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ラテンベース入門ラテンベース入門その22「トゥンバオの訛りその2」

前回の記事ではトゥンバオを2拍3連との中間点で弾くアプローチについて書いてきましたが、今度は具体的な練習方法について書いていきたいと思います。

メトロノームで練習してみよう

"6/8 Afroと4/4拍子の中間で弾く…"
ということをする為にはまずはこれらの拍子を同時に感じられる必要がある訳です。

ということで、まずはこちらをできるようにしましょう。
クリックを下段の3/4拍子で鳴らします。
そして、これに合わせて上段のように一小節を2つで割ってクラップしてみましょう。
(実質2拍3連なのですが、そうではなくあくまで2つに割っていると感じるのがポイントですw)
記譜している拍子をそれぞれ統一して書くと上記のようになります。
こう書いてくと捉えやすいと思いますが、あくまで最初に紹介した譜面のように違う拍子が同時進行しているんだという感覚を身に着けたいところです。

更に上記ができるようになるとそれぞれの拍子を同時に捉える感覚が強くなると思います。
こちらも記譜している拍子をそれぞれ統一して書いてみました。
これでそれぞれの音符の鳴る位置を確認しつつ、違う拍子がそれぞれ同時進行で進む感覚を身に着けましょう。

2拍3連と2-3クラーベ

ということで、今度はクラーベにあてはめて3連系のリズムをクラップできるようにしていきましょう。
まずは上記のように1拍3連符を刻みながらクラーベを刻めるようにしてみましょう。
例えば…
右手で3連符、左手でクラーベ
右手でクラーベ、左で3連符
としながらやってみましょう。
お次は2拍3連を刻みながら、クラーベを刻めるようにする練習。
これができると6/8拍子と4/4拍子を同時に感じる感覚がだいぶわかってくると思います。
そして、今度は裏の2拍3連とクラーベ。
2拍3連ができていればわりとすんなりできるはずです。
クラーベとの位置関係を考えてからやればわりとすんなりできると思います。
そして、4拍3連とクラーベ。
クラーベとの位置関係が把握しやすいように1拍3連で表記したものも併記しておきます。
4拍3連は6/8拍子でのベースの刻みと同じなのでこれが把握できればかなり6/8拍子と4/4拍子が並走している感覚が掴めたはずです。

という感じで、クラーベと3連系の音符を一緒に刻む練習を紹介してきました。
ここでは2-3ソンクラーべで全て紹介しましたが、
3-2ソンクラーべ、2-3ルンバクラーベ、3-2ルンバクラーベでも同様にできるようにしてみましょう!

この手の練習方法をひたすらに紹介しているのが下記の教則本。
「The John Benítez Bass Method, Vol. 1: Freedom In The Clave: A Rhythmic Approach To Bass Playing」
Kindle版だと書籍の1/3くらいのお値段とお安いのでおすすめです。

実際のトゥンバオで練習してみる

前回の記事で紹介した上記のトゥンバオ。
これらの中間点を弾くということで今までの練習をしてきたわけですね。
まずはクリック or クラーベにあわせてこの2つを交互に弾いてみましょう。

慣れてきたらこれを混ぜて中間点で弾くアプローチを練習してみましょう。
この時にポイントとなるのがそれぞれの4拍目の音です。
次の小節の音をシンコペーションするここは必ずイーブンの4拍目頭と一致させます。
ということで、クリックを4拍目だけ鳴らしてこの練習をしてましょう。

これができてくると訛りをコントロールしつつ、テンポもキープできた安定しつつドライブさせたトゥンバを弾けるようになってくると思います。
ぜひチャレンジしてみてください!

ラテンベース入門その21「トゥンバオの訛りその1」

少し間が空いてしまいましたが再び更新していきます。
今回は、通常のトゥンバオで演奏する時のリズムの訛りというか、ゆらぎについて書いていこうかと思います。

ベーシックなトゥンバオのライン

ベーシックなトゥンバオとして上記のラインを紹介してきました。
これが基本なのですが下記のラインもよく用います。
2拍目裏と3拍目をタイで繋がないラインとなっています。
このラインは音価&タイミングをよりコントロールしやすくなります。

トゥンバオと6/8拍子=2拍3連

特にテンポの早いトゥンバオなどにおいてですが、トゥンバオのラインは2拍3連に近くしていくとより疾走感のあるトゥンバオとなります。
(もちろん、アンサンブルとの兼ね合いがありますが…)

