譜面のDL販売はこちらのサイトから https://mucome.net/work?id=58844
ラテンセッションの定番曲「Mambo Inn」です。 Percussion Soloのフォームなども明記しておきました。
譜面のDL販売はこちらのサイトから https://mucome.net/work?id=58844
ラテンセッションの定番曲「Mambo Inn」です。 Percussion Soloのフォームなども明記しておきました。
譜面のDL販売はこちらのサイトから https://mucome.net/work?id=58946
One Como Vaのリードシートです。 上記動画のTito Puenteのライブ版を元にした構成となっています。
譜面のDL販売はこちらのサイトから https://mucome.net/work?id=58845
Obsesiónをkey=Gmの3-2Rumba Claveな感じで。 Latin Real Bookのものはkey=DmでBoleroとなっていますが、 セッションなどでは、Dave Valentinでお馴染みのGmのkeyのRumbaでやることが多いと思うのでこちらの譜面を用意しました。
久しぶりにTropicanduoでの月のはなれへ出演でした。 ゴールデンウィーク明けてからの週末ということでしたが、 今日も月のはなれは賑わっておりました。 Latin Jazzの名曲や、昭和〜平成の日本の曲から令和(というかLaylaかw)をいずれもラテンなアレンジで。 という感じで、今日も楽しくやらせていただきました〜 今年の前半はあまりTropicanduoでのライブなかったのですが、 後半はもうちょっとやりたいねーなんて話してました。 いい感じのお店がないかなーw
ということで、次回のTropicaduoではなく Tropican Trioのライブが月末に〜! ゲストにトランペットの持田城を迎えて激アツなラテンジャズをお届け予定! 盛り上がる予感大なのでぜひお越しいただきたいです〜
5/27(月)
「Tropican Trio with Joseph Motte」
【場所】赤坂G’s Bar
【時間】Open 19:00/Start 20:00
【料金】Music Charge 投げ銭+オーダー
【メンバー】
Tropican Trio
鹿島美和(Piano)
城戸英行(Bass)
小林慎(Drums)
Guest:
Joseph Motte/持田城(Trumpet)
いよいよブラジル音楽の代表選手。 サンバ(Samba)のベースラインについて書いていきたいと思います。 そもそもですが、元々のサンバのアンサンブルにベースという楽器は存在しません。 ベースの役割をしているのは、スルド(Surdo)という低音打楽器です。 ということで、今回はスルド(Surudo)系のベースフレイズを中心に書いていきます。
元々の打楽器だけでのアンサンブル"Btucada(バツカーダ)"では、 3つのスルドが使われています。 ベースはスルドに音程を付けているような役割となっています。
3つのスルドのうち一番低い音程の"スルド・ヂ・プリメイラ(Surdo de Primeira)"のパートです。 スルド・ヂ・マラカオ(Surdo de Maracaçåo)、マラカナン(Maracanå)、パイ・ヂ・トドス(Pai de Todos)、トリメ・テハ(Treme Terra)、タンボーラ・スルド(Tambor Surdo)等とも呼ばれます。 バツカーダ(Batucada)では中心となる役割の楽器です。 サンバのリズムの中で最も強いアクセントとなる2拍目を担っています。 スルドがアンサンブルの中心となる基本的なパルスを出していく役割となります。
4分音符で1拍ずつ演奏しています。 1拍目はRootをスタッカートでなるべく小さな音量。 2拍目をテヌートでアクセントを付けて弾く。 (アクセントと書きましたが…音量を出して弾くというよりは重心を置いて演奏するという感覚で僕はやっています) これが最も基本的なサンバ(Samba)のラインとなります。 2拍目を1拍目より低い音程にした方が容易にグルーヴが出せると思います。 Rootと低い5thを交互に弾くようなのが最もよくあるサンバのベースラインと思います。 動画のような音価を意識してベースを弾いてみましょう。
これのバリエーションというか、同じなのですが1拍目の音価をほぼ0にして小さな音で少しだけ弾くだけのものもありです。 1拍目の音の長さをコントロールするだけでも色々なバリエーションが付けられます。
1拍目を完全に休符にしました。 この場合、Rootの音は弾かずに5thの音を弾きましょう。 フロントの奏者がブラジル音楽に不慣れな場合は、 コード感がわからずに戸惑うかもしれませんのでほどほどにw
1拍目もテヌートで弾くこともあります。 しかし、この音価でサンバのグルーヴを醸し出すのはなかなか難しいのです。 音を伸ばしたテヌートの状態でも、サンバらしく演奏できているのならばかなりサンバのグルーヴを理解&体感できた状態だと思います。 しっかりとパーカッションのグルーヴを感じながらスタッカートで弾いているときと同じようなテイストで弾けるようにしていきましょう!
