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ラテンベース入門その39 Clave Neutralの全パターンまとめ

前回までに紹介したClave Neutralの4パターン×4バリエーションをここでまとめて見たいと思います。

4パターン
Tresillo(トレシージョ)
Habanera(ハバネラ)
Guaracha(ワラチャ)
Bolero(ボレロ)

4バリエーション
Unanticipated-Single-Ponche
Unanticipated-Double-Ponche
Anticipated-Single-Ponche
Anticipated-Double-Ponche

このそれぞれのバージョン合計16種類となるわけです。

Tresillo(トレシージョ)

Unanticipated-Single-Ponche
Tresillo(USP)
Unanticipated-Double-Ponche
Tresillo(UDP)
Anticipated-Single-Ponche
Tresillo(ASP)
Anticipated-Double-Ponche
Tresillo(ADP)

Habanera(ハバネラ)

Unanticipated-Single-Ponche
Habanera(USP)
Unanticipated-Double-Ponche
Habanera(UDP)
Anticipated-Single-Ponche
Habanera(ASP)
Anticipated-Double-Ponche
Habanera(ADP)

Guaracha(ワラチャ)

Unanticipated-Single-Ponche
Guaracha(USP)
Unanticipated-Double-Ponche
Guaracha(UDP)
Anticipated-Single-Ponche
Guaracha(ASP)
Anticipated-Double-Ponche
Guaracha(ADP)

Bolero(ボレロ)

Unanticipated-Single-Ponche
Bolero(USP)
Unanticipated-Double-Ponche
Bolero(UDP)
Anticipated-Single-Ponche
Bolero(ASP)
Anticipated-Double-Ponche
Bolero(ADP)

Clave Neutralのまとめ表

表でまとめてみました。
とりあえず、4拍目は必ず演奏しているわけですね。
それぞれの違いをこれで確認してみましょう。
クラーベの向きに関わらず使用できるClave Neutralのフレーズはここまで一通り紹介してきました。
残りのClaveの向きに沿ったトゥンバオのフレージング、 「Clave-Aligned」はClave Neutralよりもファンキーでリズミカルなフレージングが多くあります。
SalsaやCharanga、Sonなどでも時折見られますが、TimbaやSongoなどの現代のキューバ音楽のスタイルではとても頻繁に用いられます。

しかし、これらのトゥンバオをClave Neutralのように簡単にまとめることが困難です…!
それぞれの曲のアレンジやアンサンブルに沿ってできあがっているものも多くこれとまとめることが難しいです。
とういことで、ケースごとに沿って少しずつ紹介していければと思います。
ABEMA

ラテンベース 入門その37「クラーベに左右されないTumbao〜4パターン×4バリエーションに分類 その3 ASP〜Anticipated Single-Ponche」

4パターン×4バリエーション=合計16種類のトゥンバオ。
この中で4パターン
Tresillo(トレシージョ)
Habanera(ハバネラ)
Guracha(ワラチャ)
Bolero(ボレロ)
 
 そして、バリエーションのうちの2つ。
 Unanticipated-Single-Ponche
 Unanticipated-Double-Ponche
 を紹介してきました。
 基本形の「Unanticipated-Single-PoncheのPonche」の部分を変化させたのが
「Unanticipated-Double-Ponche」
 というわけですが、
 
 今回は、前半部分の”Unanticipated”→”Anticipated”
 と変化させたバリエーション
Anticipated-Single-Ponche
 について解説していきます。 

Anticipated-Single-Ponche

 「Anticipated-Single-Ponch」または「ASP」はUSPの4拍目の音が次の小節の1拍目にタイしています。
 このように最後の4拍目の音にタイをでつなげているバリエーションをAnticipatedと称します。
 ハーモニックでリズミカルなアンチシペーション(Anticipation,先行音)は、Afro−Cuban音楽の重要な特徴です。
ベースのトゥンバオでのAnticipatedは、他の音楽のベースラインとラテン音楽のベースラインの最もわかりやすい違いであると思います。 

Tresillo(ASP)

「Tresillo ASP」は、サルサやキューバ音楽において最も有名なベースラインです。
このリズムを使用して、数えきれない程のトゥンバオが作成されました。
このリズムは多くの人がアフロキューバンベースの演奏の基礎と考えています。
実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Ray Barretto “Indestrucitible” 1:49〜
Tipica 73 “La mujer dominicana” 0:59〜

