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ラテンベース 入門「Son Montuno(ソン・モントゥーノ)のベース」

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)は、Son(ソン)のバリエーションの一つです。
1940年代頃にキューバで流行した、より激しくシンコペーションしたリズムの音楽です。

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)での編成

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)は、1940年代から1950年代にArsenio Rodriguez(アルセニオ・ロドリゲス)によって確立されました。

彼がモントゥーノの部分をさらに充実させるために、それまでSon(ソン)の楽器編成であるSepteto(セプテート/七重奏団)にはなかったピアノやコンガを加え、1本か2本だったトランペットを3本にするConjunto(コンフント)という編成ができました。
ピアノが導入されたことで、トレスやギターのいないバンドも増え、その後のラテン、及びサルサのオルケスタの典型的な楽器編成になっていくわけです。

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)の曲

“Fuego en el 23”
“Bruca Manigua”
“El Reoj de Pastora”
“Dame Un Cachito”

CachaoがDescargaで取り上げていた曲

ラテンベースの最重要人物といえるマエストロ。
Israel Lopez “Cachao”がDescarga(デスカルガ)で取り上げていたSon Montuno(ソン・モントゥーノ)の曲です。

“Cogele el Golpe”

“Oye Mi Tres Montuno”

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)のベース

Son Montuno(ソン・モントゥーノ)のベースラインは、現在サルサとして知られているものの基礎となるスタイルです。
Ex.1のようなものがSon Montuno(ソン・モントゥーノ)での基本的なベースラインとなります。
2小節パターンで1小節目の4拍目の2つめの8分音符でシンコペーションするものが多いです。
これはトレスのリズムと同様なものになっています。
実際の曲の中でのベースラインを見てみましょう。
"El Reloj de Pastora"のイントロ部分のベースラインです。
前半のトゥンバオ部分は、2小節パターンで1小節目の4拍目の8分裏でのシンコペーション、2小節目の4拍目はシンコペーションせずよくあるオクターブの音使いですね。
同じく"El Reloj de Pastra"テーマに入ってからのベースラインです。
2小節パターンで1小節目の4拍目の8分裏でのシンコペーション、2小節目の4拍目の2つめの8分音符でシンコペーションするようなパターンです。
Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ進行でのベースライン
Montuno(モントゥーノ)でしばし使われるⅠ-Ⅳ-Ⅴ進行でのベースラインを紹介していきます。
前半で紹介したものより、リズミックなものがありますがトレスのパターンを真似たようなものが多いです。
いずれもよく出てくるパターンなのでしっかり弾けるようにしましょう。

ということで、Son Montuno(ソン・モントゥーノ)のベースラインについて紹介してきました。
Son(ソン)のバリエーションとして、そしてSalsa(サルサ)の基礎となるものが多い音楽です。
ぜひ色々聴いて研究してみたください。
ABEMA

ラテンベース入門 「Son(ソン)のベース」

久しぶりのラテンベース入門の更新です。
色々とトピックはあるなと思いつつも、どこからとりあげるべきかと順番が難しく思っているのですがまずは思いつく順に各リズムについて更新していこうと思っています。
今回はSon(ソン)について書いていこうと思います。

Son(ソン)とは

Son(ソン)はキューバのオリエンテ州で生まれました。
スペイン音楽とキューバ音楽それぞれの文化の影響を組み合わせできた音楽です。
もっともキューバ的な音楽でサルサの原型となった音楽と言われています。
そして、Danzon(ダンソン)がCha-Cha-Cha(チャチャチャ)やMambo(マンボ)に発展していくのに影響も与えています。
ということで、様々なキューバ音楽において大きな存在となる音楽です。
ルンバって言われがち
Son(ソン)はキューバばかりでなく、世界的に知られる音楽となりました。
「El Manisero(南京豆売り)」という曲が、世界的に大ヒットしました。
これがアメリカへ持ち込まれた際に「Son(ソン)という言葉が英語のSongと混同されるから…」という理由でRhumba(ルンバ)と表記されることになってしまいました。
社交ダンスなどでもRhumba(ルンバ)という名前で組み入れられてしましました。
本来のキューバ音楽におけるRumbaと混乱してしまいがちですよね。
そこから大きく誤解と勘違いがうまれ、今もなお混乱が続いているわけです。
表記も現在ではどちらもRumbaとされているので単語を見ても見分けはできません。