通常のトゥンバオと6/8拍子=2拍3連それぞれのトゥンバオを比較してみましょう。
Ex.1通常のトゥンバオ
Ex.2-1 6/8拍子で
Ex.2-2 2拍3連符で
このうちEx.2-1の6/8拍子とEx.2-2の2拍3連は同じものを違う表記にしています。
"Ex.1通常のトゥンバオ"とEx.2"6/8拍子"&"2拍3連"での表記のトゥンバオ。
このそれぞれの中間点の気持ち良いところを探っていくとより強力なトゥンバオになっていきます。
特に早いテンポになると"6/8拍子"&"2拍3連" に近づいていきます。

ということで、今回はよりトゥンバオをグルーヴさせていくための訛りについて書いていきました。

これはやればいいというわけでもなくアンサンブルの兼ね合いで、イーブンに徹したほうがよいケースも多々ありますし、訛り具合も幅があります。
このあたりはジャズのスウィングのハネ具合ですとか、
サンバのグルーヴが盛り上がると3連っぽくなるとかそういったものと近いイメージですね。

で、じゃあこうですからと言われたところで中々実践しにくいと思うのですが次回以降はその具体的な練習方法について書いていきたいと思います。
先月、エディ・パルミエリ(Pf)のライブを観に行ってきました。
出演していたベーシストRuben Rodriguez(ルーベン・ロドリゲス)のトゥンバオがやはりこの"訛り"が大変素晴らしくグイグイとバンドを引っ張っていましたね。
他にもFania All StarsやRay Barretto,Ruben Baldesなどで演奏しているベーシストSal Cuevas(サル・クエバス)もこの手のトゥンバオを強力に再現しているのでぜひ参考に聴いてみてください。

ラテンベース入門 その20 「ちょっとややこしい進行の時の対処法」

Cha-cha-cháやAfro 6/8についてやってきましたが、
また通常のトゥンバオについて書いていきたいと思います。

マンボやサルサなどのベースラインを弾いていて、
少し弾きにくいコード進行のパターンがいくつかあります。
これらのケースによくある弾き方をいくつ紹介していきます。

1.Ⅰ△7-V7でのトゥンバオ

Ⅰ-Ⅴ7-Ⅴ7-Ⅰ
ダメなトゥンバオ
1小節ずつⅠ△7からⅤ7へと進行するコード進行の場合。
普通にRoot−↑5th、次のⅤ7のRootというように弾くと上記の譜例のようにⅠ△7での5thとⅤ7でのRootが同じ音で連続して同じ音を弾くことになってしまい不自然なベースラインになります。
そこで下記のように弾くことが多いです。

①3rd or 7thを弾く

連続した音にならないように3rdもしくは7thを使ってベースラインを作ります。

②V7をツーファイブ(Ⅱm7-Ⅴ7)化する

コード進行中のV7を、Ⅱm7-V7に分割して弾きます。
実際の所、①の方法よりも頻繁に用いられています。
1小節ずつⅡ-Ⅴ化

上記の譜面のように1小節ずつでⅡm7-V7とする

毎小節Ⅱ-Ⅴ化

毎小節Ⅱm7−Ⅴ7にする

実際の曲の例として
Buena Vista Social Clubの"El Cuarto de Tula"の
Coro-Cantaでのベースラインをあげてみます。
コード進行は下記のようになります。
最初に上げた譜例のものとは逆で3〜4小節目がトニック、
リピートした1〜2小節目がⅤ7となり通常のトゥンバオの型で弾くとEの音が連続してしまいます。
ということで、この曲ではE7をAm7へのⅡ-Ⅴ7として弾いてます。
マイナーのⅡ-ⅤなのでⅡm7(b5)-V7=Bm7(b5)-E7となります。
El Cuarto de Tula 1:43〜
動画の"El Cuarto de Tula"の1:43〜からのベースラインです。
ほとんど全体を通してベースは1小節ごとのⅡ-Ⅴにして弾いています。

2.1拍ごとでコードがチェンジがあるとき

仮にこんなコード進行でトゥンバオを弾く場合ちょっと対応に困る箇所があります。
3小節目の3,4拍目に1小節ずつのコードチェンジ。
8小節目での1拍ごとに4つのコードとなっている箇所。