Habanera(ASP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。  
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Arsenio Rodriguez “La que dice usted”
Orquesta Chepin Choven “Linda Reina” 2:28〜
Oscar D’León “Mi Bajo y Yo” 2:16〜

Guaracha(ASP)

Chepin Choven “Palma” 2:18〜
Orquesta Chepin Chopven “Traqueteala”

Bolero(ASP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。  
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Tito Puente “Ran Kan Kan” 0:12〜
Jose Fajardo “Almendra” 2:58〜
Bennny More”Pongan Atencion”
Charang Habanera “Pa’lo que Me Importa”0:32〜
「Anticipated」のバリエーション1つ目の「Anticipated-Single-Ponche(ASP)」ついて書いていきました。
残す一つのバリエーション「Anticipated-Double-Ponche(ADP)」については次回の記事で解説していきます。
ABEMA

ラテンベース 入門その36「クラーベに左右されないTumbao〜4パターン×4バリエーションに分類 その2 UDP〜Unanticipated Double-Ponche」

Clave Neutralの4つのバリエーションについて書いていきたいと思います。
これらのバリエーションはコンガのトゥンバオとベースのトゥンバオ関連性によって分類していきます。
Son(ソン)やSalsaなどにおいて、ベースとコンガの密接な結びつきを感じることはグルーヴを感じるために非常に重要な要素となります。

コンガのトゥンバオには沢山のバリエーションがありますが、大きく2つに分けてクラーベの向きによって作られるフレーズとクラーベに左右されないフレーズあります。
今回はClave Neutralなベーストゥンバオについてのフレージングについての考察ですので、
コンガのトゥンバオも同様にClave Neutralとなる1小節でのMarcha(マルチャ)と呼ばれるパターンを紹介します。 

Marcha(マルチャ)のConga Tumbao

Marcha(マルチャ)のConga Tumbao
ベーシストにとって、コンガのパターンの中で最も重要な打点は3つ。
Slap(スラップ)
Bombo(ボンボ)
Ponche(ポンチェ)
と言われるアクセントです。 
 Slap(スラップ)は各小節の2拍目に付くアクセントでとても重要な箇所です。 
Bombo(ボンボ)は2拍目の裏のアクセントです。
Bomo(ボンボ)のアクセントはクラーベの3サイドの2つめの音の位置にありますが、2サイドでも出てくるアクセントになります。
コンガのMarcha(マルシャ)に当てはめるとこの部分になります。
Ponche(ポンチェ)は、4拍目にあたる部分です。
コンガやベースを含む多くのパターンでは各小節のPonche(ポンチェ)…つまり4拍目にアクセントがあります。
Ponche(ポンチェ)はアンサンブル全体で演奏するアクセントであったり、ブレイクする箇所だったりします。
Marcha(マルシャ)のパターンですとこのようになります。
Ponche(ポンチェ)は、ベースがコンガと実際に音が重なる場所となります。 
この記事のシリーズで紹介している4パターン×4バリエーション全てのベースラインは、
Ponche(ポンチェ)のアクセントの一つまたは両方をヒットしています。
今回の記事で説明するバリエーションは、Ponche(ポンチェ)との関係によって定義しています。 
ここではTresilloのパターンを例示しました。
最初のパターンは前回の記事で紹介した最も基本的なパターンです。
譜例を見ての通り、このベースラインの3番目の音符は、コンガの最初のPonche(ポンチェ)と並んでいます。
4拍目を1つだけ弾くこのパターンを
「Unanticipated-Single-Ponche」または「USP」と呼びます。
そして、このPonche(ポンチェ)の部分を2つの部分で同時にヒットするトゥンバオをDouble–Ponche(ダブル・ポンチェ)と称します。
Double-Ponche(ダブル・ポンチェ)の トゥンバオはコンガと同じリズムを弾くのでタイムの位置を示すのに有用な効果があります。 

これを使った「Unanticipated-Double-Ponche」または「UDP」と呼ぶバリエーションをこの記事では紹介していきます。

Unanticipated-Double-Ponche(UDP)

ということで、4拍目のPonche(ポンチェ)部分の8分音符を2つ弾くパターンを4つのパターンそれぞれにあてはめます。

Tresillo(UDP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。 
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Pacho Alonso “Dame Un Chance” 1:16〜
Nino Rivera “Montuno Guajiro”
Cachao “Tres Lindas Cubanas” 3:18〜

