「ベースレッスン(一般的なの)」カテゴリーアーカイブ

ベースレッスン「マイナー・トライアドの転回形」

メジャー・トライアドの転回形と同様に解説していきます。
Cマイナー・トライアドの転回形は下記のようになります。

基本形

基本形は…
最低音がコードのRootでそれに短3度上、完全5度の上が重なります。

第1転回形

第1転回形は…
最低音がコードの短3度の音で、その上に完全5度の音、さらにその上にオクターブ上げたRootが重なります。

第2転回形

第2転回形は…
最低音がコードの完全5度の音、その上にRoot、さらにその上にオクターブ上げた短3度の音が重なります。

転回形で弾いてみよう

基本形

まずはCm△の基本形です。
これについてはこちらの記事でもさらに解説もしているのでご参考にして下さい。

第1転回形

Cm△の第1転回形です。
最初に6フレットのE♭音=短3度の音を中指で押さえてスタートさせるとよいでしょう。

第2転回形

Cm△の第2転回形です。
3フレットのG音=完全5度の音を人差し指で押さえてスタートするとよいです。

第1転回形を12keyで弾いてみよう

メジャートライアドのものと同様ですが、1オクターブずつ各Keyで第1転回形のマイナー・トライアドを弾いていきます。
運指などはTAB譜の譜例にとらわれずに弾いてください。

第2転回形を12keyで弾いてみよう

1オクターブずつ各Keyで第2転回形のマイナー・トライアドを弾いていきます。
運指などはTAB譜の譜例にとらわれずに弾いてください。

ということで、各Keyでのマイナー・トライアドの転回形を書いてみました。
メジャー・トライアドと同様にコードネームをみて即座に基本形、第1転回形、第2転回形と弾けるようにしていきましょう。
ABEMA

ベースレッスン 「メジャー・トライアドの転回形」

転回形とは、ルート音以外の音が最低音となるようにある構成音を1オクターブ上げる(または下げる)ことを言います。
トライアド(三和音)の場合…
3度の音が最低音となる第1転回形
5度の音が最低音となる第2転回形
が転回形となります。

Cメジャー・トライアドの転回形は下記のようになります。
基本形は…
最低音がRootで、それに長3度上、完全5度上の音が重なります。
第1転回形は…
最低音がコードの長3度の音、その上に完全5度の音、さらにその上にオクターブ上げたルートが重なります。
第2転回形は…
最低音がコードの完全5度の音、その上にRoot、さらにその上にオクターブ上げた長3度が重なります。

転回形で弾いてみよう

まずはC△の基本形です。
これについてはこちらの記事でさらに解説もしているのでご参考にして下さい。

第1転回形

C△の第1転回形です。
最初に7フレットのE音=長3度の音を人差し指で押させてスタートするとよいでしょう。

第2転回形

C△の第2転回形です。
3フレットのG音=完全5度の音を中指で押させてスタートするとよいです。

第1転回形を12keyで弾いてみよう

1オクターブずつ各Keyで第1転回形のトメジャー・ライアドを弾いていきます。
運指などはTAB譜の指定にとらわれずに弾いてください。

第2転回形

1オクターブずつ各Keyで第2転回形のトメジャー・ライアドを弾いていきます。
運指などはTAB譜の指定にとらわれずに弾いてください。

ということで、各keyでのメジャートライアドの転回形を書いてみました。
コードネームをみて基本形、第1転回形、第2転回形とすぐに弾けるようにしていきましょう!!
ABEMA

ベースレッスン「メジャースケール2Octaveを12keyで弾いてみる」

メジャースケールの練習をしていきましょう。
それぞれのKeyで2オクターブずつ弾いていきます。
人差指でポジション移動していくような運指になっていきます。
タブ譜下にある「人→人」というところでポジション移動を行います。
上行下行で運指が異なるので注意しましょう。

一応、下記の譜面のように運指やポジションを示していますが、
慣れてきましたら自由な運指/ポジションで弾いて構いません。

PDFでファイルもこちらにアップしておきました

他のコードやスケールを練習していく中でも、メジャー・スケールは基本になるものです。
譜面を見ずにそらで自由に弾けるようにしていきましょう。
ABEMA

Igor’s Practice(James Jamerson’s Chromatic Approach Exercise )