ラテン音楽以外の人から 「ルンバで!」と言われた時は要注意です。

Son(ソン)に使われる楽器の変遷

もっとも初期のSon(ソン)では、ベースパートにはBotija(ボティーハ)という素焼きの壺、もしくはMarimbula(マリンブラ)という親指ピアノを使っていました。
ここで使われている壺がBotija(ボティーハ)です。
Marimbula(マリンブラ)
最も初期の編成ではギター、トレス、Botija(ボティーハ)もしくはMarimbula(マリンブラ)というものでした。
そしてこれにBongo(ボンゴ)が加わり、Guiro(ギロ)が加わり。
ベースパートはウッドベースが使われるようになっていきました。

これがSextet(セステート/六重奏団)編成となっていきます。
グループによって多少の差はありますが、基本的にはギター、トレス、ベース、ボンゴ、ギロ、マラカス、クラベスといった編成です。
さらに1927年には、トランペットが加わりSepteto(セプテート/七重奏団)以降のSon(ソン)における基本的な編成として定着していきます。


楽曲の構成としてはメロディのいわゆる歌曲のテーマ部分(これをギアと称します。)があり、その後に後半にCoro-Canta(コロカンタ)を行うMontuno(モントゥーノ)セクションという構成になっています。

代表的なSon(ソン)の曲

有名な代表曲といえるようなものをいくつか紹介してみます。
“Echale Salsita”
“Son de la Loma”
“El Cuarto de Tula”
“Lagrimas Negras”(Bolero-Son)
他にもたくさんの名曲がありますがひとまずこんなところで。
以下はSpotifyにて、代表的と言えるSonのアルバムを紹介します。
これらも是非聴いてみてSon(ソン)の理解を深めて下さい。

Son(ソン)のベースライン

ようやくSon(ソン)のベースラインについてです。
Tumbao(トゥンバオ)のパターンは下記のようなものが多いです。
2分音符と4分音符でできたベースラインです。
Ex.1の3拍目をシンコペーションさせてリズミックにしたものです。
Ex.2を更に変化させ4拍目を次の小節にシンコペーションさせたものです。
サルサなどでもよくあるトゥンバオのパターンですね。

"Echale Salsita"イントロ部分のベースラインです。
Ex.1と同様のベースラインとなります。
"Son de la Loma"のテーマに入った冒頭部分のベースラインです。
Ex.2と同様のベースラインとなります。

モントゥーノでのよくあるベースライン

Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ7での典型的なベースラインになります。
Ex.6をリズミックにしたものです。

ということで、Son(ソン)について簡単に説明してきました。
他のキューバ音楽やサルサのルーツと言えるものですし、今もなおSon(ソン)の名曲たちは様々なところで歌われています。
是非とも色々研究してみて下さい。
ABEMA

2020/5/30「Latin Jazz Quartet 生配信 LIVE!!」

3月末からの自粛以来、ライブもセッションもなくなり人と演奏する機会がすっかりなくなりまして。
今回は無観客配信ライブということで、久しぶりにベースを持って、アンプを持って外出。
ちょっと前までは、楽器を持って外出することなんて毎日のことで何でもないことだったのですが特別なイベントに感じてしまいますね…

人と演奏するのも本当に久しぶり。
当たり前かもしれませんが、やっぱり楽しい。
アンサンブルするって気持ち良いですね〜

配信だけでのライブでしたから、お客さんはもちろん入れずにでメンバーとスタッカートの方々や配信をお手伝い頂いた方しか会場にはいませんでした。
それでも生演奏とそれを聴いている人がいる空間って良いものだなーと改めて思いました。