2拍ごとでのトゥンバオでしたら、通常のトゥンバオの音型に当てはめてRootを弾けばよいのですが1拍ごとのチェンジだとこれでは対応できません。
この場合下記の2つのパターンで弾くのがよいでしょう。

①シンコペーションせず4分音符で弾く

②8分のシンコペーションで弾く

この2パターンが常套句だと思います。
シンコペーションするかしないかはクラーベとの兼ね合いや、他のコード楽器(ピアノ、ギター、トレスなど)との兼ね合いもありますので意思の疎通が必要かもしれません。
ということで、通常のトゥンバオが弾きにくいコード進行の事例をあげて常套句の弾き方を例示してみました。
他にも色々と弾き方はあると思いますので、色々なラテンの音源を聴いて実際の曲に上手くはまるトゥンバオを研究してみてください。

ラテンベース入門その19「Afro〜6/8拍子(ハチロク)のベース その2」

前回の記事では、Afro 6/8でのベースラインをいくつか紹介してみました。
この記事では、Afro 6/8のバリエーションをひたすらに紹介してきます。

Afro 6/8のベースライン バリエーション

Afro 6/8 Ex.1

Afro 6/8 Ex.1
Afro 6/8 Ex.1

Afro 6/8 Ex.2

Afro 6/8 Ex.2
Afro 6/8 Ex.2

Afro 6/8 Ex.3

Afro 6/8 Ex3
Afro 6/8 Ex.3

Afro 6/8 Ex.4

Afro 6/8 Ex.4
Afro 6/8 Ex.4

Afro 6/8 Ex.5

Afro 6/8 Ex,5
Afro 6/8 Ex.5

Afro 6/8 Ex.6

Afro 6/8 Ex.6
Afro 6/8 Ex.6

Afro 6/8 Ex.7

Afro 6/8 Ex.7
Afro 6/8 Ex.7

Afro 6/8 Ex.8

Afro 6/8 Ex.8
Afro 6/8 Ex.8

Afro 6/8 Ex.9

Afro 6/8 Ex.9
Afro 6/8 Ex.9

Afro 6/8 Ex.10

Afro 6/8 Ex.10
Afro 6/8 Ex.10

Afro 6/8 Ex.11

Afro 6/8 Ex.11
Afro 6/8 Ex.11

Afro 6/8 Ex.12

Afro 6/8 Ex.12
Afro 6/8 Ex.12

Afro 6/8 Ex.13

Afro 6/8 Ex.13
Afro 6/8 Ex.13

Afro 6/8 Ex.14

Afro 6/8 Ex.14
Afro 6/8 Ex.14

Afro 6/8 Ex.15

Afro 6/8 Ex.15
Afro 6/8 Ex.15

Afro 6/8 Ex.16

Afro 6/8 Ex.16
Afro 6/8 Ex.16

Afro 6/8 Ex.17

Afro 6/8 Ex.17
Afro 6/8 Ex.17
ということで、ひたすらにAfro 6/8のベースラインを紹介してきました。
これをBembe Claveやクリックに合わせて弾けるようにしましょう。
そして、しっかりと下記の2つのパルスを感じながら弾くようにしましょう。


ラテンベース入門 その18 「Afro〜6/8拍子(ハチロク)のベース その1」

前回まで簡単に6/8拍子のクラーベについて書いてきましたが、
今回はラテンの6/8拍子でのベースラインについて解説していきます。


6/8拍子のグルーヴは、
"Afro 6/8"
"Afro-Cuban 6/8"
"Ninango"
などと称します。

今までの解説でも書いてきましたが、Afro6/8をグルーヴさせるのに大切なのは3つ割りのリズムと2つ割りのリズムを同時に感じるということです。

基本のパルスとなるのは下記のEx.1のリズム。
Ex1.


これにEx.2のリズムを刻むと3と2のリズムが合わさった複合的なリズムとなるわけです。

Ex.2(2つとも同じですが表記を変えているだけです。)

上記譜例のEx.2のリズムをベースでそのままひたすらに弾いているのがこちら。
"Afro Blue" by Mongo Santamaria

パルスはEx.1で感じながら弾いてください。
ちょいちょいジョン・コルトレーンの曲と思われているジャズ系の方に遭遇しますが、モンゴ・サンタマリアの曲ですw
イントロ〜テーマのところだけざっと採譜してみました。
アドリブはマイナーブルースです。

