のトゥンバオのときはここで音を伸ばしているわけです。
音使いとしては、Rootではなく5度の音からスタートするような形になります。

実際このようにベースラインを用いることもありますので弾けるようにしておきましょう。
Ex.3
今度はこのようなラインです。
通常のトゥンバオと弾く打点は一緒なのですが、伸ばしている音を空ピックで埋めています。
ちょっと譜面&音だけだとわかりにくいと思ったのでこちらも右手手元の動画で。

ひとまず、細かく指で刻んでどれくらい伸ばすのかを感じてというか、カウントしながら弾いてみて下さい。
(※譜面の表記がちょっと微妙なのですが、リピート回の頭のCの音は空ピックにしてください。Cを弾くのは初回だけです。)
Ex.4
少し音をつなげて実際のラインに近づけていきます。
AMと書かれている部分は、ピッキングして出すのではなくて、
次の音を弾く前に指を置いた時に出すアタックミュートです。
1小節目の2拍目は親指を、他はピッキングを行う前に人差し指or中指の次にピッキングを行う指で触れて行います。
Ex.5
今度は2拍目の頭をアタックミュートにしています。
実際のベースラインもこれで弾かれることは多いです。
拍を把握しづらいシンコペーションした2拍目の頭をアタックミュートでリズムを刻めるのでわかりやすいはずです。
という感じに段階を踏んでやっていきましょう。
クリックやクラーベと共にゆっくりのテンポから確実に弾けるようにしていきましょう〜!
ABEMA

ラテンベース入門「ラテンベースの教則本 Timbaとか最近のもの」

もはや古典と言える内容である、
「True Cuban Bass」や「Latin Bass Book」 は
以前のラテンベース入門の記事でも紹介しました。
今度はTimbaなどもう少しモダンなCuba音楽のベースについて書かれた教則本を紹介したいと思います。
ベーシックなものをある程度理解してからではないと、少々理解が難しいのですがとりあえず触れてみるっていうのもありかと思います。

“Cuban Timba:A Contemporary Bass Technique

IrakereやNG la Bandaでベースを弾いていたFeliciano Arangoの著書です。
 まさにTimbaを作った張本人による教則本なので、当然に素晴らしいです。
 買い方間違えると付属の音源が付いていないので要注意。
 内容的には
 30%位がSonやGuaguancoでのベーシックなトゥンバオについて
 30%位がSonの有名曲をTimba化したベースラインの例示、解説。
 30%でジャズスタンダードをTimbaにしたものでより発展的なものの解説。
 残りがAfro-Timbaということで、Bataとのコンビネーションについて書かれたものとなっています。
 とりあえず、ロジック的なのはともかくFelicicano Aragonのベースラインがやたらとカッコいいのでそれだけで「買い」ってことで良いんじゃないかという気になりますw
“A Collection of Bass Lines:the Greatest Hits of NG La Banda”

Feliciano Arango: A Collection of Bass Lines: the Greatest Hits of Ng La Banda

価格¥1,810

Arango, Feliciano, Mastrantones, Cherina

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発売日2012/01/14

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そして、またFeliciano Aragonのやつです。
NG la Bandaでの演奏のベースのコピー譜です。
割と譜面の精度は高いと思います。
収録曲は
 La bruja
 Los Sitios entero
 La Expresiva
 Que viva Changó
 Todo el mundo e'bueno camará
 La protesta de los chivos
 El trágico
 Échale limón
 Santa Palabra
 Hice mi papel
 Picadillo de soya
 Te pongo mal
 Un sueño terrible
というようにNg La Bandaの名曲ばかり。
これを先ほどの教則本を勉強しながらやるとめっちゃ発見があると思います。
Freedom in the Clave: A Rhythmic Approach to Bass Playing (John Benítez Bass Method)
John Benítez著の教則本「Freedm in the Clave」
はっきり言ってベーシストの書く教則本とは思えぬほどマニアックなリズムトレーニングをネチネチと書いている超良書。
クラーベから独立してリズムを刻むということに特化して書かれています。
ベーシスト版のオラシオ・エルナンデスの教則本みたいな感じですかね。
コピー譜もJohn Benítezがのかっこいい演奏曲が収録されていて良いです。
ラテンのベースラインを…というよりは、クラーベと共にいかに自由に演奏できる土台を作るかということを書いている教則本です。
The John Benitez Bass Method, Vol. 2:
El Sonero del Barrio – A Creative Approach to Salsa
そしてこちらがその続編"A Creative Approach to Salsa "
今度はベースラインについて書かれています。
Tresillo(トレシージョ)、Habanera(ハバネロ)、Guaracha(ワラチャ)、Bolero(ボレロ)といったラテンの根幹となるリズムを元にクラーベを踏まえてトゥンバオをどう発展させるか、またはどう構築していくかという(これについては下記で紹介しているBeyond the Salsa Vol.1の発想を元に解説されています。)
そして、この本の半分くらいはコピー譜でこれまた良曲が多くて楽しいです。