Habanera(UDP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。 
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Jose Fajardo “El Guapetón”

Guaracha(UDP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。 
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Felix Chappottín “Cuento Nama” 0:44〜
Cheo Marquetti “Sin Caña Y Sin Platanal”
Arcaño y Sus Maravillas “Mulatica Revoltosa” 1:24〜

Bolero(UDP)

実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。 
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Antonio Arcaño y Sus Maravillas “Pickin’ Chicken” 1:31〜
Orquesta Aragon ”Mario, Nicky y Humberto”2:46〜

というように、Double-Poncheでのバリエーション
「Unanticipated-Double-Ponche(UDP)」
について書いていきました。
残すバリエーションは2つ。
次回の記事では「Unanticipated」ではなく「Anticipated」のバリエーションについて書いていきます。
ABEMA

ラテンベース 入門その35「クラーベに左右されないTumbao〜4パターン×4バリエーションに分類 その1 USP Unanticipated-Single-Ponche」

 ラテン音楽はクラーベに基づいてできています。
その中で言うとベースラインは主に2つに分類されます。
一つは″Clave Aligned″
クラーベの向き(2-3or3-2)に沿ったフレージングです。

もう一つが″Clave Neutral″
クラーベの向きに左右されないフレージングとなります。
ここではClave Neutralのトゥンバオについて書いていきます。 

Clave Neutralでのトゥンバオ

ラテン音楽の中で圧倒的な多数を占めているベースラインは「Clave Neutral」です。
これらのトゥンバオはどちらの向きのクラーベにもフィットします。
Afro Cuban音楽とサルサにおいて、一般的なClave Neutralでのトゥンバオには4つのパターンがあります。
これらについてはKevin Mooreの著書「Beyond the Salsa」で体系化に記されています。

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Moore, Kevin

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彼の本で使用されている命名法は非常に上手いもので、これを言い換えるは難しいです…。
したがって、このBlog記事で使用されている用語は「Beyond the Salsa」から引用しています。
 
 4つのトゥンバオのフォームはアクセントの配置が異なるだけで非常によく似ています。
 しかし、これらの微妙な変化がリズミカルな動きに大きな変化をもたらします。
 これらにそれぞれ4つのバリエーションがあり、4パターン×4バリエーション=合計16のリズムの組み合わせができます。
 

 ということで、4つのClave Neutralでのパターンを紹介します。 

4つのトゥンバオのパターン

ここからClave Neutralのパターンを紹介していきます。
これらに関している名称はラテン音楽で使われる音楽スタイル・ジャンルとして知られている名前です。
しかし、ここでは単純にトゥンバオのリズムパターンの名称として提示していますので誤解なきようにしてくださいませ!

Tresillo(トレシージョ)

Tresillo(トレシージョ)は、最も一般的でよく知られているトゥンバオのバリエーションだと思います。
ほとんどの人が学ぶ最初の「ラテンベースのパターン」です。
このBlogでもこのパターンがラテンベースの大半だというように紹介しました。
Tesillo(トレシージョ)と同型のリズムは、アメリカのポップスやセカンドライン、Rumba-Flamenco、バルカン音楽、アラビア音楽、Afro-Brazilian、カントンブレ、およびアフリカ音楽の影響を受けた多数の音楽スタイルに同型のリズムが見られます。
言ってしまえば、あらゆる音楽で使われている汎用的なリズムの一つかもしれません。 
実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Celia Cruz&Johnny Pacheco “Quimbara”2:05〜
Tito Puente”Abnitquito”
Marc Anthony “Aguanile” 0:47〜
El Gran Combo “Brujeria” モントゥーノセクションまではこのパターンです。
Elvis Presley “Hound Dog” アメリカ音楽でも同型のリズムがみられます。

Habanera(ハバネラ)

Habanera(ハバネラ)のパターンは、前述のTresillo(トレシージョ)に非常に似たパターンです。
違う点は、2拍目の裏と3拍目のビートの間のタイがなくっている箇所です。
Habanera(ハバネラ)もTresillo(トレシージョ)と同様に、レゲエ、レゲトン、ソカ、バチャータなど他のアフリカ由来のスタイルに同型のリズムがあります。 
実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Ernesto Lecuona “La Habanera” Rubatoでちょっとわかりにくいかもしれませんが
Ñico Cadenon “Chappottin”
Orquesta Aragon “El Bodeguero” from CubanOriginals
Roy Orbison “Oh,Pretty Woman” 1:21〜 アメリカの音楽でも同型のリズムがみられます。