エレクトリック・ベースの父とも称されるベーシストといえばJames Jamerson。
Motownレーベルでのレコーディングを中心に数々の名演を残しています。

今回紹介するのは、ジェイムス・ジェマーソンの伝記本「Standing in the Shadows of Motown」にも記載されているエクササイズです。
彼のベースラインの特徴といえばクロマチックアプローチ。

伝説のモータウンベース ジェームス・ジェマーソン

価格¥31,327

順位1,120,267位

ドクターリックス

原名Dr.Licks

翻訳信, 坂本

発行リットーミュージック

発売日2004/04/23

日本語のやつは絶版なのかクソ高いです。

Amazonを開く

Supported by amazon Product Advertising API

Standing in the Shadows of Motown: The Life and Music of Legendary Bassist James Jamerson

価格¥6,609

順位99,785位

Licks, Slutsky, Allen, Jamerson, James, ほか

発行Hal Leonard Corp

発売日1989/06/01

原著のこちらを買ったほうがいいです。

Amazonを開く

Supported by amazon Product Advertising API

これを習得する為のエクササイズとして、レッスンを受けていたロン・ブラウンというベーシストの為に考案してくれたものらしいです。
IGOR’S PRACTICE 1
"Shadows of Motown"では途中までの記載になっていますが、
最初のフレーズを4度進行などで12keyに移調し、シャッフルのグルーブで弾いていきます。
全keyの譜例を載せてありますが、譜面を見ないで弾くようにしていきましょう。
オクターブの上下などは譜例の通りでなくても構いません。
移調する際に、なるべくローポジションを使ってください。
各Keyでの開放弦の使い方やローポジションを把握する練習になると思います。
ABEMA

ベースを始めるときに最初に買うもの

これからベースを始めようという方のために書いていこうかと思います。
色々と必要なもの、あったら便利なものは切りなくたくさんあります。
とりあえず、最低限必要なもの達です

ベース本体

まずはベース本体ですね。
至極当然ですが、楽器がないと何もできませんからね。
何を買ったらいいか難しいところですが、何かこれという欲しい楽器があるようなら色々と考えず好きな楽器を買うべきと思います。
6弦ベースだろうがフレットレスだろうが、変形ベースだろうが「これ!」と思うならばそれを手にするのが一番です。

が、案外そうではなくて
「どれ買ったらいいかわからない…」
というのが、一番多い声だったりします。
予算にもよるのですがこだわりがなければ下記のような初心者セットみたいので揃えてみちゃってもいいかと思います。
Ibanez ( アイバニーズ ) GSR320-BK + BA108 エレキベース初心者おすすめ9点セット Ibanez ( アイバニーズ )
GSR320-BK + BA108 エレキベース初心者おすすめ9点セット
ベース本体の他の最低限必要なものが揃います。
もうちょっと予算などに余裕があれば本体はJazz Bassタイプのものが無難かと思います。
個人的には下記のSquireやSireのベースがいいんじゃないかなーと思っています。
SQUIER ( スクワイヤ ) / Affinity Jazz Bass Race Red エレキベース SQUIER ( スクワイヤ ) / Affinity Jazz Bass Race Red エレキベース Sire ( サイアー ) / V7 4ST Alder Lake Placid Blue 2nd Generation Sire ( サイアー ) / V7 4ST Alder Lake Placid Blue 2nd Generation

