Cha-cha-chá(チャチャチャ)のベースの基本的な例を前回の記事ではとりあえげてきました。 今度はもう少し近代的なLatin Jazzなどコンテンポラリーな音楽で用いられるCha-cha-cháのベースラインを取り上げていきます。
Cha-cha-cháの発展形実例
動きの多いCha-cha-cháのラインを作る場合、 2拍目の裏、4拍目の裏に8分音符を加える形になります。 順番に少しずつ音を加えていく感じで解説していきます。
Ex.1-1
ということで、まずはシンプルにこうです。 2拍目の裏のシンコペーションと、4拍目の裏の音でシンコペーションした形です。
Ex.1-2
Ex.1-1のベースラインに2拍目の頭の音を加えた形になります。 ここでは3rdの音にしてますが、ハーモニーに沿ったものであれば何でも大丈夫です。
Ex.1-3
Ex-1-2から更に音数を増やしていきます。 今度は1拍目を8分音符2つに分割しています。 こちらも音使いはハーモニーに沿っていれば何でもOKです。
Ex.1-4
Ex.1-3からもう1音増やしました。 4拍目を8分音符2つに分割しています。 こちらも音使いはハーモニーに沿っていれば何でもOKです。
Ex.1-5
これが一番音数の多い最終型です。 Ex1-4で残っていた4分音符。 3拍目を8分音符に分割します。 これでシンコペーションしている2拍目の裏/4拍目の裏以外は 全て8分音符で動いているわけです。 ここではダブルクロマティックアプローチで次の小節へアプローチするラインにしていますが、他と同様にハーモニーに沿っていれば音使いは何でもOKです。
組わせて更にバリエーションを
Ex.1-1〜1-5まで順番に音数を増やしてベースラインを発展させてみました。 そして、更にバリエーションを作るためにはこれらや前述の基礎編でのベースラインを組み合わせてみるともっと沢山のアプローチが作れます。 例えば、1小節目をここでのEx1-1にして他のEx.1-2〜5のアプローチを組み合わせると下記のようになります。
Ex.2-1
Ex.2-2
Ex.2-3
Ex.2-4
1小節目は全てEx-1-1のラインで2小節目をそれぞれEx.1-2〜5のものに変化させている訳です。 同様に順列組み合わせ的な感じで色々入れ替えてベースラインのアプローチを考えてみましょう。
という感じで、 「Cha-cha-chá(チャチャチャ)のベースの発展形その1」 ということで、ベースラインを紹介してきました。 同じリズムフィギアを分割する形で音数を増やすアプローチしてきました。 次はシンコペイトさせたりしてリズミカルなアプローチを加えたものを紹介していきたいと思います。
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