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ベースレッスンNO.3【メジャースケールの練習色々】

指板(フィンガーボード)を把握するためにも、メジャースケールを練習するのはいいぞーってことで紹介してきました。

でもそれだけではなくて、コードを把握するのにも、楽器の習熟のためにも、他のスケールを覚える基礎にするためにも、耳を鍛えるためにもメジャースケールをしっかりと弾けるようにするのはとっても有用です。
ただ、スケールを上下するだけでも最初はよいのですが色々なやりかたでもっとしっかりと把握できるようにしていきましょう。
ひとまず、ここではKey=in Cでだけ紹介します。
理解ができている人は全keyで弾けるようにしましょう(・∀・)
この時譜面に書きだしたりせず、頭&耳で考えながら弾くようにしてくださいね。
in Cでインターバルの動き方だけを把握してそれを元に移調していきます。

1オクターブで上下

前回の記事でも紹介しているので重複しますがとりあえず普通に。
確実に弾けるテンポでクリックに合わせて弾いてみましょう。
音名を歌いながら弾いてみてください。

2オクターブで上下

これも前回の記事で紹介していますが2オクターブでC Majo Scale(メジャースケール)を弾いています。

ハノン(Hanon)

ピアノの教則本のハノンのパターンを4弦ベースの音域に合わせてちょっと短めにしてみました。
規則性を理解して弾きましょう。
これもできる人は12keyでやりましょう。
ピアノの教則本の方でも最後の注釈に「全keyでやれよ!」
って書いてあるんですがやってない人多いですよねw
これも同様にハノン。
12keyでやってください〜。

とりあえず、この記事ではこんなところで。
もう少しMajor Scale(メジャースケール)の練習を紹介していきます。

ベースレッスンNo.2【指板の把握 その2】

前回の記事では開放弦を基準として推察しやすいポジションを覚えていく方法を例示してみました。
今回はそれとはちょっと違うアプローチで、鍵盤でいうところの白鍵の音を覚えていくという感じでアプローチしていきたいと思います。

指板上の白鍵の音

フィンガーボード上の白鍵の音
とりあえず、上記の音はぱっと把握できるようになりましょう。
鍵盤で言うところの白鍵にあたる音です。
♯の音は1フレット高い方へ、♭の音は1フレット低い方へずらすだけです。
これを覚えるのはひたすらにCメジャー・スケールを音名を歌いながら練習してみるのが良いと思います。
 これでまずは絶対的な音名をまずは覚えてみましょう。

あと上記のフィンガーボード表を見るとわかるのですが、
各弦の5フレット以降の音は、隣の低い(太い)方の弦の開放弦以降の音と同じになっています。
例えば…
A弦の開放弦 A
1フレット Bb/A#
2フレット B
3フレットC
4フレット C#/Db
5フレット D
というのと同じ並びで
D弦の
5フレット A
6フレット Bb/A#
7フレット B
8フレット C
9フレット C#/Db
10フレット D
と同じ音なんです。
こう考えると覚える項目がかなり減りますね。

1オクターブで弾く

C Major Scale 3フレットから1オクターブ
C Major Scaleっていうのは、いわゆるドレミファソラシドです。
ベースというか、弦楽器っていうのは同じ音が複数のポジションにあるのですがどこからでも弾けるようにしたいところです。
まずは一番低いポジションのCからスタートするこちらから。
3弦の3フレットからスタートするCメジャー・スケールです。
C Major Scale 8フレットから1オクターブ
次にこちら。
全く同じ音ですがこれは4弦の8フレットからスタートしています。
よく「どっちで弾いたらいいですか?」
なんて聞かれるのですがどっちでも弾けるようにしてくださいw

2オクターブで弾く

C Major Scale 8フレットから2オクターブ
更に拡張してCメジャー・スケールを2オクターブで弾いてみましょう。
これも他にも色々なポジションで弾けるのですがまずはこれを基準に覚えてみましょう。
上に「人」と書いてあるところは人差し指で押さえます。
1フレット1フィンガーで弾いていき、人差し指で弾いたところでポジションを移動させる感じです。
ここまでまずはCメジャー・スケールを単純に上下するということをやってみました。
この順番を入れ替えたり、なんだりというエクササイズをしていくとより一層指板ともメジャー・スケールとかも仲良くなれますのでこの手のエクササイズについては今後も書いていこうかと思います。