Guaracha(ワラチャ)

Guaracha(ワラチャ)はソン・モントゥーノによく似たキューバ音楽のスタイルから名付けてられています。
(音楽スタイルとしてのGuarach(ワラチャ)についてはこちらの記事でも紹介しています。)

このベースのリズムは、Son、Mambo、Cha Cha Chaなど多くのスタイルで同様のパターンが使用できます。
2拍目の音符は、コンガのスラップを模倣しています。
これによりベースラインに軽快な躍動感が与えられます。
これが、他のトゥンバオのパターンと異なるフレーバーとなる非常に効果的な要素です。 
実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Orquesta Aragon “Rico Vacilon”
Fajardo y sus Estrellas “Fajardo esta de Bala”
Charlie Palmieri “El Pachadengue” 1:50〜
Grupo Niche “Cali Pachanguero”
Oscar D’León “La Mulata Coqueta” 2:57〜

Bolero(ボレロ)

 Bolero(ボレロ)も通常の音楽スタイルにちなんで命名されています。
(音楽スタイルとしてのBoleroについてはこちらの記事で紹介しています。)
 
しかし、ベースのパターンと同型のリズムは音楽スタイルとしてのBolero(ボレロ)に限定されて使用されるものではなく、
キューバ音楽の中でも特に古いチャランガのスタイルでは一般的に使われています。
更にこのリズムとそのバリエーションは、Songo(ソンゴ)、Timba(ティンバ)、そしてブラジル音楽のAfoxe(アフォシェ)などモダンな音楽スタイルで積極的に取り入れられています。 
実際のコード上で演奏するとこのようなトゥンバオになります。
下記の音源などでこのトゥンバオが聴けます。
Orquesta Aragon “Cuatro Vidas” 2:30〜
Sexteto Nacional “Bururu Barara”
Machito y his Afro-Cubans “Nague” 2:40〜
Celia Cruz “Saoco”
Perez Prado “Cuban Mambo”
The Beatles “I’m Looking Through You”
ということで、
Tresillo(トレシージョ)
Habanera(ハバネラ)
Guaracha(ワラチャ)
Bolero(ボレロ)
という4パターンのトゥンバオのリズム型をまず紹介しました。
これが基本形となりさらにそれぞれに4つのバリエーションがあり合計で16のパターンができあがります。

この基本形は
 "Unanticipated-Single-Ponche"=USP
と称していきます。
Tresillo(USP)と記載していたらここで紹介している基本形のTresilloのパターンとなるわけです。
ということで、次回以降の記事でこのバリエーションについて紹介していきたいと思います。
ABEMA

ラテンベース入門 【Pick Up Maestro】 Vol.1 Israel Lopez”Cachao”

ラテンベース入門シリーズですが、「Pick Up Maestro」ということで、
レジェンドベースプレイヤーの紹介、解説をしていきたいと思います。
第一弾はラテンベースの最重要人物として異論は恐らくどこからもないでしょう。
Israel Lopez"Cachao"(イスラエル・ロペス・カチャオ)です。
ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブでも知られているでしょうし、
2020年のRolling Stone誌「史上最高のベーシスト50選」にも28位でランクインしていました。
欧米のプレイヤーが並ぶ中で中々の快挙だと思います。

Israel Lopez”Cachaoのプロフィール

1918年、キューバの首都ハバナ生まれ。
2008年に89歳でお亡くなりになっています。
音楽家一家の生まれで10代の頃からベース奏者として地元オーケストラで活躍していました。
1930年代後半、兄Orestes Lopez(オレステス・ロペス)とともにMambo(マンボ)のリズムを確立し、後の様々なラテン音楽やジャズなどにも大きな影響を与えました。
1962年にへアメリカへ渡り、Tito Puente(ティト・プエンテ)や、Eddie Palmieri(エディ・パルミエリ)、Machito (マチート)、Gloria Estefan(グロリア・エステファン)等など数々のラテンスターと共演していました。