アンプなど

エレキベースは本体だけだと音が出ません。
アンプ等に繋いがないと音が出せません。
一応、生音は鳴っているのですが実際にアンプを通して聞こえる音とはだいぶ違ってきますので何らかの形で再生できる機器が必要となります。
BLACKSTAR ( ブラックスター ) / FLY3 BASS Mini Amp ベースアンプ BLACKSTAR ( ブラックスター ) / FLY3 BASS Mini Amp ベースアンプ
「自宅で音をたっぷり出せる…」
という方は、日本だと少数派でしょうから使えそうなのは小型のアンプ。
このアンプがおすすめです。
小型ながら低音もしっかり出てよい感じです。
MP3ライン入力にも対応しているのでスマホなどを接続して、一緒に演奏したりもできます。
MACKIE ( マッキー ) / MIX5 アナログミキサー コンパクト MACKIE ( マッキー ) / MIX5 アナログミキサー コンパクト
アンプ「など」と書いたのは…
自宅でスピーカーを通して音を鳴らすのは難しいという方も多いでしょうから、
アンプを必ずしも買う必要はないかと思います。
ミキサーを買ってこれにつなげてヘッドフォンで練習するといいと思います。
ベース専用のものもあったりしますが、この手の安いミキサーで十分だと思います。
練習以外の用途でも使えますしね。

チューナー

チューナーは必ず手に入れて下さい。
チューニングをする際に必要な機械です。
ベースを弾き始める前には、必ずこれを使って音程を合わせて下さいね。
PLANET WAVES ( プラネットウェイブス ) / NS Micro Headstock Tuner PW-CT-12 PLANET WAVES ( プラネットウェイブス ) / NS Micro Headstock Tuner PW-CT-12
クリップチューナーというヘッドに挟むタイプのチューナーです。
最近はこれが主流ですかね〜
楽器に付けっぱなしにしておけて、シールドなども必要ないので便利です。

シールド

シールドは、ベースをアンプ、エフェクター等の機材へ接続する際に必要なものです。
これで繋がないと音は出ません。
CANARE ( カナレ ) / LC01 CANARE ( カナレ ) / LC01

ストラップ

立って演奏するには楽器を肩にかけるストラップが必要になります。
そして、座って演奏する際にもいつもストラップをつけて演奏するようにした方がフォームが安定して来ると思いますので必ず手に入れましょう。
AIR CELL ( エアーセル ) / ASG70N AIR CELL ( エアーセル ) / ASG70N
どれを使ってもよいのですが、ギターに比べると重量があるので厚手のものを使ったほうがいいと思います。
僕はこれを使っています。

ギタースタンド

ベースを壁に立て掛けたり、床に置いたりするとネックに転倒させて壊しちゃったり、ネックに負担をかけてしまうことになります。
ということで、スタンドを使用しましょう。
K&M ( ケーアンドエム ) / 17590 WAVE 20 ギタースタンド K&M ( ケーアンドエム ) / 17590 WAVE 20 ギタースタンド PLAYTECH ( プレイテック ) / GS1BK ギタースタンド PLAYTECH ( プレイテック ) / GS1BK ギタースタンド

メトロノーム

ポピュラー音楽においては、リズムが一番大切です。
いつもメトロノームを聞きながら練習する癖をつけましょう〜
KORG ( コルグ ) / MA-2-BLBK デジタルメトロノーム KORG ( コルグ ) / MA-2-BLBK デジタルメトロノーム KORG ( コルグ ) / KDM-3-BK デジタルメトロノーム KORG ( コルグ ) / KDM-3-BK デジタルメトロノーム
色々なメトロノームがありますが、個人的にはKORGのKDM-3がおすすめです。
なぜならクラーベが鳴らせるからwww
あと、別にスマホのアプリとかでも全然よいです。

という感じで、以上最低限必要になるんじゃないかな?
というものをご紹介してみました。
参考になれば幸いです。
ABEMA

ベースレッスン【オーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)を12KEYで弾いてみる】

前回の記事で紹介したオーグメンテッド・トライアド(Augmented Triad)を12のkeyそれぞれでの譜例を紹介していきたいと思います。

・その1 小指からスタートするフィンガリング 
・その2 人指からスタートするフィンガリング 
の2パターンが大きくあります。

指の形とルートとのポジションの関連性を意識して練習してみて下さい。

譜面上でのコードネームの表記は C Augmented Triadの場合 
Caug
C+
C#5
などとなります。

C Augmented Triad(C aug)

Caugその1
C aug その1
Caug2
C aug その2

F Augmented Triad(F aug)