各弦1本ずつでメジャー・スケールを弾く

ここまでは同一ポジションまたは、必要に応じてポジションを移動するような形でCメジャー・スケールを弾いてみました。
今度のエクササイズではそれぞれの弦一つずつ最低音からCメジャー・スケールの音をなぞっていく感じです。
こうすると縦の動きで白鍵の音が把握できてくると思います。
E弦の白鍵の音
A弦の白鍵の音
D弦の白鍵の音
G弦の白鍵の音
という感じで、各弦12フレットまでの白鍵の音を覚えていきましょう〜

ベースレッスン No.1【指板の把握 その1】

これは他の楽器をやっている人からすると信じられないことだと思うのですが…
エレキベースやギターをやっている人の中には、自分が何の音を弾いているかわかっていないという人がかなりの割合でいます。

Tab譜という大変に便利なものがあるので、正直市販のスコアを買ってコピーバンドをやるだけだったらもしかしたらわからないでもいいのかもしれません。
でも、今自分で弾いている音がドなのかレなのかわからないっていう状況。
これってちょっと異常ですw
リズムに合わせて指定された指板を押さえて音を出す。
「音ゲーかよ?」って思われても仕方がないですね…


逆にどういう時に指板上の音程を把握している必要があるのでしょうか?
1.楽譜を読んで弾くとき
2.コードを見てアドリブで演奏しなければいけないとき
どうしてもというのはこの2つくらいかな?
オリジナルの曲をやろうと思ったり、自分でベースラインを構築しなければならないという場面ではどうしたって自分の弾いている音程を認識していく必要があるわけですね。

それ以外でも、自分が弾いている音程を把握することで、音楽的な情報量は格段に増えていきます。
他の楽器とのアンサンブル上のコミュニケーションだったり、
アプローチの発展をさせるためにも最低限必要なこととなります。

しっかりと、指板(フィンガーボード)上でどこにどの音があるのかというのを把握していくというのはベースを演奏する上でやっぱり必要不可欠なことと僕は思います。

ということで、ここからは超初心者向けな内容です。
ラテンベースやブラジル音楽ベースの講座はそこそこ経験者を想定していましたがその手の人は読まなくて大丈夫ですw

指板(フィンガーボード)の覚え方

順を追って少しずつ覚えていきましょう。
今回の記事ではまず開放弦から順番にいくつかのポジションを覚えていきましょう。

鍵盤でドレミファソラシドの音程を見てみる

改めてですが、ドレミファソラシドという言い方をポピュラー音楽ではあまり使いません。 
アメリカ式にアルファベットで
C=ド
D=レ
E=ミ
F=ファ
G=ソ
A=ラ
B=シ
となります。 
1オクターブまでの間に白鍵、黒鍵あわせて全部で12個の鍵盤があります。 
ベースのフィンガーボードは1フレット毎に半音ずつ上がっています。
つまり12フレットで1オクターブとなるわけです。 

開放弦

開放弦
何も押さえない開放弦の音です。
Tab譜上では"0"と表記されます。
太い方の弦からE/A/D/Gとなります。

12フレット上の音程

12フレット
半音12個で1オクターブですから、12フレット上にあるのが
開放弦が1オクターブ高くなった音程です。
太い方の弦からE/A/D/Gとなり、それぞれ開放弦の1オクターブ上となっています。

5フレット上の音程

5フレット
5フレットの音程は、1つ高い(細い)方の弦の開放弦と同じ音程になります。
太い(低い)方から
A/D/G/Cとなります。
 一番高い(細い)弦はこれだと判別できないので新しく1弦(G弦)はCだと新しく覚えましょう!

もう一つこれと絡めて覚えたい位置関係。
同じフレットでは、1つ高い(細い)方の弦との間にはプラス5フレット分の音程差があるということです。

ということで、高い(細い)方の弦からマイナス5フレットすると同じ音程が発見できます。
逆に低い(太い)方の弦へプラス5フレットしても同じ音程が発見できます。

10フレット上の音程

10フレット
先程の位置関係を元に探ると5フレットの音にプラス5フレットした10フレットの音程がわかります。
「3弦の5フレットのDの音」+「5フレット」で「隣の低い弦」=「4弦の10FもDの音」
となります。
同様に探っていくと…
太い(低い)方から
 D/G/C/F
となります。

一番高い(細い)弦はこれだと判別できないので新しく
1弦(G弦)の12フレットはF
と新しく覚えましょう!