PDF:Afro_Blue_bass

気をつけるのはテヌートで弾くことです。
スタッカートになってしまうと違う感じになってしまいます。
僕はよくわからない頃、スタッカートで弾いてしまい何回か睨まれ&怒られた経験がありますよ!
6/8 Afroのベースライン
Ex.1のパルスとEx.2を感じつつ、弾いていれば比較的ベースラインは自由にどのように動いても問題ないです
が、放りっぱなしも良くないと思うのでいくつかベースラインを示していきます。
いずれのフレーズも2小節(1クラーベ)で一つのパターンとなっています。
Afro 6/8 Ex.1

Ex.1-a

Ex.1-b

Ex.1-c

2小節(1クラーベ)のパターンを3つ。
2小節目だけ変化させています。

Afro 6/8 Ex.2

Ex.2-a

Ex.2-b

こちらAfro 6/8 Ex2も2小節(1クラーベ)のパターンで2つ。
2小節目だけ変化させています。

Afro 6/8 Ex.3

Afro 6/8 Ex.4

Afro 6/8 Ex.5

ということで、Afro 6/8でのベースラインをいくつか紹介してみました。
もう少しバリエーションも紹介していきたいと思うので次回へ続きます。



ラテンベース入門 その15 「Cha-cha-cháのベース発展形その2」

前回の記事では、同じリズムフィギアを分割する形で音数を増やすアプローチしてきました。
今回はシンコペイトさせていくリズミカルなアプローチを紹介していきます。
これを分割したり、音を繋げたりで変化させていきます。


Cha-cha-cháのリズミカルな発展形実例
まず前回の基本パターン
Ex.1

これに変化を付けていきます。
Ex.2

Ex.1の3拍目と4拍目をシンコペーションさせます。
Ex.3

Ex.2の1拍目からの付点4分音符を分割しています。
Ex.4

Ex.3の1拍目を更に分割しています。
Ex.5


今度は音を繋げます。
Ex.4の1拍目の8分裏と2拍目の頭の8分頭を繋げました。
Ex.6

Ex.5の2拍目の裏からの4分音符を分割しました。
Ex.7

そしてEx.6の4拍目を繋げました。
結果的に8分音符でシンコペーションしていたものが、
4分音符のシンコペーションとなっています。
前回同様にバリエーションを作っていきました。
これらや前回のベースライン基礎編でのベースラインを1小節ずつ組み合わせた2小節パターンにして順列組み合わせ的な感じで色々入れ替えてベースラインのアプローチを考えてみましょう。
という感じで、
「Cha-cha-chá(チャチャチャ)のベースの発展形その2」
ということで、ベースラインを紹介してきました。
この他にも色々なアプローチの仕方があると思いますので、
様々な音源などを聴いて参考にしていって下さい!



ラテンベース入門 その14「Cha-cha-cháのベース発展形その1」

Cha-cha-chá(チャチャチャ)のベースの基本的な例を前回の記事ではとりあえげてきました。
今度はもう少し近代的なLatin Jazzなどコンテンポラリーな音楽で用いられるCha-cha-cháのベースラインを取り上げていきます。


Cha-cha-cháの発展形実例
動きの多いCha-cha-cháのラインを作る場合、
2拍目の裏、4拍目の裏に8分音符を加える形になります。
順番に少しずつ音を加えていく感じで解説していきます。

Ex.1-1

ということで、まずはシンプルにこうです。
2拍目の裏のシンコペーションと、4拍目の裏の音でシンコペーションした形です。
Ex.1-2

Ex.1-1のベースラインに2拍目の頭の音を加えた形になります。
ここでは3rdの音にしてますが、ハーモニーに沿ったものであれば何でも大丈夫です。
Ex.1-3


Ex-1-2から更に音数を増やしていきます。
今度は1拍目を8分音符2つに分割しています。
こちらも音使いはハーモニーに沿っていれば何でもOKです。
Ex.1-4

Ex.1-3からもう1音増やしました。
4拍目を8分音符2つに分割しています。
こちらも音使いはハーモニーに沿っていれば何でもOKです。
Ex.1-5

これが一番音数の多い最終型です。
Ex1-4で残っていた4分音符。
3拍目を8分音符に分割します。
これでシンコペーションしている2拍目の裏/4拍目の裏以外は
全て8分音符で動いているわけです。