この動画のスルドのパターンを模したベースラインです。
スルドスティックで叩いている部分とミュートの部分全て音程を付けて弾いてみています。 このパターンになってもあくまでアクセント・重心は2拍目に置きます。 抽象的なイメージになりますが、1拍目の16分4つ目の音から2拍目にかけて前に進み腰が沈む感覚と、2拍目の16分4つ目の音から次の1拍目へ行くときの腰が浮く感覚を掴みながら弾くと安定させやすいかなーと思います。
ジャズ系やポップスで聞き覚えのある上記のようなパターンでサンバのグルーヴを出すのはなかなか難易度が高いので避けたほうが無難です。 2拍目の音が1拍目より音程が上がっていると、 アクセント/重心、腰の沈む感覚が再現しにくいのです。 最初のRootより低い方の5thのほうがスルドっぽく容易に聴かせられると思います。
今までの付点8分と16分音符からなるベースラインは、 音価を適切に保つのが難しいので、まずは間をミュート(空ピック)で全て弾いて埋めてみましょう。 こうして音価を確かめながら弾いてみると段々つかめてくるかもしれません。
空ピックを弾いているときは、この動画のCaixa(カイシャ)を叩いているような気分でやりましょう! 16分音符4つ叩いているだけですが、ちょっと3連符に訛って聞こえると思うのですがこのイーブンと3連の狭間のいいポイントで演奏していくのがサンバのキモです。 実はラテン音楽のトゥンバオでも同じくなのですが、 アフロ系がルーツの音楽故の部分なんでしょうね。 このあたりはまたじっくり別の記事で書いていきましょう。
という感じで、大雑把にではありますがまずはスルドに模倣したサンバベースの基本的なパターンを紹介してきました。 細かいグルーヴの感じ方やバリエーションも色々今後は紹介していきたいと思います。
まずは譜面の表記などについて書いていきます。
ブラジル音楽は基本的に2/4拍子で表記します。
前回の記事で紹介した「Latin Bass Book」、「ブラジリアンミュージックワークショップ」は、 4/4拍子でラテン音楽などと同じくin2のフィールで表記しているのですが2/4拍子のフィールが一般的です。
出回っているジャズ系のReal Bookや黒本などで「イパネマの娘」の譜面表記は4/4拍子で下記のようになっています。
しかし、ブラジル系の譜面では下記のように表記されています。
もちろんJobimの自筆譜でもこのようになっています
ということで、ブラジル音楽は2拍ごとにグルーヴの単位があるので、やはり2拍子の表記がしっくりきます。 譜面は基本的には2/4拍子で表記することが望ましいです。
ラテン音楽では1クラーベつまり2小節がリズムパターンの最小単位となりますがブラジル音楽では下記のようになっています。
1小節のパターン
Baião(バイァオン)、Xaxado(シャシャード)、Chorinho(ショリーニョ)など
2小節のパターン
Samba(サンバ)、Bossa Nova(ボサノヴァ)、Frevo(フレーヴォ)、Maracatu(マラカトゥ)など
4小節のパターン
カーニバルのビートでZe Pereira(ゼ・ペレイラ)
多くの人が勘違いをしておりますがブラジル音楽には、キューバ音楽の特徴の2-3クラーベ、3-2クラーベといったパターンは用いられません。
ブラジリアン・クラーベという考え方が「サルサガイドブック」などに記載されています。
(Nelson Faria著「Brazillian Guitar Book」ではボサノヴァ・クラーベと書かれています。)
これはサンバにおけるタンボリンのパターンの一部を切り取ったものでボサノヴァのドラムのリムショットなどでよく演奏されています。
これをキューバ音楽におけるクラーベと同じように、リズムの軸として解釈してしまうのは大きく誤解があると思います。
このパターンを軸にリズムやハーモニー、メロディーを作るラテン音楽におけるクラーベとは全く違います。
あくまでただのリズムパターンの一つに過ぎません。
ということで、譜面の表記などについてざっと書いていきました。
次からはいよいよサンバのベースパターンなどについて書いていきたいと思います。
Cha-cha-cháやAfro 6/8についてやってきましたが、 また通常のトゥンバオについて書いていきたいと思います。 マンボやサルサなどのベースラインを弾いていて、 少し弾きにくいコード進行のパターンがいくつかあります。 これらのケースによくある弾き方をいくつ紹介していきます。
1小節ずつⅠ△7からⅤ7へと進行するコード進行の場合。 普通にRoot−↑5th、次のⅤ7のRootというように弾くと上記の譜例のようにⅠ△7での5thとⅤ7でのRootが同じ音で連続して同じ音を弾くことになってしまい不自然なベースラインになります。 そこで下記のように弾くことが多いです。