7フレット上の音程

7フレット
7フレット上には1つ低い(太い)弦の開放弦のオクターブ上の音程があります。
低い(太い)弦から
B/E/A/D
となります。
4弦(E弦)の7フレットはB
と新しく覚えましょう。

オクターブの位置関係

オクターブ
フィンガーボード上の位置関係で音程を把握してみましょう。
2つ高い(細い)弦の2F上に1オクターブ上の同じ音程があります。

3フレット上の音程

3フレット
先程のオクターブの法則から
4弦の3フレット=G
3弦の3フレット=C

というのが把握できます。

新しく
2弦の3フレット=F
1弦の3フレット=A#/Bb
を覚えましょう。

A#/Bbは同じ音なのですが違う言い方をそれぞれにされます。
これを「異名同音」といいます。
ということで、ここでひとまず記事を終えます。
まずはポジションマークから推察しやすいこれらのポジションを目安として覚えていきましょう。
しばらくこういった記事を書いていきたいと思います。

レッスン内容色々

ちょっと熱心にラテンやブラジル音楽のベースの記事を書いてしまったせいなのでしょう。

レッスンのお問い合わせ時に
「ラテンはちょっとあまり聞いたことがないのですが違うジャンルのものでも大丈夫でしょうか…?」
的なご連絡を頂くことが増えました(笑)

勿論、ラテン以外大歓迎。
むしろ、そういうのしか教えておりません。
(ラテン習いたいって方がいらっしゃれば勿論承りますけどw)


これはちょっとヤバいな…
ということで、一般的な生徒さんたちにレクチャーしている内容も少し書いていこうかと思います。 
基本的にどんなことをやっているかというと
完全な初心者の場合には曲をある程度やっていくことを課題としていますが、
中級者以上の方の場合にはその手のものはご自身でやっていくようにして、
下記のようなものを習得するためのエクササイズを重点的にやっています。

・フィンガーボードの把握
(絶対的な音程の把握、インターバルの把握)
・メジャー/マイナースケール3種類/その他
・コードトーンの把握
・各種リズムトレーニング
・各ジャンルの代表的なスタイル
・初見演奏(コード譜での初見、音符共に)
・アドリブ(ベースライン、ソロ)

勿論、ご要望があれば個別にそれらに対応致しますが何もなければこれらを僕から提示してやっています。
今後、これも遅々とした更新になると思いますがどんなレッスンをしているか少しずつ紹介してみたいと思います。

ラテン、ブラジリアンに続きベース一般の教則Blogというように風呂敷を広げてしまいなかなかに更新が追いつくのかというところではありますけれども…。
新しく会った非ラテンミュージシャンにBlog見てましたなんて言われることが増えていましてちょっとやる気が出ていますwww

ブラジル音楽のベース入門 その5「サンバ的なリズムのアクセントを意識しよう」

なかなか更新のペースが遅くなってきてしまいましたが、
そろそろ夏本番ですのでラテンやブラジル音楽の需要も高まってくると思いますのでもう少しペースを上げていきたいところですね。

ということで、引き続きサンバのベースについて解説していきたいと思います。

タンボリン(Tamborim)のパターン

タンボリン(Tamborim)
ベースラインの元となるスルドが一番低い音の打楽器となりますが、タンボリン(Tamborim)は一番高いピッチでアクセントを示すような役割になっています。
サンバのキモとなるアクセントを意識しながらベースラインを弾けるとよりサンバらしい演奏となります。
テクテク
ということで、タンボリン(Tamborim)のパターンを感じながらベースラインを弾けるようにしましょう。
上記の譜面のように
「テクテク/テテクテ/クテクテ/クテレク」
と口にしながらベースラインを弾いてみましょう。
ぐっとリズムに躍動感が出てくるはずです。

“Garfinho(ゴルフィーニョ)”

