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ANGRAの”Holy Land”はメタルだけどガッツリとブラジル音楽じゃない?

SNSではボチボチと書いているのですが、メタル好きなんですよ。
まあ、自分が演奏することは全然ないのですけどwww

で、特に好きなのはいわゆるメロスピ…メロディック・スピード・メタルってやつですね。
Helloweenとか、Dragon Forceとか、Sonata Arcticaとか、Rhapsody of Fireとかそのあたり。

メロスピは、ヘヴィメタルをよりメロディアスに。
オーケストラや合唱を導入して、ひたすらにドラマティックさを増加させた音楽です。
そして、基本は高速。
歌詞やアートワークは、ファンタジックなものが多く、ドラゴン、炎、聖剣あたりは普通にでてくる中二病全開のRPG的な世界観です。

耳に残りやすいくどめのメロディ。
とりあえず、ツーバスは常にドコドコ逝っとけな高速なリズム。
中二病大全開のファンタジックな世界観。
故に
「クサい」
「ダサい」
「クサメタル」などとも呼ばれることもあります。
「だがそれがいい!! 」のです。
 そんな中でも僕が中高生の頃特にハマっていたバンドがこちら。
ANGRAです。
この"Carry On"はメタル史に残る名曲ですね〜。
ANGRAはブラジルのバンドなのですが、この曲が収録された1st Album"Angel's Crying"はなかなかの衝撃作でした。
そんな中出た2nd Albumが"Holy Land"でした。
このアルバムは色々と賛否両論なのですが、僕的には発売当時ハマっていました。
今、聞き返してみるとなかなか新鮮というか…
昔聴いてた時には全く気がつかなかったけどブラジル音楽要素がテンコ盛り… 
自分がブラジル音楽にハマったルーツは意外にもここだったのかも!
いやはや、メタルは全ての音楽に通ずるのだ。
全11曲中の半分くらいはブラジル音楽要素ありです。
こんなメタルは中々ないですよね~

ブラジル音楽サイドからこのアルバムが語られることはないので簡単に書いてみましょう。
M-2."Nothing to say"
頭のキメはサンバですね。
サンバのキメからのメタルリフは燃えます。
M-3."Silence and Distance"
これはただ単に三連系の曲とも捉えられるのですが、ドラムのライドのパターン的にAfro Brazilianなのかなーとも聞こえました。
M-4."CarolinaⅣ"
10分越えの大作ですが、イントロ、エンディングのパートはもろにForróですよね~
そして、ベースのタッピングソロの後のフルートのメロはエルメート・パスコアール先生の名曲"Bebe"を引用しているじゃないですか…
その後のピアノソロパートはBaiãoのリズムですよね〜。
M-5.”Holy Land”
いきなりビリンバウが登場。
イントロのピアノのリフもバーデン・パウエルの名曲"ビリンバウ"を引用した感じですよね~
パーカッションもForró感ありありです。
バンドが入るまではまるまるブラジル音楽!
トライアングルで刻みとか入れたらメタルに聞こえないかもwww
エンディングもイントロと同様ですが、さらにForró風味。
M-6."The Shaman"
イントロでなってるカイシャ?がサンバ感を出す中でのメタルギターリフ。
M-8.Z.I.T.O.
間奏で少々聞こえるパーカッション位しかブラジル要素はないかな~
でも、良メタルです!
この曲のギターソロ超好きです。
っていう感じで、このブラジル感はアンドレ・マトスの影響なのかなー。
次のアルバムで脱退しちゃいましたけど…
アンドレの昨年(2019年)の訃報はショッキングでした…
最近のANGRAからはブラジル要素感じられませんからね~
"Temple of Shadows"の収録曲"Late Redemption"には、なんとブラジルの至宝Milton Nascimentoが参加!
これくらいでしょうか?
自分がブラジル音楽の中でも特に好きである、
Hermeto PascoalやForróをメタルを通して聴いていたんだなーと思うと感慨深いですね!
ABEMA