F aug

Bb Augmented Triad(Bb aug)

Bb aug その1
Bb augその2

Eb Augmented Triad(Eb aug)

Eb aug その1
Eb aug その2

Ab Augmented Triad(Ab aug)

Ab aug その1
Ab aug その2

Db Augmented Triad(Db aug)

Db aug その1
Db aug その2

Gb Augmented Triad(Gb aug)

Gb augその1
Gb aug その2

B Augmented Triad(B aug)

Baug その1
Baug その2

E Augmented Triad(E aug)

Eaug その1
Eaug その2
Eaug その3

A Augmented Triad(A aug)

A aug その1
A aug その2

D Augmented Triad(D aug)

D aug その1
D aug その2

G Augmented Triad(G aug)

Gaug その1
G aug その2
という感じで、オーグメント・トライアドの1オクターブでのアルペジオのフィンガリングを12keyでずらーっと紹介してきました。 
ABEMA

ベースレッスン「オーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)」

今回の記事ではオーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)について紹介してきます。

オーグメンティッド・トライアド
(Augumented Triad)の構成音

オーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)は 
ルート(Root) 
ルート(Root)から長3度(Major 3rd)の音程 
ルート(Root)から増5度(Augmented 5th)の音程
で構成される和音です。

 特徴的なのは5度の音程です。 
これが 完全5度ならば、マイナー・トライアド(minor Triad) 
減5度ならば、ディミニッシュド・トライアド(diminished Triad) 
増5度ならば、オーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)
となるわけです。
コードの表記は 
Caug 
C+
C#5 
などと表記します。 
このサイト上では Caugと表記していきます。 

オーグメンティッド・トライアド(Augmented Triad)をアルペジオで弾いてみよう

オーグメンテッド・トライアドの構成音をアルペジオ(分散和音)で弾いてみましょう。
ひとまずCaugを弾いてみたいと思います。
これも他のトライアドと同様に色々な運指、ポジションで同じ音程を弾くことができますのでいくつかのバリエーションを紹介していきたいと思います。
オーグメンテッド・トライアド
1オクターブアルペジオ 運指その1
小指でルート(Root)を押さえて、
そのままのポジションで中指でMajor3rd、小指で#5th。
ポジション移動して、小指でオクターブ上のRootを押さえる運指となります。
オーグメンテッド・トライアド
1オクターブアルペジオ 運指その2
人差指でルート(Root)を押さえてからポジション移動。
その次のポジションで小指でMajor3rd、中指で#5th、小指でオクターブ上のRootを押さえる運指となります。

他の種類のコードアルペジオと同様にスタート位置のルートの音を変化させればどのディミニッシュド・トライアドも全く同じ運指で弾くことができます。 
ルート(Root)からみてどの指で、どの構成音を押さえているのかを意識して指板上での形を覚えてみましょう。
次回の記事ではこれを12keyで弾いていきましょう。
ABEMA

10の練習中に意識した方がよいこと

コラム的な感じになりますが、特に初心者に向けて練習において心掛けた方が良いことを10項目書いてみました。

1.無理はしない

最初はついつい無理して頑張ってしまうものです。
ですが、身体的に苦痛や痛みを感じたらすぐに演奏をやめて休みましょう。
痛みを伴うような演奏はフォームや弾き方に無理があったりすることが原因だったりします。
そのまま続けると腱鞘炎などで身体を痛めその後もずーっと悩まされることになります。
決して無理はしないようにしましょう!