Israel Lopez”Cachao参加する名盤

Cachaoの参加作品は膨大にあるので僕のお気に入りをとりあえず紹介します。
“Master Sessions Volume1”
「Cuban Jam Session In Miniature”Descarga”」Cachao
Cuban Jam Session Vol.1
Cuban Jam Session Vol.2
この "Cuban Jam Sessions"のシリーズが最もプレイヤー的には有名なものだと思います。
アフロ・キューバン音楽をジャズの様な即興を主体としたフォーマットで演奏することを、積極的に行っていました。
これが現在のアフロ・キューバン・ジャズの基本となっていると言えます。
“Mi Tierra”Gloria Estefan
Buena Vista Social Club

特徴的なベースライン

“Descarga Cubanas”
Descarga(デスカルガ)とはジャムセッションのことです。
2-3クラーベに綺麗にハマったCachaoの印象的なフレーズからセッションは始まっています。
これはCachaoのリフの中でも最も有名なものの一つです
様々な曲でこのフレーズは拝借されていますので、ぜひ覚えておきましょう。
Goza Mi Trompeta
こちらもテーマと一体となり、クラーベに沿った印象的なリフです。
“Gandinga,Mondong y Sandunga”
これも有名なリフでいろいろな場面で使われます。
イントロにベースソロがあってからの1:17〜リフがはじまります。
ポリリズミックなリフで難解ですが、自然に弾けるようにしていきましょう。

Soloなど

“Al Fin Te Vi”
ボーイングによるメロディ演奏も大変素晴らしいです。
こちら"Al Fin Te Vi"はパキート・デリヴェラのクラリネットとのデュオです。
エレベ2本で僕が自粛期間中に演奏してみた動画もあげてみたりしました。
“Descarga Cubana” Bass Solo
ベースソロもリズミックで素晴らしいです。
上記の動画に譜面を載せています。
是非参考にしてみてください。
別の記事でもっと詳細にソロの分析なども行っていければと思います。

ということで、ラテンベーシストのマエストロの紹介記事でした。
引き続き他のプレイヤーも取り上げていきたいと思います。
簡単な紹介しかできなかったので、Cachaoについても今後更に取り上げて行ければなと思っています。
ABEMA

ラテンベース入門 その31「Son(ソン)のベース」

久しぶりのラテンベース入門の更新です。
色々とトピックはあるなと思いつつも、どこからとりあげるべきかと順番が難しく思っているのですがまずは思いつく順に各リズムについて更新していこうと思っています。
今回はSon(ソン)について書いていこうと思います。

Son(ソン)とは

Son(ソン)はキューバのオリエンテ州で生まれました。
スペイン音楽とキューバ音楽それぞれの文化の影響を組み合わせできた音楽です。
もっともキューバ的な音楽でサルサの原型となった音楽と言われています。
そして、Danzon(ダンソン)がCha-Cha-Cha(チャチャチャ)やMambo(マンボ)に発展していくのに影響も与えています。
ということで、様々なキューバ音楽において大きな存在となる音楽です。
ルンバって言われがち
Son(ソン)はキューバばかりでなく、世界的に知られる音楽となりました。
「El Manisero(南京豆売り)」という曲が、世界的に大ヒットしました。
これがアメリカへ持ち込まれた際に「Son(ソン)という言葉が英語のSongと混同されるから…」という理由でRhumba(ルンバ)と表記されることになってしまいました。
社交ダンスなどでもRhumba(ルンバ)という名前で組み入れられてしましました。
本来のキューバ音楽におけるRumbaと混乱してしまいがちですよね。
そこから大きく誤解と勘違いがうまれ、今もなお混乱が続いているわけです。
表記も現在ではどちらもRumbaとされているので単語を見ても見分けはできません。

ラテン音楽以外の人から 「ルンバで!」と言われた時は要注意です。

Son(ソン)に使われる楽器の変遷

もっとも初期のSon(ソン)では、ベースパートにはBotija(ボティーハ)という素焼きの壺、もしくはMarimbula(マリンブラ)という親指ピアノを使っていました。
ここで使われている壺がBotija(ボティーハ)です。
Marimbula(マリンブラ)
最も初期の編成ではギター、トレス、Botija(ボティーハ)もしくはMarimbula(マリンブラ)というものでした。
そしてこれにBongo(ボンゴ)が加わり、Guiro(ギロ)が加わり。
ベースパートはウッドベースが使われるようになっていきました。

これがSextet(セステート/六重奏団)編成となっていきます。
グループによって多少の差はありますが、基本的にはギター、トレス、ベース、ボンゴ、ギロ、マラカス、クラベスといった編成です。
さらに1927年には、トランペットが加わりSepteto(セプテート/七重奏団)以降のSon(ソン)における基本的な編成として定着していきます。