ゴルフィーニョ
音符の並んだ見た目がフォーク(食器のね)のようなので、
ポルトガル語でフォークを意味する
”Garfinho(ゴルフィーニョ)”
と称されるようです。
これもタンボリンで演奏されるパターンの一つとなります。
この音型でサンバのメロディは構成される事が多いです。

ということで、ベースラインにもこの音型を用いたりしますし、
フィルインなどでももちろんこの音型を活用します。
この音型が自然とでてくるように慣れましょう。
ということで、これを使ってスケール練習とかをしてみるといいかもしれません。
例えばですが…
Gメジャー・スケールを2オクターブをこのリズムにあてはめて弾いてみましょう。
他のスケールや、他のインターバルとかで通常のスケールエクササイズ的なものもこれにあてはめてやってみるといいと思います。
このGarfinho(ゴルフィーニ)の音型を少し削ったり、つなげたりするとよりサンバらしいバリエーションが増えていきます。
上記のリズム譜はGarfinho(ゴルフィーニ)の音型を少し削ったり、つなげたりしたものの一例です。
これらのリズムを使って同様にスケールやアルペジオを弾いてみてこのリズムに慣れていきましょう。

Garfinho(ゴルフィーニ)と3連符

上記の動画が非常にわかりやすく解説してくれているのですが、
タンボリンでGarfinho(ゴルフィーニ)の音型を3連符に近づけて叩いてみています。
サンバではイーブンの16分音符と3連符の中間のタイミングで音を刻んでいます。
上記2つそれぞれの中間地点の気持ち良いポイントを探ってみてください。
これがいわゆるサンバの訛りと言える部分の一つです。
演奏が盛り上がって熱くなると段々3連符に近づいていくようなイメージです。
逆に言うとクールに演奏したり、さほど熱くない場面ではイーブンに近づいていくわけです。
例えば、サンバのバリエーションであるBossa Nova(ボサノヴァ)はクールさが信条ですのでイーブンに近い感じで刻みます。
サンバのベースを弾く上で大切なスルドとの関係性を前回では触れてきましたが、今回はサンバの重要なアクセントとなるタンボリンとの関係性について解説してきました。
これらがベースラインとリンクしてくるとより強力なサンバベースが刻めるようになってくると思います!

ブラジル音楽のベース入門 その4「サンバのベース基礎編」

いよいよブラジル音楽の代表選手。
サンバ(Samba)のベースラインについて書いていきたいと思います。
 そもそもですが、元々のサンバのアンサンブルにベースという楽器は存在しません。
ベースの役割をしているのは、スルド(Surdo)という低音打楽器です。
ということで、今回はスルド(Surudo)系のベースフレイズを中心に書いていきます。
元々の打楽器だけでのアンサンブル"Btucada(バツカーダ)"では、
3つのスルドが使われています。
ベースはスルドに音程を付けているような役割となっています。

1.「基本的なライン」

Samba “Surdo de Purimeira
3つのスルドのうち一番低い音程の"スルド・ヂ・プリメイラ(Surdo de Primeira)"のパートです。
スルド・ヂ・マラカオ(Surdo de Maracaçåo)、マラカナン(Maracanå)、パイ・ヂ・トドス(Pai de Todos)、トリメ・テハ(Treme Terra)、タンボーラ・スルド(Tambor Surdo)等とも呼ばれます。

バツカーダ(Batucada)では中心となる役割の楽器です。
サンバのリズムの中で最も強いアクセントとなる2拍目を担っています。
スルドがアンサンブルの中心となる基本的なパルスを出していく役割となります。
Ex.1 Samba Bass
Ex.1Samba Bass
4分音符で1拍ずつ演奏しています。
1拍目はRootをスタッカートでなるべく小さな音量。
2拍目をテヌートでアクセントを付けて弾く。
(アクセントと書きましたが…音量を出して弾くというよりは重心を置いて演奏するという感覚で僕はやっています)
これが最も基本的なサンバ(Samba)のラインとなります。
2拍目を1拍目より低い音程にした方が容易にグルーヴが出せると思います。
Rootと低い5thを交互に弾くようなのが最もよくあるサンバのベースラインと思います。
動画のような音価を意識してベースを弾いてみましょう。
Ex.2 Samba Bass
これのバリエーションというか、同じなのですが1拍目の音価をほぼ0にして小さな音で少しだけ弾くだけのものもありです。
1拍目の音の長さをコントロールするだけでも色々なバリエーションが付けられます。
Ex.3 Samba Bass
1拍目を完全に休符にしました。
この場合、Rootの音は弾かずに5thの音を弾きましょう。
フロントの奏者がブラジル音楽に不慣れな場合は、
コード感がわからずに戸惑うかもしれませんのでほどほどにw
Ex.4 Samba Bass
1拍目もテヌートで弾くこともあります。
しかし、この音価でサンバのグルーヴを醸し出すのはなかなか難しいのです。
音を伸ばしたテヌートの状態でも、サンバらしく演奏できているのならばかなりサンバのグルーヴを理解&体感できた状態だと思います。
しっかりとパーカッションのグルーヴを感じながらスタッカートで弾いているときと同じようなテイストで弾けるようにしていきましょう!