Beyond Salsa Bassシリーズ

Kevin Moore著のBeyond Salsa Bassシリーズ。
(当初手元になかったので記載していませんでしたが、手に入れられたのでこのシリーズについてのレビューを2021/2/1追記しました)
Kevin Moore著のVol.1〜3は様々なスタイルについて歴史順にじっくりと解説をされていて濃い内容です。
Vol.6はAlain Perez著でのTimbaベースの解説で、Alainのアイディアが沢山かかれていて非常に面白い内容です。
とにかくアメリカ在住ミュージシャンから良い評判を聞きます。
ちょっとずつ買い足していこうと思います。
Beyond Salsa Bass: The Cuban Timba Revolution
– Latin Bass for Beginners

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価格¥3,816

Moore, Kevin

発行Createspace Independent Publishing Platform

発売日2013/03/24

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Kevin Mooreの”Beyond Salsa Bass”シリーズVol.1です。
"For Beginners From Changüi To Son Montuno"といったタイトル通りこれらが順に解説されています。
Clave Neutralでの各種トゥンバオについて、ベース・トゥンバオの歴史、Changüi、Danzon、Big Band、Sonについての解説。
Septeo Naxional,Havana SextreosにおけるTumbao。
ニューヨークでのSonについて、Arsenio RodriguezとSon Montunoについてなどなど非常に興味深い内容ばかりです。
Beyond Salsa Bass: The Cuban Timba Revolution
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価格¥4,869

Moore, Kevin

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発売日2013/10/02

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Kevin Mooreの”Beyond Salsa Bass”シリーズVol.2です。
"Beginning to Intermediate Arsenio, Cachao and the Golden Age"というタイトル通り中級者向けとなるでしょうか。
Vol.1を読んでからのほうが理解がしやすいと思います。
Cierreについて、Arsenio Rodriguezの分析、Diabloについて、Cachaoの分析、1950年代のラテン黄金期の音楽の分析といった内容がかなりのボリュームで掲載されています。
Beyond Salsa Bass: Salsa, Songo and the Roots of Latin Jazz

Beyond Salsa Bass: Salsa, Songo and the Roots of Latin Jazz

価格¥4,237

Moore, Kevin

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発売日2014/05/31

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Kevin Mooreの”Beyond Salsa Bass”シリーズVol.3です。
"Intermediate Salsa, Songo and the Roots of Latin Jazz"ということで、このあたりの美味しい所がしっかり分析してあります。
めちゃくちゃ分厚く440ページにもなる大作です。
ラテンとジャズの接点、ウォーキングベースとトゥンバオのスイッチについて、ラテン・ジャズ(Dizzy Galespie,Chano Pozo and Mario Bauza)、1950年代のCuban Descarga、
Puerto Rico Salsaについて、Pleanaについて、Bomba(プエルトリカンボンバです)について、ニューヨークサルサについて、1960年代のサルサ、Boogalooについて、
キューバでのサルサの発展について、Timbaという革命について、Songoについてなど。
それぞれの代表アーティストの分析が行われたりとかなり濃くボリューミーな本です。
正直、全部をまだ把握しきれていないのですがとても有意義なものです。
Beyond Salsa Bass: The Cuban Timba Revolution

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発売日2012/03/09

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Kevin MooreのKevin Mooreの”Beyond Salsa Bass”シリーズVol.6です。
どうもVol.4〜5については未だに発売がされていないようでした。
飛び番になりますが、このVol.6が次の巻になっています。
Vol.1〜3までの内容とは大きく異なりこの本はTimbaでのBassについてのみ書かれています。
内容的にはAlain Pérezのトゥンバオの分析、解説というようなものです。
本人の動画も別途購入が可能ですので、左手のコンビネーションを含めたパーカッシブなMuffなどのアプローチもよくわかります。
Beyond Salsa Bass: The Cuban Timba Revolution

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発売日2012/05/25

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Kevin MooreのKevin Mooreの”Beyond Salsa Bass”シリーズVol.7。
さらにTimbaについての解説の続編と思われますがこちらはまだ未入手なので内容が把握できていません。
おそらくVol.6を発展させていた内容というようには推測されますが入手次第また更新していきたいと思います。
という感じで、この辺りの本を持っている日本人ベーシストとお目にかかったことがないので情報を共有できたらなという感じですw
ABEMA

ラテンベース入門 「Danzónのベース その2」

こちらの記事に引き続きDanzón(ダンソン)について書いていきたいと思います。

EstribilloまたはMontuno

前回の記事で書いたDanzón(ダンソン)の曲構成
A.パセオ(Paseo)
B.Fluteによるテーマ演奏
A.パセオ(Paseo)をもう一度演奏
C.Violinによるテーマ演奏
Ending

と記載していましたが、Cのセクションの後にラストパートとなる、EstribilloまたはMontuno(モントゥーノ)のセクションと呼ばれるセクションが加わってきます。
このセクションはDanzón(ダンソン)の曲の中で最もAfroな要素が多い部分です。
このセクションに入るとややテンポが速くなり、よりアグレッシブなリズムで演奏されることが多いです。