楽曲の構成としてはメロディのいわゆる歌曲のテーマ部分(これをギアと称します。)があり、その後に後半にCoro-Canta(コロカンタ)を行うMontuno(モントゥーノ)セクションという構成になっています。

代表的なSon(ソン)の曲

有名な代表曲といえるようなものをいくつか紹介してみます。
“Echale Salsita”
“Son de la Loma”
“El Cuarto de Tula”
“Lagrimas Negras”(Bolero-Son)
他にもたくさんの名曲がありますがひとまずこんなところで。
以下はSpotifyにて、代表的と言えるSonのアルバムを紹介します。
これらも是非聴いてみてSon(ソン)の理解を深めて下さい。

Son(ソン)のベースライン

ようやくSon(ソン)のベースラインについてです。
Tumbao(トゥンバオ)のパターンは下記のようなものが多いです。
2分音符と4分音符でできたベースラインです。
Ex.1の3拍目をシンコペーションさせてリズミックにしたものです。
Ex.2を更に変化させ4拍目を次の小節にシンコペーションさせたものです。
サルサなどでもよくあるトゥンバオのパターンですね。

"Echale Salsita"イントロ部分のベースラインです。
Ex.1と同様のベースラインとなります。
"Son de la Loma"のテーマに入った冒頭部分のベースラインです。
Ex.2と同様のベースラインとなります。

モントゥーノでのよくあるベースライン

Ⅰ-Ⅳ-Ⅴ7での典型的なベースラインになります。
Ex.6をリズミックにしたものです。

ということで、Son(ソン)について簡単に説明してきました。
他のキューバ音楽やサルサのルーツと言えるものですし、今もなおSon(ソン)の名曲たちは様々なところで歌われています。
是非とも色々研究してみて下さい。
ABEMA

ラテンベース入門 その28「パーム・ミュート奏法(Palm Mute)」

ラテンベース固有のテクニックという訳ではないのですが、エレベでトゥンバオを弾く際にパーム・ミュート(Palm Mute)を用いることは大変多いです。

まずは、そもそもパーム・ミュート(Palm Mute)とはなんぞや?という方向けに書いてきます。

“パームミュート奏法”は、サムピッキングとか、“いかりや奏法”とか“親指弾き“などとほぼ同義です。。
その名の通りですが、右手の腹でミュートしながら親指を主に用いてピッキングする奏法です。
スラップのサムピングとは違います〜
ラテン以外のベーシストも勿論使っています。
アンソニー・ジャクソンやマーカス・ミラーも良くこの奏法を用いてますね。

わかりやすいこんな教則動画がありました。
僕はこの人の動画結構よく観てます。
親指を主にとさっきは書きましたが、動画を見てわかるように人差し指、中指のコンビネーションもフレージングのアクセントとしてはとても大切です。
スラップのサムピングとプラッキングの組み合わせに近い感覚ですかね〜。

ラテンベースでのパーム・ミュート

あまり適当な動画が見つけられなかったので、止むを得ず僕が動画を撮りました。
もう少しイケメンイケボだったら僕もこんなBlogではなく初めからYouTuberを目指していたのですが…www

トゥンバオをこんな感じで。
アタックが通常のツーフィンガーよりも鋭くなり、サスティーンは短くなるのでベイビー・ベースに近いようなニュアンスに聴こえます。
Tumbao Palm Mute Pattern-1
Tumao Palm Mute Pattern-1
MamboやGuarachaでよく用いるこのパターンもパーム・ミュートがハマります。

スリーフィンガーへの応用

このパーム・ミュートを発展させてサムでのピッキングに加えて人差し指、中指を用いたスリーフィンガーもこの際に会得しておくと便利です。
スリーフィンガーというと速弾きなイメージを持ってしまうと思いますが(勿論、そういう用途もありですが)音色のバリエーションという意味でこれがあるとベースラインの発展に役立ちます。
同じフレーズでもグルーヴの感じが全く変わります。
僕はこちら。
ダミアン・アースキン(Damian Erskine)の動画や教則本を参考に練習してみました。
教則本の”Right Hand Drive“は以前は日本のAmazonでも取り扱っていたのですがやめちゃったみたいです。
ご本人のWeb SiteからPDF版が購入できるのでそれがベストっぽいですね。
対応しているmp3は無料でDL可能です。