2.16分音符を付加したパターン

この動画のスルドのパターンを模したベースラインです。
Ex.2-1 全て音程を付けて
スルドスティックで叩いている部分とミュートの部分全て音程を付けて弾いてみています。
このパターンになってもあくまでアクセント・重心は2拍目に置きます。

抽象的なイメージになりますが、1拍目の16分4つ目の音から2拍目にかけて前に進み腰が沈む感覚と、2拍目の16分4つ目の音から次の1拍目へ行くときの腰が浮く感覚を掴みながら弾くと安定させやすいかなーと思います。
Ex.2-2 Sambaのベースよくやられているダメなパターン
ジャズ系やポップスで聞き覚えのある上記のようなパターンでサンバのグルーヴを出すのはなかなか難易度が高いので避けたほうが無難です。
2拍目の音が1拍目より音程が上がっていると、
アクセント/重心、腰の沈む感覚が再現しにくいのです。
最初のRootより低い方の5thのほうがスルドっぽく容易に聴かせられると思います。
Ex.2-3 ミュート(空ピック)を混じえて
今までの付点8分と16分音符からなるベースラインは、
音価を適切に保つのが難しいので、まずは間をミュート(空ピック)で全て弾いて埋めてみましょう。
こうして音価を確かめながら弾いてみると段々つかめてくるかもしれません。
空ピックを弾いているときは、この動画のCaixa(カイシャ)を叩いているような気分でやりましょう!
16分音符4つ叩いているだけですが、ちょっと3連符に訛って聞こえると思うのですがこのイーブンと3連の狭間のいいポイントで演奏していくのがサンバのキモです。
実はラテン音楽のトゥンバオでも同じくなのですが、
アフロ系がルーツの音楽故の部分なんでしょうね。
このあたりはまたじっくり別の記事で書いていきましょう。
という感じで、大雑把にではありますがまずはスルドに模倣したサンバベースの基本的なパターンを紹介してきました。
細かいグルーヴの感じ方やバリエーションも色々今後は紹介していきたいと思います。

ブラジル音楽のベース入門 その3「譜面の表記など」

まずは譜面の表記などについて書いていきます。

拍子の表記について

ブラジル音楽は基本的に2/4拍子で表記します。

前回の記事で紹介した「Latin Bass Book」、「ブラジリアンミュージックワークショップ」は、 4/4拍子でラテン音楽などと同じくin2のフィールで表記しているのですが2/4拍子のフィールが一般的です。
出回っているジャズ系のReal Bookや黒本などで「イパネマの娘」の譜面表記は4/4拍子で下記のようになっています。
イパネマの娘 ジャズの場合
しかし、ブラジル系の譜面では下記のように表記されています。
もちろんJobimの自筆譜でもこのようになっています
2/4拍子での表記
ということで、ブラジル音楽は2拍ごとにグルーヴの単位があるので、やはり2拍子の表記がしっくりきます。
譜面は基本的には2/4拍子で表記することが望ましいです。

リズムパターンの単位

ラテン音楽では1クラーベつまり2小節がリズムパターンの最小単位となりますがブラジル音楽では下記のようになっています。

1小節のパターン
Baião(バイァオン)、Xaxado(シャシャード)、Chorinho(ショリーニョ)など
2小節のパターン
Samba(サンバ)、Bossa Nova(ボサノヴァ)、Frevo(フレーヴォ)、Maracatu(マラカトゥ)など
4小節のパターン
カーニバルのビートでZe Pereira(ゼ・ペレイラ)