2.ゆっくり確実に

ついつい全然弾けない段階なのにも関わらず…
早いテンポで弾き始めてしまいがちなのですが、
まずはゆっくり確認するところから始めましょう。

人間の脳というのは案外と優秀です。
一度やったことは意識下では覚えていなくても、無意識に記憶しているらしいです。
ということで、弾けないテンポで繰り返し練習している間違ったプレイを記憶してしまうという最低な事に…
なので、まずはゆっくり確実にできるとこから始めてテンポをあげるようにしましょう。

3.録音または録画する

練習をしている時は、目の前のフレーズを弾くことなどに意識が向いています。
ですので、案外と客観的に自分を見られず、自分の音というのは聴けていないものです。

例えばスマホで自分の練習している姿を動画で撮影してみて見返してみましょう。
練習中には気がつかなかった間違いや、不自然なフォームに気がつくことがあると思います。
自分の演奏を客観的に評価し、アップデートしていく感覚が上達するのには大変重要です。

加えて演奏中に感じている良し悪しと、後から見た時の感覚を段々近づけていくことも大切です。
演奏中も後から見た時と同じ感覚で弾けるようになれば、常に客観的に演奏をコントロールできるようになる訳です。

4.鏡で確認する

前述のものと同じような目的ですが、鏡で自分の演奏姿を見てフォームをチェックしましょう。
姿見の鏡が一番よいですけれど手鏡で手元だけ確認するとかでも良いと思います。

「そんなの見ても正しいフォームなのか、悪いフォームなのかなんてわからない…」
と思うかもしれませんが、悪いフォームは初心者でも自分のフォームを見てみるとわかります。
身体的に「不自然」と思える動きをしていたらそれはほぼよくないフォームです。
無駄なく効率的なフォームというのは身体的に自然な動きとなるものです。
良い音色、良いリズムは良いフォームが前提となります。

5.何を練習しているか常に意識する

意外とこれが難しいところなのですが…
今取り組んでいる練習は
「何のためにやっているのか?」
というのを必ず意識することが大切です。

漠然と弾いているだけではなかなか上達しません。
練習しているトピックを絞り、そこにフォーカスして練習することが大切です。

なかなか一度に沢山の項目を同時に練習するというのは難しいものなので、
例えば
「今はピッキングをオルタネイトでやる練習」
「左手の指を独立させるための練習」
「シンコペーションを捉える練習」
と項目を絞ったら他のところの不具合には多少目をつむりその項目に集中して取り組みましょう。

6.止まらない

フレーズや曲を区切って練習することは構わないのですが、
間違える度に弾くのを止めて、弾き直して…
というようなやり方はやめましょう。

間違えても、指がまわらなくてもフレーズや曲を弾ききって下さい。
練習以外の状況で、例えばバンドなどアンサンブルで演奏するときフレーズを間違えたからといって途中で弾き直すなんてことはありえませんよね?
ミスをしてもそのまま止まらず、曲を進めるということを常に意識しましょう。
そこからどうリカバリーしていくかというのは実際の演奏の中では大切な要素となります。

7.一番大切なのはリズム

色々なフレーズや曲を練習していく中で意識するべきことは沢山あります。
しかし、一番大切なのは絶対的にリズムです。
例えコードから外れた音を弾いていたとしても、
抜群に良いリズムがキマッていれば案外と良い感じに聞こえてしまいます。
逆にどんなによいフレーズを弾いていてもリズムが外れていればそれは最低なものとなってしまいます。

8.ミュートは大事だよ

エレキベースを弾く上でテクニック的に最も気を使うのはミュートです。
ミュートというのは、色々な意味がありすぎるのできっちりと用途を限定して書かなければなりませんが…
ここでいうミュートは「弾いていない弦の音を鳴らさないようにする」ためのミュートです。
右手でのミュート、左手でのミュートそれぞれきっちり意識して音を止めましょう。
まず初期の段階ではどの指でどのようにしてミュートをしているのかを意識しながら、
演奏をするようにしてみてください。
そうしていくことで、段々と無意識にミュートができるようになっていきます。

9.指の筋力を鍛えるのではない。指を広げる、独立させる

最初にベースを手にした時、思うように指板を左手で押さえられないと思います。
基本的な奏法「1フレット1フィンガー」での運指もなかなか指が広がらず思うように押さえられないという状態が平均的な日本人の手の大きさでしたら普通じゃないかと思います。
しかし、ある程度ベースを演奏している方ならこれらはそんなに大変なことではないです。