この教則本の解説はご本人がだいぶ詳しくYouTubeの動画でやってくれてます。
ある程度早いテンポのトゥンバオだと対応できない…
ということが無いようにこのような奏法を練習して、
持久力と早さを習得していくのもありだと思います。
Tumbao Palm Mute Pattern-2
Tumbao Palm Mute Pattern-2
4拍目に8分を連打するこのパターンもパームミュート&人差し指だけだと厳しいですが、3フィンガーなら比較的容易に弾けます。

3フィンガーの練習用に

Jaco PastoriusやTower Of PowerのRocco先生の16ビートのベースラインを3フィンガーに置き換えてみるのが良い感じの練習になると思います。
例えばこちらとか。
この手の2フィンガーで弾くと大変な、オクターブのディスコベースのパターンはこの3フィンガーを用いて弾くとめちゃくちゃ簡単になります。
Rod Stewrat”Da Ya Think I’m Sexy?”
Taji Maharuじゃないよw

ということで、エレキベースでラテンを演奏する上で欠かせない、
パームミュート奏法について簡単に解説してみました。
余談で結構スペース使った3フィンガーのテクニックはラテンの世界で一般的かどうかは謎ですが、ラテンベースへの汎用性は高いテクニックだと思いますので身につけてみてはいかがでしょうか?
ABEMA

「トゥンバオを弾けるようになろう講座」単発レッスンのご案内

レッスンは基本的に月額制で定期的な受講をされる方を対象に行っているのですが、ラテンベース入門の記事をご覧になっている方からの要望があったのでストアカの講座で単発のレッスンを設けました。
料金等はリンク先をご覧いただければと思います。
https://www.street-academy.com/myclass/63663

1レッスンが120分と通常より長めの時間になっていますが、この時間内でトゥンバオを確実に弾けるようにしていきます。
Guaracha(ワラチャ)、Mambo(マンボ)、Guajira(ワヒーラ)などサルサやソンでの定番のベースライン(トゥンバオ)の簡単なものを弾けるにしていきます。

継続してのレッスンというよりは、単発で一度トゥンバオのコツとかを聞きたいみたいな方はこちらからぜひ受講いただければと思います。

レッスン日程は随時お互いの予定からご相談という形になります。
こちらの記載ではレッスン場所を荻窪・高円寺としてありますが要望があれば他の場所でも開催可能です。
 (その場合、別途交通費を頂きます。)
2021年1月よりオンラインレッスンにも対応することとなりました。
全国どこからでもお問い合わせくださいませ。
ABEMA

ラテンベース入門 その26 「トゥンバオがどうしても弾けない人向けの練習」

色々とラテンベースについて書いてきましたが、そもそも論で基本のトゥンバオが全然弾けないんだ…
という、意見を頂いたのでその練習方法を書いていこうかと思います。
この記事で紹介している定番のトゥンバオです。
これをしっかり弾けることを目標に段階的にやっていきましょう。
Ex.1
音のオクターブ上下はちょっと違ってきますが、まずは小節ごとに区切ってシンコペーションせずに弾いてみましょう。
このようなベースラインもしばし用います。
Ex.2
先程のベースラインで弾いている小節ごとの頭の音を弾かず、休符にしてみて下さい。
この休符をしっかり意識して練習しましょう。
通常のトゥンバオのときはここで音を伸ばしているわけです。
音使いとしては、Rootではなく5度の音からスタートするような形になります。

実際このようにベースラインを用いることもありますので弾けるようにしておきましょう。
Ex.3
今度はこのようなラインです。
通常のトゥンバオと弾く打点は一緒なのですが、伸ばしている音を空ピックで埋めています。
ちょっと譜面&音だけだとわかりにくいと思ったのでこちらも右手手元の動画で。

ひとまず、細かく指で刻んでどれくらい伸ばすのかを感じてというか、カウントしながら弾いてみて下さい。
(※譜面の表記がちょっと微妙なのですが、リピート回の頭のCの音は空ピックにしてください。Cを弾くのは初回だけです。)
Ex.4
少し音をつなげて実際のラインに近づけていきます。
AMと書かれている部分は、ピッキングして出すのではなくて、
次の音を弾く前に指を置いた時に出すアタックミュートです。
1小節目の2拍目は親指を、他はピッキングを行う前に人差し指or中指の次にピッキングを行う指で触れて行います。
Ex.5
今度は2拍目の頭をアタックミュートにしています。
実際のベースラインもこれで弾かれることは多いです。
拍を把握しづらいシンコペーションした2拍目の頭をアタックミュートでリズムを刻めるのでわかりやすいはずです。
という感じに段階を踏んでやっていきましょう。
クリックやクラーベと共にゆっくりのテンポから確実に弾けるようにしていきましょう〜!
ABEMA