肝心の配信ですが。
スタッカートの皆様のご尽力のお陰で映像&音質共に素晴らしいものでした。
特に複数台からなるカメラワークがとっても評判良いです!!
ピアノ接写アングル、ドラム上アングルはなかなか普通にライブ観ていても見られないアングルですからねー。
これは今後もやるかも…ってことなので自粛期間明けでも、
夜ライブへ出向けない方などにはいいのかもしれませんね〜

しかしまあ、演奏も久しぶりで鈍ってるっていうか1時間のステージだけなのに疲れちゃったよwww
ちょっとずつ日常的にライブが行える世の中になっていくとよいですね〜
とういことで、こちらに動画を貼っておきました。
1週間ほどアーカイブがご覧いただけます。
動画のリンクはこちら

動画は無料でご覧頂けるのですが…
お店とミュージシャン双方の今後を応援していただければ…という意味で「投げ銭チケット」を用意させていただきました。
お気持ちに応じてお好きなチケットをお求めいただければ幸いです!

投げ銭こちらから!
https://20200530-ljq-asagayastaccato.peatix.com/view
ABEMA

ベースを始めるときに最初に買うもの

これからベースを始めようという方のために書いていこうかと思います。
色々と必要なもの、あったら便利なものは切りなくたくさんあります。
とりあえず、最低限必要なもの達です

ベース本体

まずはベース本体ですね。
至極当然ですが、楽器がないと何もできませんからね。
何を買ったらいいか難しいところですが、何かこれという欲しい楽器があるようなら色々と考えず好きな楽器を買うべきと思います。
6弦ベースだろうがフレットレスだろうが、変形ベースだろうが「これ!」と思うならばそれを手にするのが一番です。

が、案外そうではなくて
「どれ買ったらいいかわからない…」
というのが、一番多い声だったりします。
予算にもよるのですがこだわりがなければ下記のような初心者セットみたいので揃えてみちゃってもいいかと思います。
Ibanez ( アイバニーズ ) GSR320-BK + BA108 エレキベース初心者おすすめ9点セット Ibanez ( アイバニーズ )
GSR320-BK + BA108 エレキベース初心者おすすめ9点セット
ベース本体の他の最低限必要なものが揃います。
もうちょっと予算などに余裕があれば本体はJazz Bassタイプのものが無難かと思います。
個人的には下記のSquireやSireのベースがいいんじゃないかなーと思っています。
SQUIER ( スクワイヤ ) / Affinity Jazz Bass Race Red エレキベース SQUIER ( スクワイヤ ) / Affinity Jazz Bass Race Red エレキベース Sire ( サイアー ) / V7 4ST Alder Lake Placid Blue 2nd Generation Sire ( サイアー ) / V7 4ST Alder Lake Placid Blue 2nd Generation

アンプなど

エレキベースは本体だけだと音が出ません。
アンプ等に繋いがないと音が出せません。
一応、生音は鳴っているのですが実際にアンプを通して聞こえる音とはだいぶ違ってきますので何らかの形で再生できる機器が必要となります。
BLACKSTAR ( ブラックスター ) / FLY3 BASS Mini Amp ベースアンプ BLACKSTAR ( ブラックスター ) / FLY3 BASS Mini Amp ベースアンプ
「自宅で音をたっぷり出せる…」
という方は、日本だと少数派でしょうから使えそうなのは小型のアンプ。
このアンプがおすすめです。
小型ながら低音もしっかり出てよい感じです。
MP3ライン入力にも対応しているのでスマホなどを接続して、一緒に演奏したりもできます。
MACKIE ( マッキー ) / MIX5 アナログミキサー コンパクト MACKIE ( マッキー ) / MIX5 アナログミキサー コンパクト
アンプ「など」と書いたのは…
自宅でスピーカーを通して音を鳴らすのは難しいという方も多いでしょうから、
アンプを必ずしも買う必要はないかと思います。
ミキサーを買ってこれにつなげてヘッドフォンで練習するといいと思います。
ベース専用のものもあったりしますが、この手の安いミキサーで十分だと思います。
練習以外の用途でも使えますしね。