ここではダブルクロマティックアプローチで次の小節へアプローチするラインにしていますが、他と同様にハーモニーに沿っていれば音使いは何でもOKです。
組わせて更にバリエーションを
Ex.1-1〜1-5まで順番に音数を増やしてベースラインを発展させてみました。
そして、更にバリエーションを作るためにはこれらや前述の基礎編でのベースラインを組み合わせてみるともっと沢山のアプローチが作れます。

例えば、1小節目をここでのEx1-1にして他のEx.1-2〜5のアプローチを組み合わせると下記のようになります。

Ex.2-1

Ex.2-2

Ex.2-3

Ex.2-4

1小節目は全てEx-1-1のラインで2小節目をそれぞれEx.1-2〜5のものに変化させている訳です。
同様に順列組み合わせ的な感じで色々入れ替えてベースラインのアプローチを考えてみましょう。
という感じで、
「Cha-cha-chá(チャチャチャ)のベースの発展形その1」
ということで、ベースラインを紹介してきました。
同じリズムフィギアを分割する形で音数を増やすアプローチしてきました。
次はシンコペイトさせたりしてリズミカルなアプローチを加えたものを紹介していきたいと思います。



ラテンベース入門 その13 「Cha-cha-cháのベース基本編」

ラテン音楽には様々なリズムスタイルがありますが、
Cha-cha-chá(チャチャチャ)もその一つです。

1950年代にヴァイオリニストのEnrique JorinによってDanzonをもとに作られたリズムです。

トゥンバオを掘り下げていく為には、他にも取り上げるべきリズムや解説は色々とあるかなと思ったのですが…
Cha-cha-cháは、比較的よく演奏される上にラテン音楽に不慣れな人でも取り組みやすいかなと思うので敢えて先に書いてきます。


リズム的な特徴

Cha-cha-cháはin 2(カットタイム)ではなく、数少ない4/4拍子、in 4のパルスで演奏するラテン音楽のスタイルです。 
テンポは通常100〜120 bpmくらいでMamboなどに比べるとゆったりとしたテンポで演奏されます。 
クラーベは2-3 Son Claveです。

in 4で演奏するのですが、そのバックグラウンドで同時に
in 2のリズムも感じながら演奏するのも大切です。
Mamboなどのトゥンバオでも同様ではあるのですが、特にCha-cha-cháはギロのグルーヴを感じながら演奏するのが大切です。
Cha-cha-cháでのパーカッションが一通り順に紹介されていてわかりやすかったのでこの動画を貼っておきます。

2:08辺りからパーカッションのパターンを紹介しています。 4:33辺りからはベースのパターンも紹介していますよ。
まあ、言ってしまえばこの動画よくみておけばこんなBlogなくてもCha-cha-cháのグルーヴはよく理解できると思うけどwww

Cha-cha-cháの有名曲とか

Orquesta AragonやJose Fajardo y sus Estrellas,Enrique Jorinなどの演奏を聴いてCha-cha-cháのサウンドに馴染んでみるのが良いと思います。

とだけ書いてもなかなかどうしたらというところかと思うので、参考になりそうな動画を貼っておきます。
「La Engañadora」Enrique Jorrin

Cha-cha-cháの第一号とされている曲です。
「El Bodeguero」Orquesta Aragon

Orquesta Aragon最大のヒット曲です。
個人的には、Cha-cha-cháはOrquesta Aragonの演奏を大変参考にしました。
「Oye Como Va」Tito Puente

ある意味一番有名なCha-cha-cháの曲かもしれません。
Santanaがカバーして超有名になったOye Como Vaです。
「Morning」Tito Puente

動画のタイトル付けが間違ってるのですがOye Como Vaではなく
「Morning」の動画ですwww
このテイクはなかなか発展的なCha-cha-cháのベースラインとなっています。
しかし、基本的なCha-cha-cháのグルーヴはしっかりと押さえていてカッコよいですね〜。

基本的なCha-cha-cháのベースライン

古典的なCha-cha-cháのベースのリズムとなります。
Cha-cha-chá  Ex1.

古いMamboなどと同系のリズムでシンプルなCha-cha-cháのベースラインです。
Cha-cha-chá  Ex2.