ブラジリアン・クラーベ

多くの人が勘違いをしておりますがブラジル音楽には、キューバ音楽の特徴の2-3クラーベ、3-2クラーベといったパターンは用いられません。
ブラジリアン・クラーベという考え方が「サルサガイドブック」などに記載されています。
(Nelson Faria著「Brazillian Guitar Book」ではボサノヴァ・クラーベと書かれています。)
ブラジリアン・クラーベ
これはサンバにおけるタンボリンのパターンの一部を切り取ったものでボサノヴァのドラムのリムショットなどでよく演奏されています。
これをキューバ音楽におけるクラーベと同じように、リズムの軸として解釈してしまうのは大きく誤解があると思います。
このパターンを軸にリズムやハーモニー、メロディーを作るラテン音楽におけるクラーベとは全く違います。
あくまでただのリズムパターンの一つに過ぎません。
ということで、譜面の表記などについてざっと書いていきました。
次からはいよいよサンバのベースパターンなどについて書いていきたいと思います。

ラテンベース入門 その20 「ちょっとややこしい進行の時の対処法」

Cha-cha-cháやAfro 6/8についてやってきましたが、
また通常のトゥンバオについて書いていきたいと思います。

マンボやサルサなどのベースラインを弾いていて、
少し弾きにくいコード進行のパターンがいくつかあります。
これらのケースによくある弾き方をいくつ紹介していきます。

1.Ⅰ△7-V7でのトゥンバオ

Ⅰ-Ⅴ7-Ⅴ7-Ⅰ
ダメなトゥンバオ
1小節ずつⅠ△7からⅤ7へと進行するコード進行の場合。
普通にRoot−↑5th、次のⅤ7のRootというように弾くと上記の譜例のようにⅠ△7での5thとⅤ7でのRootが同じ音で連続して同じ音を弾くことになってしまい不自然なベースラインになります。
そこで下記のように弾くことが多いです。

①3rd or 7thを弾く

連続した音にならないように3rdもしくは7thを使ってベースラインを作ります。

②V7をツーファイブ(Ⅱm7-Ⅴ7)化する

コード進行中のV7を、Ⅱm7-V7に分割して弾きます。
実際の所、①の方法よりも頻繁に用いられています。
1小節ずつⅡ-Ⅴ化

上記の譜面のように1小節ずつでⅡm7-V7とする

毎小節Ⅱ-Ⅴ化

毎小節Ⅱm7−Ⅴ7にする

実際の曲の例として
Buena Vista Social Clubの"El Cuarto de Tula"の
Coro-Cantaでのベースラインをあげてみます。
コード進行は下記のようになります。
最初に上げた譜例のものとは逆で3〜4小節目がトニック、
リピートした1〜2小節目がⅤ7となり通常のトゥンバオの型で弾くとEの音が連続してしまいます。
ということで、この曲ではE7をAm7へのⅡ-Ⅴ7として弾いてます。
マイナーのⅡ-ⅤなのでⅡm7(b5)-V7=Bm7(b5)-E7となります。
El Cuarto de Tula 1:43〜
動画の"El Cuarto de Tula"の1:43〜からのベースラインです。
ほとんど全体を通してベースは1小節ごとのⅡ-Ⅴにして弾いています。

2.1拍ごとでコードがチェンジがあるとき

仮にこんなコード進行でトゥンバオを弾く場合ちょっと対応に困る箇所があります。
3小節目の3,4拍目に1小節ずつのコードチェンジ。
8小節目での1拍ごとに4つのコードとなっている箇所。

2拍ごとでのトゥンバオでしたら、通常のトゥンバオの音型に当てはめてRootを弾けばよいのですが1拍ごとのチェンジだとこれでは対応できません。
この場合下記の2つのパターンで弾くのがよいでしょう。