チューナー

チューナーは必ず手に入れて下さい。
チューニングをする際に必要な機械です。
ベースを弾き始める前には、必ずこれを使って音程を合わせて下さいね。
PLANET WAVES ( プラネットウェイブス ) / NS Micro Headstock Tuner PW-CT-12 PLANET WAVES ( プラネットウェイブス ) / NS Micro Headstock Tuner PW-CT-12
クリップチューナーというヘッドに挟むタイプのチューナーです。
最近はこれが主流ですかね〜
楽器に付けっぱなしにしておけて、シールドなども必要ないので便利です。

シールド

シールドは、ベースをアンプ、エフェクター等の機材へ接続する際に必要なものです。
これで繋がないと音は出ません。
CANARE ( カナレ ) / LC01 CANARE ( カナレ ) / LC01

ストラップ

立って演奏するには楽器を肩にかけるストラップが必要になります。
そして、座って演奏する際にもいつもストラップをつけて演奏するようにした方がフォームが安定して来ると思いますので必ず手に入れましょう。
AIR CELL ( エアーセル ) / ASG70N AIR CELL ( エアーセル ) / ASG70N
どれを使ってもよいのですが、ギターに比べると重量があるので厚手のものを使ったほうがいいと思います。
僕はこれを使っています。

ギタースタンド

ベースを壁に立て掛けたり、床に置いたりするとネックに転倒させて壊しちゃったり、ネックに負担をかけてしまうことになります。
ということで、スタンドを使用しましょう。
K&M ( ケーアンドエム ) / 17590 WAVE 20 ギタースタンド K&M ( ケーアンドエム ) / 17590 WAVE 20 ギタースタンド PLAYTECH ( プレイテック ) / GS1BK ギタースタンド PLAYTECH ( プレイテック ) / GS1BK ギタースタンド

メトロノーム

ポピュラー音楽においては、リズムが一番大切です。
いつもメトロノームを聞きながら練習する癖をつけましょう〜
KORG ( コルグ ) / MA-2-BLBK デジタルメトロノーム KORG ( コルグ ) / MA-2-BLBK デジタルメトロノーム KORG ( コルグ ) / KDM-3-BK デジタルメトロノーム KORG ( コルグ ) / KDM-3-BK デジタルメトロノーム
色々なメトロノームがありますが、個人的にはKORGのKDM-3がおすすめです。
なぜならクラーベが鳴らせるからwww
あと、別にスマホのアプリとかでも全然よいです。

という感じで、以上最低限必要になるんじゃないかな?
というものをご紹介してみました。
参考になれば幸いです。
ABEMA

ベースレッスン【オーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)を12KEYで弾いてみる】

前回の記事で紹介したオーグメンテッド・トライアド(Augmented Triad)を12のkeyそれぞれでの譜例を紹介していきたいと思います。

・その1 小指からスタートするフィンガリング 
・その2 人指からスタートするフィンガリング 
の2パターンが大きくあります。

指の形とルートとのポジションの関連性を意識して練習してみて下さい。

譜面上でのコードネームの表記は C Augmented Triadの場合 
Caug
C+
C#5
などとなります。

C Augmented Triad(C aug)

Caugその1
C aug その1
Caug2
C aug その2

F Augmented Triad(F aug)

F aug

Bb Augmented Triad(Bb aug)

Bb aug その1
Bb augその2

Eb Augmented Triad(Eb aug)

Eb aug その1
Eb aug その2

Ab Augmented Triad(Ab aug)

Ab aug その1
Ab aug その2

Db Augmented Triad(Db aug)