それは決して手が大きいからという訳ではなく、指が柔軟になり広がるようになるから。
そして、指が一本ずつ独立して動くようになってくるから余計な力を入れずに済むようになるからです。
ギターなどに比べれば、ベースは確かに指板も広く、弦も太いです。
手が大きく、指が長い方が当然に有利ではありますが、必ずしも特別大きい手である必要はありません。
平均的な日本人の男女の手でも、しっかりと指を広げ、独立して動くようにしていけば十分に良いパフォーマンスのできる大きさの楽器です。

10.どういうスタイルの音楽なのか意識してみよう

音楽に国境はない…のですが、それぞれのジャンルやスタイルでそれぞれに深い歴史があります。
どういう様々なジャンルの音楽や、巨匠といわれるプレイヤーのスタイルを研究していくことは非常に大切なことです。
特にリズムセクションにおいては、どんなジャンル、スタイルでもある程度対応できる能力は必須といえる能力かと思います。
ロック、ジャズ、ファンク、ラテン等々の大雑把なくくりだけでも膨大ですが…
さらにそれぞれに枝分かれした様々なリズムの種類があります。
今までなんとなく聞き流していたものを深く追ってみると、聴こえなかったものが発見できると思います。

そして、音楽と同時にその周辺の歴史を学びそれぞれの音楽がうまれた背景や文化を知ることも大切です。
というように、レッスン中に頻繁に口にしていることをまとめてみました。
もちろん他にも色々とあるのですがひとまずこんな感じで。
ABEMA

オルタネイトピッキングの練習〜どっちの指から弾き始めるか問題

2フィンガー/人差し指 or中指
どっちの指から弾くべきか

レッスン中に頻繁に質問がある項目なのですが、
2フィンガーでのピッキングにおいて
「人差し指と中指どちらから弾き始めるべきなのか?」
という問題。
自分自身の演奏を見つめ直してみたり、人のフォームを観察した結果を申します。

中指スタートの人が多いけどどっちからでもOK
でも、人それぞれにスタートしやすい指があるはずなのでやりやすい指からでOK。

ということになります。
人差し指からスタートする方がやりやすいという人はそうして下さって大丈夫です。
そして、フレーズによってもどっちからスタートした方がいいかとか変わってくると思います。
大切なのはどちらからスタートした方がよいのか、自分がどういう指順で演奏しているかというのを認識することです。

2フィンガーのピッキングに特化したエクササイズの中では、人差し指と中指を交互にピッキングしていくオルタネイトピッキングを守って弾くことです。
僕のレッスンでやっているピッキングの練習フレーズを実例を交えて解説したいと思います。

2フィンガー/オルタネイト・ピッキングの練習

Ex.1
Ex.1です。
E弦の3フレットGの音を軸にして、一音ずつA弦→E弦、D弦→E弦と交互にピッキングしていきます。
オルタネイトピッキングを守って演奏しましょう。
やりやすい指からのスタートだけではなく、普段と逆の指からスタートして弾くこともやってみましょう。
思った以上にやりにくいはずです!
これも練習でやる習慣を付けておくとかなりピッキング技術が向上します。
Ex.2
Ex.2です。
今度は一つの弦を2音ずつ弾いていきます。
結果的に必ず表拍はスタートした指で弾いているということを意識しながら練習してみて下さい。
Ex.1も同様ですがオルタネイトでそれぞれピッキングできているかを確実に意識して処理できるテンポで練習してみて下さい。
ピッキングの精度が確実に上がってきます。
Ex.3
Ex.3です。
グッと難易度が上がります。
3連符でのフレーズなので、1拍ごとに表拍をピッキングする指が変わっていくことになります。
特にA弦→E弦と隣接した弦でを下降してピッキングする際にレイキングしないように注意して、確実にオルタネイトピッキングで練習しましょう。
Ex.4
Ex.4はEx.3のバリエーション的な感じです。
E弦とA弦、E弦とD弦をそれぞれ交互にピッキングします。
ただし、フレーズが3連符で3つずつのかたまりになっているので表拍の指がこれも拍ごとに入れ替わっていくことになります。
難易度なかなか高いと思います。
そして、Ex.3もEx.4もスタートの指を人差し指、中指それぞれでやってみましょう。
Ex.5
Ex.5です。
こちらは再び偶数フレーズなので、表拍はスタートした指で弾くことになります。
A弦→E弦/D弦→E弦とピッキングする時にレイキングで弾かないように注意しましょう。
オルタネイトピッキングをキープして練習して下さい。
同様にスタートの指を人差し指、中指それぞれでやってみましょう。
Ex.6
Ex.6です。
Ex.5とピッキングする弦の順番が入れ替わっている形になりますが、
同様にA弦→E弦/D弦→E弦とピッキングする時にレイキングで弾かないように注意しましょう。
オルタネイトピッキングをキープして練習して下さい。
同様にスタートの指を人差し指、中指それぞれでやってみましょう。
Ex.7です。
こちらも難易度やや高いです。
確実にできるテンポでオルタネイトピッキングをキープして練習してみて下さい。
同様にスタートの指を人差し指、中指それぞれでやってみましょう。
Ex.7