①シンコペーションせず4分音符で弾く

②8分のシンコペーションで弾く

この2パターンが常套句だと思います。
シンコペーションするかしないかはクラーベとの兼ね合いや、他のコード楽器(ピアノ、ギター、トレスなど)との兼ね合いもありますので意思の疎通が必要かもしれません。
ということで、通常のトゥンバオが弾きにくいコード進行の事例をあげて常套句の弾き方を例示してみました。
他にも色々と弾き方はあると思いますので、色々なラテンの音源を聴いて実際の曲に上手くはまるトゥンバオを研究してみてください。

ブラジル音楽のベース入門 その2「日本で入手できる教則本」

ラテンのBlogと同様にまずは入手が可能な教則本を紹介していきたいと思います。

早速、大変残念なお知らせですが日本で今現在はブラジル音楽のベース専門の教則本の類はありません。
ということで、記事終了…
というわけにもいきませんので、参考になりそうなものを紹介していきます。

Latin Bass Book

ラテンの記事でも紹介した「Latin Bass Book」です。
Oscarはブラジル音楽でも素晴らしい演奏を聴かせてくれるプレイヤーです。
Samba,Patrito Alto,Baião,Choro(Chorinho),Afoxéの各リズムが紹介されています。

ピアノ、ギター、ベース、ドラムスのためのブラジリアン・リズムセクション

Nelson Faria&Clifee Krman著の良本。
ブラジル音楽の主要なリズムといえる、
Samba,Bossa Nova,Paltido Alto,Choro,Baião,Frevo,Marcha-Rancho,Afoxéの各リズムについて1曲ずつ曲を通して解説。
ピアノ、ギター、ベース、ドラムスの各パートについて簡単に解説。
ベースについては、かなり簡単になので基本的な各リズムを知るという程度ですが有意義な教則本だと思います。

ブラジリアンミュージックワークショップ

これもベースについてはそんなに書かれているわけではないのですが、各リズムについて細かく解説がなされていて非常に良本でです。
上記の2つでは触れられていないリズムも沢山書いてあります。
ハーモニー、メロディなどについても触れてあるのでとても参考になります。

ということで、終了です。
残念ながら日本で入手できるものでブラジル音楽のベースについて触れてあるのはこれ位しかありませんw
要するにブラジル音楽のベースについてだけ書いてある教則本で日本で入手できるものはないのです。

ギターやパーカッション向けの教則本は割と充実しているので、
そこから学んでいくのが早いかもしれません。
うーん、困ったものですw

ブラジル音楽のベース入門 その1「ブラジルの様々なリズム」

ブラジル音楽のベースについて書いていく前に。
みなさんが思うブラジル音楽のリズムというとどれくらいの種類のものがあるでしょうか?

あまり縁のない人からすると
Samba(サンバ)
Bossa Nova(ボサ・ノヴァ)
以上でしょうか?

ジャズ系のミュージシャンでも
Paltido Alto(パルチード・アルト)
Baião(バイアォン)
位はちょっとお詳しい方なら知っているかもしれません。

で、何種類あるのか?
どれくらい沢山のリズムがあるのか僕もわかりませんw
もの凄く膨大にあります。

広い国土にいた元々の原住部族、連れてこられたアフリカの奴隷、植民地統治をしていたポルトガル人、その他移民…。
土地も気候も様々で、それはもう沢山の文化が混じっています。
各地に様々な音楽、リズムがあり、今も新たに色々な音楽が誕生し続けているわけですからとても把握しきれませんwww

なんとなーく、サンバ、ボサノヴァくらいのイメージでしかない上に、日本では特にラテンと混じってしまいより一層曖昧なイメージしかないブラジル音楽について少しずつ解説をしていければと思います。

地域ごとのリズムなど


地図に大雑把にまとめてみました。
Samba,Choro,Maxixe,Marcha,Bossa Nova,Axé
Samba-Reggae,Afoxé,Samba de Roda,Capoeira
Frevo,Maracatu,Mangue,Baião
Forró,Coco,Xote,Xaxado
Embolada,Bumba-meu-boi,Carimbó,Lambada
Boi-Bumbã,Catereté,Calango,Caxamba
Congo,Toada,Chula,Boi-de-Mamão,Varerão,Música Sertaneja
などなど。
まだ把握していないものやこれらの派生リズムなども沢山あるはずです。

なかなか情報が少ないものも多いのですが、少しずつ僕も勉強しつつ今後の記事でブラジル音楽のベースについて紹介していきたいと思います。