Db aug その1
Db aug その2

Gb Augmented Triad(Gb aug)

Gb augその1
Gb aug その2

B Augmented Triad(B aug)

Baug その1
Baug その2

E Augmented Triad(E aug)

Eaug その1
Eaug その2
Eaug その3

A Augmented Triad(A aug)

A aug その1
A aug その2

D Augmented Triad(D aug)

D aug その1
D aug その2

G Augmented Triad(G aug)

Gaug その1
G aug その2
という感じで、オーグメント・トライアドの1オクターブでのアルペジオのフィンガリングを12keyでずらーっと紹介してきました。 
ABEMA

ベースレッスン「オーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)」

今回の記事ではオーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)について紹介してきます。

オーグメンティッド・トライアド
(Augumented Triad)の構成音

オーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)は 
ルート(Root) 
ルート(Root)から長3度(Major 3rd)の音程 
ルート(Root)から増5度(Augmented 5th)の音程
で構成される和音です。

 特徴的なのは5度の音程です。 
これが 完全5度ならば、マイナー・トライアド(minor Triad) 
減5度ならば、ディミニッシュド・トライアド(diminished Triad) 
増5度ならば、オーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)
となるわけです。
コードの表記は 
Caug 
C+
C#5 
などと表記します。 
このサイト上では Caugと表記していきます。 

オーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)をアルペジオで弾いてみよう

オーグメンテッド・トライアドの構成音をアルペジオ(分散和音)で弾いてみましょう。
ひとまずCaugを弾いてみたいと思います。
これも他のトライアドと同様に色々な運指、ポジションで同じ音程を弾くことができますのでいくつかのバリエーションを紹介していきたいと思います。
オーグメンテッド・トライアド
1オクターブアルペジオ 運指その1
小指でルート(Root)を押さえて、
そのままのポジションで中指でMajor3rd、小指で#5th。
ポジション移動して、小指でオクターブ上のRootを押さえる運指となります。
オーグメンテッド・トライアド
1オクターブアルペジオ 運指その2
人差指でルート(Root)を押さえてからポジション移動。
その次のポジションで小指でMajor3rd、中指で#5th、小指でオクターブ上のRootを押さえる運指となります。

他の種類のコードアルペジオと同様にスタート位置のルートの音を変化させればどのディミニッシュド・トライアドも全く同じ運指で弾くことができます。 
ルート(Root)からみてどの指で、どの構成音を押さえているのかを意識して指板上での形を覚えてみましょう。
次回の記事ではこれを12keyで弾いていきましょう。
ABEMA

Schubertの”Ave Maria”ベースで弾いてみた

Schubert(シューベルト)のAve Mariaを6弦ベースで弾いてみました。
癒やしの曲ですがよい緊張感があって好きな曲です。

伴奏にはこちらの音源を使っています。
https://mucome.net/work?id=58978
山本光恵さんのピアノです。

メロディ譜とピアノ譜もこちらにあります。
https://mucome.net/work?id=58976
ただし、メロディ譜はオカリナ用に作っているのでト音記号ですよ。

ラテンベース入門 「ラテン音楽を学ぶための本色々」

ぶっちゃけこのラテンベース入門シリーズの読者は、ベーシスト率が非常に低いのでそのような方々に向けて、ベース以外の一般的なラテン音楽に関する知識を学ぶための教則本などを紹介したいと思います。
ベーシストもアンサンブルをする上で楽曲のスタイルや他のパートの知識、ラテン音楽の歴史などを知ることは大切なことです。
サルサ大事典 サルサ・ガイドブック ピアノ&アンサンブル