Danzón(ダンソン)のMontunoでのベース

こちらはOrquesta Verar del Realの楽曲から。
1900~1920年頃の初期のTubaでのトゥンバオの典型的な例です。

1940年代にArcaño Y Sus Maravillasが台頭する以前に主要となる多くの作品を残すDanzónのグループである”Orquesta Antonio Romeu”の楽曲のDanzonのMontuno部分の譜例を紹介します。
これらの譜例は1925年から1928年に録音されたものですが、まだTresillo(USP)を主に使っていた大多数のSonのグループよりもずっと早くから、いわゆるコードを先行したシンコペーション=(Anticipated)したベースライン(この譜例だとGuarachaのASPのスタイル)を取り入れていました。
このあたりの分類は下記の記事をご参考に

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その1 USP Unanticipated-Single-Ponche」

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その2 UDP〜Unanticipated Double-Ponche」

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その3 ASP〜Anticipated Single-Ponche」

「クラーベに左右されないTumbao〜Clave Neutral その4 ADP〜Anticipated Double-Ponche」

曲全体での譜例

ここからはDanzónの曲全体でベース・パートを学んでいきましょう。
Orquesta Tata Pereiraが1924年に録音した"La Sandunguita"を元にしています。
(1998年にリリースされた同タイトルのIssac Delgadoの曲や、Alain Perezのヒット曲、Los Van Vanの1983年の名曲「La Sandunguera」とは別ものです。)
曲の構成は
「A-B-A-C-A-Montuno-Ending」
というような感じです。
この音源はチューバで演奏されているものです。

上声部の管楽器のパートはほとんどの場合、アレンジされた書き譜のものを演奏していますがベースパートであるチューバはほぼ間違いなく書き譜されていません。
耳とコードを頼りに即興で演奏していると思われます。
そんなわけもあってAセクションで毎回の演奏に少々の変化があります。
全体を暗譜して覚えてDanzónのグルーヴや雰囲気を掴んでみてください。

Danzon de Nuevo Ritmo(ダンソン・デ・ヌエボ・リトモ)

1940年代に入るとAntonio ArcañoとCachaoはこのセクションの伴奏をこれまでのBaqueteo(バケテオ)に変わって、コンガとカンパナを用いた新しいグルーヴを使い始めました。
これを「Nuevo Ritmo(ヌエボ・リトモ)」と称していました。
そして、この新しいリズムスタイルをDanzón-Mambo」と呼びました。

1950年代以降になるとモントゥーノセクションでは更に、Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)のリズムもよく使われるようになります。

ラテンジャズのライブでは、必ずと言っていいほどDanzónをオマージュした演奏が演目にありますがその際にはBaqueteo(バケテオ)の部分を短く省略してCha-Cha-Chá(チャチャチャ)の部分を長く演奏することが多いです。
Danzónde Nuevo Ritmo(Cha-Cha-Cháの原型)
Danzónde Nuevo RitmoのMontuno(モントゥーノ)セクションで用いられる典型的なベースラインの一つです。
前述の通りCha-Cha-Chá(チャチャチャ)と同型のベースラインとなっています。
後にこのセクションのリズムだけを用いてCha-Cha-Cha(チャチャチャ)が誕生するわけです。

Mambo(マンボ)の誕生

1940年代にはDamaso Peréz Pradoが、Danzón(ダンソン), Son(ソン), そしてアメリカのビックバンドの影響を受けた新しい音楽”Mambo(マンボ)”が誕生しました。
 Mambo(マンボ)は、1950年代にアメリカ特にニューヨークで成功を収めました。
 Mambo(マンボ)は、アップテンポなホーンが主体となるダンスミュージックです。
Danzónde Nuevo Ritmo(Mamboのパターン)
ベーシストはSon(ソン)の基本的なベースラインを用いていましたが音価を短く弾かれています。

Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)の誕生

1953年にヴァイオリニストのEnrique JorinがDanzón(ダンソン)を発展させ作り上げたのがCha-Cha-Chá(チャチャチャ)です。
Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)はシンコペーションが少ないので、
ダンスもあまり複雑でなくて、踊りやすいダンススタイルとして人気となりました。
以前の記事にたっぷり紹介しているのでそちらも参照してください。
Danzónde Nuevo Ritmo(Cha-Cha-Cháのパターン)
Cha-Cha-Chá(チャチャチャ)の基本的なベースラインはDanzón(ダンソン)のマンボセクションが元になっています。
ですので、そのマンボスタイルと同じように音価を短くして演奏しましょう。
ということで、Danzón(ダンソン)のマンボセクションについて書いてきました。
Danzón(ダンソン)から現代のキューバ音楽の元とMambo(マンボ)やCha-Cha-Chá(チャチャチャ)も派生していできていますので何かと勉強になると思います。
ABEMA