典型的なCha-cha-cháのベースラインの一つです。
Cha-cha-chá Ex.3

Ex.2のバリエーションのベースラインです。
4拍目で8分を2つ刻み、コンガのパターンと一致させてアクセントを強調する感じです。
Cha-cha-chá Ex.4

Ex.4はバリエーションとして他のリズムと組み合わせて用いられることが多いです。

現代的なCha-cha-chá

前述のものよりも現代的なCha-cha-cháのベースラインです。
Cha-cha-chá Ex.5

2拍目の裏が3拍目とタイで繋がっています。
コードが2拍ごとで変わる場合コードチェンジを半拍先行して弾きます。
Cha-cha-chá Ex.6

Ex.6はEx.5のバリエーションです。
以前の記事 で紹介したトゥンバオと同型となりますが、
Cha-cha-cháでもよくこのラインが用いられます。
Cha-cha-chá Ex.7

Cha-cha-chá Ex.8

Ex.7とEx.8はEx.5〜6と同じなのですが、4拍目の裏をシンコペーションして次の小節の1拍目にタイで繋がっています。
一般的にこれは2小節のグルーヴとして演奏するので、
Ex.7とEx.8でいうリピートしての2小節目から3小節目にかけてはシンコペーションせずに演奏します。
譜例では1小節目の4拍目の表から次の小節のコードを先行して弾いていますが、下記のように4拍目の表はC7のコードの中で音を弾き4拍目の裏でコードを先行するという形でも問題ありません。

より複雑なラテンジャズ風なCha-cha-cháにしていこうという場合のものは次の記事に書いていこうかと思います。
様々なバリエーションが考えられますが、ベーシックなCha-cha-cháのグルーヴを見失わないように演奏していきましょう〜。



ラテンベース入門 その11 クラーベとコード進行

クラーベとコード進行について書いていきます。
クラーベの向きでコード進行も変わってきます。
というべきなのか、
コード進行によってクラーベの向きを変えますなのか。
鶏と卵的な話でどちらが先にくるのかはケースによるのでしょうがw


True Cuban BassやLatin Bass Bookにも記載があるのですが、
コード進行がクラーベを決定する要素にもなります。
トニック(Tonic)から始まるコード進行は2−3です。
モントゥーノでよくでてくるコード進行ですが
Ⅰ−Ⅳ−Ⅴ−Ⅳの場合は一般に2-3
となります。



これが違和感なく思えるのは、
解放感がある2サイドにトニック(Ⅰ△7)が配置され、
緊張感がある3サイドにドミナント(Ⅴ7)が配置されているからと思います。
3サイドの最後の音であるポンチェ(3サイドの4拍目)でもリズムとハーモニーの解決感が一致しています。

ドミナント(Dominant)から始まるコード進行は3−2です。
Ⅴ-Ⅳ-Ⅰ-Ⅳのコード進行は、トニックから始まるものとは逆で一般に3–2になります。



これは2−3のときとは逆で
緊張感のある3サイドでまずドミナント(Ⅴ7)が置かれ
ポンチェ(3サイドの4拍目)にトニックがきてリズムの解決感とハーモニーの解決感が一致。
そして、解放感がある2サイドにトニックを配置いるためクラーベとコード進行が一致している感じがします。

と、ここまで書いてきましたがあくまでコード進行だけで判断するとこうだようという話でして実際はメロディーの動きでも判断してクラーベが逆になってたりというケースもあります。
あくまでこのコード進行だと一般的にはこうなるという話です。

ベーシスト的にはとりあえず、初見でクラーベの向きが謎な時などは最初はベーシックなトゥンバオを弾いておきましょうw
そして、メロディーの流れなどでクラーベが判別できてきたらバリエーションをつけていくようにしましょう。



ラテンベース入門 その9 クラーベに基づいたフレージング


クラーベの機能

ラテン音楽を演奏する上で大切なのは、
イン・クラーベであり続ける
ということです。
アレンジを構成するリズム/メロディ/ハーモニー全てがクラーベに沿うように展開していきます。

この記事ではハーモニー、メロディについてはおいておいて。
ひとまずリズムについて書いていきたいと思います。

クラーベにリズムを対応させよう

ラテン音楽の各楽器のパターンはクラーベによって形成されています。
ですので、クラーベの種類によってどのようなパターン/フレーズを演奏するかが決定されます。
基本的なルールとしては、
・クラーベの2サイドの小節ではダウンビート(表拍)を強調する。
・クラーベの3サイドの小節ではアップビート(裏拍)を強調する。

わかりやすい2小節のピアノのトゥンバオのパターンを例としてあげてみます。
Ex.1a 2-3クラーベでのピアノのトゥンバオ

まず2-3クラーベでのピアノのトゥンバオのパターン。
2サイドである1小節目は表拍から始まるフレーズで、
3サイドの2小節目は全て裏拍で始まるフレーズになっています。
したがって、このトゥンバオは2-3クラーベに沿ったトゥンバオとなるわけです。
Ex.1b 3-2クラーベでのピアノのトゥンバオ