ラテンベース入門ラテンベース入門その22「トゥンバオの訛りその2」

前回の記事ではトゥンバオを2拍3連との中間点で弾くアプローチについて書いてきましたが、今度は具体的な練習方法について書いていきたいと思います。

メトロノームで練習してみよう

"6/8 Afroと4/4拍子の中間で弾く…"
ということをする為にはまずはこれらの拍子を同時に感じられる必要がある訳です。

ということで、まずはこちらをできるようにしましょう。
クリックを下段の3/4拍子で鳴らします。
そして、これに合わせて上段のように一小節を2つで割ってクラップしてみましょう。
(実質2拍3連なのですが、そうではなくあくまで2つに割っていると感じるのがポイントですw)
記譜している拍子をそれぞれ統一して書くと上記のようになります。
こう書いてくと捉えやすいと思いますが、あくまで最初に紹介した譜面のように違う拍子が同時進行しているんだという感覚を身に着けたいところです。

更に上記ができるようになるとそれぞれの拍子を同時に捉える感覚が強くなると思います。
こちらも記譜している拍子をそれぞれ統一して書いてみました。
これでそれぞれの音符の鳴る位置を確認しつつ、違う拍子がそれぞれ同時進行で進む感覚を身に着けましょう。

2拍3連と2-3クラーベ

ということで、今度はクラーベにあてはめて3連系のリズムをクラップできるようにしていきましょう。
まずは上記のように1拍3連符を刻みながらクラーベを刻めるようにしてみましょう。
例えば…
右手で3連符、左手でクラーベ
右手でクラーベ、左で3連符
としながらやってみましょう。
お次は2拍3連を刻みながら、クラーベを刻めるようにする練習。
これができると6/8拍子と4/4拍子を同時に感じる感覚がだいぶわかってくると思います。
そして、今度は裏の2拍3連とクラーベ。
2拍3連ができていればわりとすんなりできるはずです。
クラーベとの位置関係を考えてからやればわりとすんなりできると思います。
そして、4拍3連とクラーベ。
クラーベとの位置関係が把握しやすいように1拍3連で表記したものも併記しておきます。
4拍3連は6/8拍子でのベースの刻みと同じなのでこれが把握できればかなり6/8拍子と4/4拍子が並走している感覚が掴めたはずです。

という感じで、クラーベと3連系の音符を一緒に刻む練習を紹介してきました。
ここでは2-3ソンクラーべで全て紹介しましたが、
3-2ソンクラーべ、2-3ルンバクラーベ、3-2ルンバクラーベでも同様にできるようにしてみましょう!

この手の練習方法をひたすらに紹介しているのが下記の教則本。
「The John Benítez Bass Method, Vol. 1: Freedom In The Clave: A Rhythmic Approach To Bass Playing」
Kindle版だと書籍の1/3くらいのお値段とお安いのでおすすめです。

Freedom in the Clave: A Rhythmic Approach to Bass Playing (John Benítez Bass Method) 洋書

価格¥3,637

順位210,220位

Stewart, Ian, Benítez, John

発行Createspace Independent Publishing Platform

発売日2015/03/25

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実際のトゥンバオで練習してみる

前回の記事で紹介した上記のトゥンバオ。
これらの中間点を弾くということで今までの練習をしてきたわけですね。
まずはクリック or クラーベにあわせてこの2つを交互に弾いてみましょう。

慣れてきたらこれを混ぜて中間点で弾くアプローチを練習してみましょう。
この時にポイントとなるのがそれぞれの4拍目の音です。
次の小節の音をシンコペーションするここは必ずイーブンの4拍目頭と一致させます。
ということで、クリックを4拍目だけ鳴らしてこの練習をしてましょう。

これができてくると訛りをコントロールしつつ、テンポもキープできた安定しつつドライブさせたトゥンバを弾けるようになってくると思います。
ぜひチャレンジしてみてください!
ABEMA