サルサ大事典 サルサ・ガイドブック ピアノ&アンサンブル

価格¥6,600

順位595,560位

Rebeca Mauleon Santana

監修佐藤 研司

翻訳馬場 和子, 冨川 政嗣

発行エー・ティ・エヌ

発売日2009/07/18

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まずは「サルサ・ガイドブック」
ラテンを演奏するのに必要な基本的な事が網羅されています。
ラテン音楽の歴史、基本的な各楽器のパターン、クラーベについて、
代表的なラテンアーティストのディスコグラフィーなどなど。
大変参考になるものばかりです。

一部翻訳が?なところもあるので、英語に抵抗がない方は日本語訳のものではなく原著を読んだほうが理解しやすいと思います。

キューバ音楽

キューバ音楽

価格¥777

順位763,893位

啓代, 八木, 憲司, 吉田

発行青土社

発売日2001/02/01

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八木啓代氏、吉田憲司氏共著の「キューバ音楽」という本です。
こちらはキューバ音楽の歴史などが書かれています。
今あるキューバ音楽は、どのような背景でうまれた音楽なのかが理解できると思います。
巻末では吉田氏による譜例を交えたクラーベや各リズムについての解説もありとても興味深い内容です。

日本にいるとなかなか外の国の音楽のバックグラウンドはこちらから積極的に情報を得ないと理解し難いので、その歴史を学ぶのはラテン音楽に限らずジャズにせよロックにせよ大切なことだと思います。

アフロ・カリビアン・ピアノの探求 101モントゥーノ

アフロ・カリビアン・ピアノの探求 101モントゥーノ 模範演奏2CD付

価格¥5,400

順位378,912位

Rebecca Mauleon Santana

読み手佐藤 研司

翻訳冨川 政嗣

発行エー・ティー・エヌ

発売日2012/07/10

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101 Montuno」です。
サルサガイドブックと併せてこの本を読んでみるといいと思います。
ピアノのモントゥーノを中心に解説されたものです。
こちらもなかなか翻訳に難ありなので、英語に抵抗がない方は原著を読んでほしいです。
付属の音源はややチープですwww
アフロ・キューバン・リズムで弾く ラテン・ジャズ・ピアノ

アフロ・キューバン・リズムで弾く ラテン・ジャズ・ピアノ

価格¥3,850

順位541,560位

平田 フミト

発行エー・ティー・エヌ

発売日2020/03/10

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平田フミトさん著の「ラテン・ジャズ・ピアノ」です。
こちらは数少ない日本語で書かれたラテン音楽の教則本なので是非読んだ見て欲しいです。
これ誰かに貸してそのままになってしまい今、手元にないのですがwww
ラテンピアノを演奏する上では大変役に立つと思います。
また、それ以外のパートの人にとっても参考になる事柄が非常に多いと思います。

模範演奏CDには、平田フミトさんのほか、伊藤寛康さん(ベース)、美座良彦さん(ティンバル・ドラムス)、佐藤英樹さん(ボンゴ)、山北健一さん(コンガ)と日本で活躍するお馴染みのラテンミュージシャンが演奏が収録されています。
Decoding Afro-Cuban Jazz: The Music of Chucho Valdes & Irakere

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価格¥7,000

順位159,429位

作曲Valdes, Chucho

発行Sher Music Co ,U.S.

発売日2019/02/19

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近年発売されたものです。
Chucho Valdesの著書ということで期待大でしたが、やはり素晴らしい内容です。
キューバ音楽の歴史、クラーベについて、特徴的なリズムフィギア、各リズムについての解説、BataやRumbaについてなどどれも大変よい内容です。
そして、なんといっても目玉はIRAKEREの楽曲の譜面とその解説。
めちゃくちゃ面白い本です。

マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリー

マークレヴィン ザ・ジャズ・セオリー

価格¥8,360

順位60,566位

Mark Levine

翻訳愛川 篤人

発行エー・ティ・エヌ

発売日2005/01/14

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ジャズ理論についての本ですが、ラテンについても12章でまるっと13ページほど解説があります。
クラーベとメロディのマッチングのさせかたが主な内容になっていますが、
大変参考になると思います。
ABEMA