ということで、2フィンガーにおけるピッキングに関する記事となりました。
実際のフレージングの中では
オルタネイトピッキングで弾くべきか?
レイキングで弾くべきか?
というのは、フレーズや出したい音色によって変わってくると思います。
ピッキングをしっかりと意識下でコントロールして弾けるようにしましょう!
ABEMA

ベースレッスン「ディミニッシュド・トライアド(Diminished Triad)を12KEYで弾いてみる」

前回の記事で紹介したディミニッシュド・トライアド(Diminished Triad)を12のkeyそれぞれでの譜例を紹介していきたいと思います。 

・その1 人差し指からスタートするフィンガリング
・その2 薬指からスタートするフィンガリング
の2パターンが大きくあります。

指の形とルートとのポジションの関連性を意識して練習してみて下さい。  
その2 薬指からスタートするフィンガリングの場合は、
ポジション移動を伴いますので注意しましょう。

その他、開放弦をまじえた
・オープン・フィンガリング
のパターンもあるものについては紹介しています。
開放弦を使うオープン・フィンガリングは、それぞれkeyによって運指が異なるので個別に覚えていって下さい。

譜面上でのコードネームの表記は C Diminished Triadの場合 
Cdim
もしくは 
Cm(b5)
となります。

A Diminished Triad (Adim or Am(b5) )

Adim フィンガリング その1
Adim フィンガリング その2

E Diminished Triad (Edim or Em(b5) )

Edim フィンガリング その1
Edim フィンガリング その2
Edim オープン・フィンガリング

B Diminished Triad (Bdim or Bm(b5) )

Bdim フィンガリング その1
Bdim フィンガリング その2
Bdim オープン・フィンガリング

F# Diminished Triad (F#dim or F#m(b5) )

F#dim フィンガリング その1
F#dim オープン・フィンガリング

C# Diminished Triad (C#dim or C#m(b5) )

C#dim フィンガリング その1
C#dim フィンガリング その2
C#dim オープン・フィンガリング

G# Diminished Triad (G#dim or G#m(b5) )

G#dim フィンガリング その1
G#dim フィンガリング その2
G#dim オープン・フィンガリング

D Diminished Triad (Ddim or Dm(b5) )

Ddim フィンガリング その1
Ddim フィンガリング その2
Ddim オープン・フィンガリング

G Diminished Triad (Gdim or Gm(b5) )

Gdim フィンガリング その1
Gdim フィンガリング その2

C Diminished Triad (Cdim or Cm(b5) )

Cdim フィンガリング その1
Cdim フィンガリング その2

F Diminished Triad (Fdim or Fm(b5) )

Fdim フィンガリング その1
Fdim フィンガリング その2

Bb Diminished Triad (Bbdim or Bbm(b5) )

Bb dim フィンガリング その1
Bbdim フィンガリング その2

という感じで、ディミニッシュド・トライアドの1オクターブでのアルペジオのフィンガリングを12keyでずらーっと紹介してきました。 
次回はオーギュメンティッド・トライアドについて書いて行きたいと思います。
ABEMA