連続した音にならないように3rdもしくは7thを使ってベースラインを作ります。
コード進行中のV7を、Ⅱm7-V7に分割して弾きます。
実際の所、①の方法よりも頻繁に用いられています。
上記の譜面のように1小節ずつでⅡm7-V7とする
毎小節Ⅱm7−Ⅴ7にする
実際の曲の例として
Buena Vista Social Clubの"El Cuarto de Tula"の
Coro-Cantaでのベースラインをあげてみます。
コード進行は下記のようになります。
最初に上げた譜例のものとは逆で3〜4小節目がトニック、
リピートした1〜2小節目がⅤ7となり通常のトゥンバオの型で弾くとEの音が連続してしまいます。
ということで、この曲ではE7をAm7へのⅡ-Ⅴ7として弾いてます。
マイナーのⅡ-ⅤなのでⅡm7(b5)-V7=Bm7(b5)-E7となります。
動画の"El Cuarto de Tula"の1:43〜からのベースラインです。
ほとんど全体を通してベースは1小節ごとのⅡ-Ⅴにして弾いています。
仮にこんなコード進行でトゥンバオを弾く場合ちょっと対応に困る箇所があります。 3小節目の3,4拍目に1小節ずつのコードチェンジ。 8小節目での1拍ごとに4つのコードとなっている箇所。 2拍ごとでのトゥンバオでしたら、通常のトゥンバオの音型に当てはめてRootを弾けばよいのですが1拍ごとのチェンジだとこれでは対応できません。 この場合下記の2つのパターンで弾くのがよいでしょう。
この2パターンが常套句だと思います。
シンコペーションするかしないかはクラーベとの兼ね合いや、他のコード楽器(ピアノ、ギター、トレスなど)との兼ね合いもありますので意思の疎通が必要かもしれません。
ということで、通常のトゥンバオが弾きにくいコード進行の事例をあげて常套句の弾き方を例示してみました。
他にも色々と弾き方はあると思いますので、色々なラテンの音源を聴いて実際の曲に上手くはまるトゥンバオを研究してみてください。
ラテンのBlogと同様にまずは入手が可能な教則本を紹介していきたいと思います。
早速、大変残念なお知らせですが日本で今現在はブラジル音楽のベース専門の教則本の類はありません。
ということで、記事終了…
というわけにもいきませんので、参考になりそうなものを紹介していきます。
価格¥6,380
順位290,877位
著Oscar Stagnaro, Chuck Sher
発行エー・ティ・エヌ
発売日2003/04/01
ラテンの記事でも紹介した「Latin Bass Book」です。 Oscarはブラジル音楽でも素晴らしい演奏を聴かせてくれるプレイヤーです。 ラテンベースブックの中で、Samba,Patrito Alto,Baião,Choro(Chorinho),Afoxéの各ブラジル音楽リズムが紹介されています。
ピアノ、ギター、ベース、ドラムスのための ブラジリアンリズムセクション 2CD付 本
価格¥5,280
順位154,778位
著Nelson Faria, Cliff Korman
監修井上 智
翻訳Sam Kawa
発行エー・ティ・エヌ
発売日2003/07/25
Nelson Faria&Clifee Krman著の良本。
ブラジル音楽の主要なリズムといえる、
Samba,Bossa Nova,Paltido Alto,Choro,Baião,Frevo,Marcha-Rancho,Afoxéの各リズムについて1曲ずつ曲を通して解説。
ピアノ、ギター、ベース、ドラムスの各パートについて簡単に解説。
ベースについては、かなり簡単になので基本的な各リズムを知るという程度ですが有意義な教則本だと思います。
価格¥9,800
順位802,154位
著冨川 政嗣, Antonio Adolfo
発行エー・ティ・エヌ
発売日2005/07/20
これもベースについてはそんなに書かれているわけではないのですが、各リズムについて細かく解説がなされていて非常に良本でです。
上記の2つでは触れられていないリズムも沢山書いてあります。
ハーモニー、メロディなどについても触れてあるのでとても参考になります。
ということで、終了です。
残念ながら日本で入手できるものでブラジル音楽のベースについて触れてあるのはこれ位しかありませんw
要するにブラジル音楽のベースについてだけ書いてある教則本で日本で入手できるものはないのです。
ギターやパーカッション向けの教則本は割と充実しているので、
そこから学んでいくのが早いかもしれません。
うーん、困ったものですw
ブラジル音楽のベースについて書いていく前に。
みなさんが思うブラジル音楽のリズムというとどれくらいの種類のものがあるでしょうか?