Ex.1aのパターンを3-2で演奏する場合は、小節を逆さまにして裏拍から始まるフレーズから始めればよいわけです。
リズムスタイルなどによりこのルールから外れるものもありますが、基本的にはこのルールに基づいてフレージングされます。
クラーベに影響されないトゥンバオのパターンもあります。
(ベースでいうと以前の記事のようなパターン)
下記のようなピアノのトゥンバオはクラーベに影響されずに演奏できます。


Ex.2-1(2-3で)

Ex.2-1(3-2で)

Ex.2-2(2-3で)

Ex.2-2(3-2で)

これらはソンなどにおいてトレスなどでよく演奏されるパターンです。
表拍(1,3拍目)を強調しないで、アップビート(2,4拍目)を強調した1小節パターンとなっています。
このように
ダウンビート(表拍)を省略し、シンコペートした1小節のパターンを演奏するのであればクラーベとは衝突しません
まとめ
1.クラーベの2サイドの小節ではダウンビート(表拍)を強調。
2.クラーベの3サイドの小節ではアップビート(裏拍)を強調。
3.ダウンビート(表拍)を省略し、シンコペートした1小節のパターンを演奏するのであればクラーベとは衝突しない。

クラーベに基づくベース・トゥンバオのフレーズ

とりあえず、ここまではピアノトゥンバオを例にクラーベの反転によるフレーズの変化を解説してきました。
ベースラインにおいても同様のルールでフレーズを変化させていきます。
通常のベーストゥンバオではこれらの影響を受けませんが、
トゥンバオを複雑化させていった場合これを注意していく必要があります。
ここで幾つかのクラーベに沿ったトゥンバオをクラーベの向きが正しい例と間違った例を並べてみます。
クラーベに当てはまっているものをイン・クラーベ
クラーベと当てはまらないものをオフ・クラーベ
といいます。
Ex.1

Ex.1 (2-3 in Clave)

Ex.1(3-2 Off Clave)

Ex.1は2小節(1クラーベ)のフレーズです。

上段2-3のトゥンバオがイン・クラーベです。
上段だと2サイドで表拍を強調したフレーズ、3サイドで裏拍を強調したフレーズとなっています。
3サイドのフレーズはクラーベとシンクロしています。
下段の3-2の場合2サイドで裏拍を強調したフレーズになり、
クラーベに当てはまらないフレーズとなっています。
Ex.2

Ex.2(2-3 In Clave)

Ex.2(3-2 Off Clave)

Ex.2はCachaoの有名なフレーズで、4小節(2クラーベ)でできています。
上段2-3のトゥンバオがイン・クラーベです。
こちらもEx.1と同様に上段だと2サイドで表拍を強調したフレーズ、3サイドで裏拍を強調したフレーズとなっています。
3サイドのフレーズはクラーベとシンクロしています。
下段の3-2の場合2サイドで裏拍を強調したフレーズになり、
クラーベに当てはまらないフレーズとなっています。
Ex.3

Ex.3(2-3 Off Clave)

Ex.3(3-2 In Clave)

Ex.3は、2小節(1クラーベ)のフレーズです。
下段3-2のトゥンバオがイン・クラーベです。
上段の2-3の場合、3サイドでの3拍目が裏拍でないと不自然な感じでオフ・クラーベです。
下段の3-2だと2サイドで表拍のフレージングがクラーベと当てはまります。
Ex.4

Ex.4(2-3 Off Clave)

Ex.4(3-2 In Clave)

Ex.4は、4小節(2クラーベ)のフレーズです。
下段3-2のトゥンバオがイン・クラーベです。
上段の2-3の場合、2小節目の3サイドでの3拍目の表拍のフレーズ、3小節目の2サイドでの1拍目が裏拍でのフレーズがオフ・クラーベです。
下段の3-2だと2サイドで表拍のフレージングがクラーベと当てはまります。

ということで、2-3/3-2クラーベでのフレージングについて簡単に書いてきました。
とりあえず、例示したのはソン・クラーベでのフレージングだったのですがルンバ・クラーベになるとまたベースラインもこれによって変わってきます。
これについても今後書いていきたいと思います。