あまり縁のない人からすると
Samba(サンバ)
Bossa Nova(ボサ・ノヴァ)
以上でしょうか?
ジャズ系のミュージシャンでも
Paltido Alto(パルチード・アルト)
Baião(バイアォン)
位はちょっとお詳しい方なら知っているかもしれません。
で、何種類あるのか?
どれくらい沢山のリズムがあるのか僕もわかりませんw
もの凄く膨大にあります。
広い国土にいた元々の原住部族、連れてこられたアフリカの奴隷、植民地統治をしていたポルトガル人、その他移民…。
土地も気候も様々で、それはもう沢山の文化が混じっています。
各地に様々な音楽、リズムがあり、今も新たに色々な音楽が誕生し続けているわけですからとても把握しきれませんwww
なんとなーく、サンバ、ボサノヴァくらいのイメージでしかない上に、日本では特にラテンと混じってしまいより一層曖昧なイメージしかないブラジル音楽について少しずつ解説をしていければと思います。
地図に大雑把にまとめてみました。
Samba,Choro,Maxixe,Marcha,Bossa Nova,Axé
Samba-Reggae,Afoxé,Samba de Roda,Capoeira
Frevo,Maracatu,Mangue,Baião
Forró,Coco,Xote,Xaxado
Embolada,Bumba-meu-boi,Carimbó,Lambada
Boi-Bumbã,Catereté,Calango,Caxamba
Congo,Toada,Chula,Boi-de-Mamão,Varerão,Música Sertaneja
などなど。
まだ把握していないものやこれらの派生リズムなども沢山あるはずです。
なかなか情報が少ないものも多いのですが、少しずつ僕も勉強しつつ今後の記事でブラジル音楽のベースについて紹介していきたいと思います。
あまりSNSではラテンミュージシャン向けには積極的には拡散していないのですが「ラテンベース入門」の記事がまあまあ好評でしてちょっとアクセス数が増えてきています。
ということで、「ラテンベース入門」と併行してラテンと同様に日本では弾き手の少ないブラジル音楽でのベースについての入門記事を書いていこうかと思います。
ラテンベースに関しては決定版と言えるような教則本が幾つか日本でも入手が可能なのですが、ブラジル音楽のベースに関する教材はかなり限られます。
『日本語のもの』というと、皆無に等しいと思います。
ラテンベース入門のBlogを始める前と同様に
「サンバ」「ベース」
とか
「ブラジル音楽」「ベース」
とかで色々検索してみましたがジャズ系のコンテンツなどはありましたがラテンと同様に明らかに間違った解釈のものがかなり多く…。セッションインストラクターなどと名乗る講師のプレイヤーが
「サンバはボサノヴァの倍テンのやつです(`・ω・´)キリッ」
とか言っているのは本当に腹立たしい…w
あと初心者向けコンテンツのサンバ、ボサノヴァベースラインのダメっぷりも目に余るw
とはいえ、日本にはサンバベースの父Luisao Maia氏が晩年在住していました。
日本のミュージシャン達と交流も盛んに行って下さったお陰でか優秀なブラジル音楽のベーシストもたくさんいます。
それに日本ほどボサノヴァやショーロが愛されている国もそうそうないでしょう。
最近はブラジルへ行って学ぶ音楽家や、ブラジルから日本へきているミュージシャンもかなり増えていきます。
そして、在日ブラジル人も各地に沢山いたりしますのでブラジル音楽の土壌はあるはずなのです…。
ということで、ブラジル音楽のベースに関する諸々もこれからはBlogにしていきたいと思います。
ラテンよりも更に緩いペースでの更新になると思いますw